メルマガは、一時は多くのWEBサイトで取り入れられていたマーケティング手法ですが、現在では、あまり活用されなくなっています。
これは、現代の消費者がメールよりもSNSを重用するようになっていることが大きな理由であり、もはや、一昔前の手法とも言われているのです。
しかし、最近になって、そんなメルマガに注目し、うまく活用しているブランドが増えてきているのです。
そこで今回の記事では、D2Cブランドが今メルマガに注目する理由について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
メルマガとは、メールマガジンの略称で、企業や団体などのWEBサイトの運営者から、購読希望者に対して配信されるメールのことを指します。
メールマーケティング手法の一つであり、製品やサービスに関する情報などをメールを利用して発信します。
このメールマーケティングには、他にもステップメールと言う手法があり、これは商品の購入などの、ユーザーの行動に対して、あらかじめ準備していたメールを定められたタイミングと期間で配信するものです。
一方、メルマガは、前述のように、購読を希望したユーザーにだけ配信するものであり、ステップメールのように、サイト内でアクションを起こしたユーザーに対し、強制的にメールをものではありません。
あくまでも、ユーザーが自発的に購読するものであるため、ユーザーの情報が全く分からない場合も多く、解約もユーザーの自由に行えます。つまり、メルマガは、ユーザーが自身の意思で自由に購読できるものであり、ユーザーの行動やユーザーが誰なのかと言ったことに左右されないものであるのです。
先ほども述べたように、メルマガは、以前はどこのWEBサイトでも取り組んでいた手法です。
しかし、現在は、ユーザーのコミュニケーション手段がメールからSNSへと移っています。
そのため、メルマガに取り組むサイトは大幅に減り、今では、既にメールマーケティングは過去のものと考えている企業も多くあるのです。
実際に、以前は、WEBサイトを訪れると、メルマガ登録を勧められることが多くありましたが、現在では、そのようなことはほとんどなくなっています。
その中でも、ECサイトのほとんどは、メルマガを重要なマーケティング手法と捉えていたため、メルマガ読者を増やすことに注力していました。
しかし、そのようなメルマガは、内容が販促や告知ばかりで、すぐに解約する人も多かったのです。
そして、徐々にメルマガに注力するサイトは減り、メルマガは、一時の力を失ってしまったのです。
メルマガがそのような状況にある中で、最近になって、D2Cブランドにおいて、このメルマガが注目を集めるようになっています。
ただし、D2Cブランドのメルマガの捉え方はこれまでとは大きく異なっているのです。
これまでメルマガは、前述のように、新しい商品やおすすめの商品、セールのおしらせを掲載するなど、多くは販売の促進を目的としていました。
しかし、現在メルマガを配信しているD2Cブランドは、そのような目的でメルマガを活用してはいません。
そもそもD2Cブランドは、商品を売ることよりも、ブランドのファンを作り出すことを重要と考えています。
これは、メルマガの活用においても同様であり、読者のファン化を目的としてメルマガを配信しているのです。
そのため、メルマガの内容は、商品を宣伝し、売り込むものではありません。
商品に関するお役立ち情報や新製品の情報など商品に関する情報もありますが、多くは、ライフスタイルに関する情報やスタッフの日常の話など、商品に全く関連の無い内容がほとんどなのです。
特に、D2Cブランドは、ブランドのコンセプトが明確であり、ターゲット像もはっきりとしています。
これにより、メルマガに登録するユーザーが求める情報や関心を持つジャンルが推測しやすく、それをメルマガに反映させることが容易なのです。
メルマガ登録しているユーザーも、自身が興味のある内容が掲載されていれば、続けて購読してくれる可能性が高くなります。
そして、このような内容のメルマガを配信することにより、メルマガ読者に、ブランドへ好感や共感を持ってもらうことをD2Cブランドは重要と考えているのです。
メルマガやステップメールなどのメールを活用したマーケティングは、SNSの台頭により、現在は、ほとんど行われなくなっています。
しかし、D2Cブランドは、その力を失ったメルマガに注目したのです。
そして、D2Cの特性とメルマガの特性を融合させ、うまく活用しているのです。
これまでのメルマガは、販促のイメージが強くありましたが、D2Cブランドは、メルマガを販促の目的ではなく、あくまでもコミュニケーションの一環と捉え、読者に喜んでもらえる情報を提供しています。
そして、これにより、D2Cブランドは、多くの消費者の心を掴むことに成功し、ファンを作り出しているのです。