今の時代のECビジネスのトレンドとなっているビジネスモデルと言えば「D2C」ですよね。
ECビジネスを行われている方であれば、D2Cに挑戦してみたいと考える方も多いのではないでしょうか。
D2Cとは、Direct to Consumerの略であり、メーカーやブランドが自社のECを用いて、仲介業者を挟まずに、商品開発から販売までを行う、いわゆるメーカー直販販売形態のことを言います。
このように聞くと、一見今までのメーカー直販と同じように感じる方もいらっしゃるかと思いますが、メーカー直販は「機能性」を重視していたことに対し、D2Cでは「世界観」を重視していることが大きな違いでしょう。
今の時代はSNSが普及していますので、SNSを活用し、ユーザー情報を取得しユーザーと直接コミュニケーションを取り、効果的なアプローチをすることができるということも、D2Cビジネスの特徴ですね。
ですがいざ、D2Cビジネスに取り組もうと思った際に、始める前に知っておかなければならないことがあることをご存知でしょうか。
そこで今回は、D2Cビジネスを始める前に知っておくべき4つのことについてお話ししていきたいと思います。
これからD2Cビジネスを始めようと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
D2Cビジネスを始めるに当たって、まず知っておくべきことと言えば、「絞り込む」ということです。
何を絞り込むのか、ターゲットとブランドイメージの2つを徹底的に絞り込んでいきます。
D2Cビジネスは従来のビジネスのように、ユーザーを獲得することに重視するのではなく、ファンを育成することに重視しています。
つまり、コンバージョンに繋がるような短期試作よりも、中長期的な視野を持ったアプローチが大切なのです。
だからこそ、どのユーザー層にどのようなアプローチをするのか、徹底的にリサーチすることで、「顧客に刺さりやすいマーケティング施策」を考案することができるのです。
そして、自社ブランドのコンセプトを徹底することで、他社との差別化を図ることができ、ブランドの強みを際立たせることができますので、ユーザーから見てもブランドイメージが明らかになり、ファン化を促進することができるでしょう。
D2Cビジネスで消費者に選ばれる理由となるには、商品の品質はもちろんのこと、商品パッケージにもこだわる必要があるでしょう。
洗練されたおしゃれなイメージを与えるデザインパッケージは、そのままブランドの強みとなりますので、見たユーザーに良い印象を与えます。
商材選びや商品開発の段階で、自社のアイデアを盛り込み、こだわることがD2Cビジネスには必要なのです。
デザインにこだわるとなると、オリジナルブランドの開発が非常に重要なポイントになるのですが、もし企業が工場を持っていないとなると、資金面と技術面が大きな壁となってしまいます。
これの打開策としては「OEM」を利用し、質の高い商品開発を行いましょう。
OEM業者の選定ポイントとしては、しっかりコミュニケーションを取ることができ、自社企業のコンセプトをよく汲み取ってくれるような業者を探しましょう。
D2Cビジネスにおいて、資金集めに関しても気になるところですよね。
資金を集めるには、日本政策金融公庫の創業融資や、クラウドファンディングなどを利用するかと思います。
クラウドファンディングの場合、自社のコンセプトや将来像に共感を集めることで資金が集まるという仕組みですので、D2Cビジネス開始前からファンを作ることができますので、D2Cビジネスとの相性が非常に良いと言われているのです。
目標とする規模によって必要な資金も変わってきますが、まずは一般的な事業計画と同様に、自社がどれほどの売り上げと規模を目標とするのか、明確に決めておきましょう。
D2Cビジネスは今の時代に合ったビジネスモデルです。
だからこそ、SNSを積極的に活用した集客が合っていると考えられます。
SNSで自社公式アカウントを作成し、商品の情報やコンセプト、商品に関連する情報などを発信し、それを見たユーザーにファンになってもらう、という集客方法が良いでしょう。
また最近ではSNSの特性を活かし、リアルタイムで情報を提供する「ライブ配信」も多く活用されています。
ユーザー参加型のコンテンツを作成することで、新商品の開発にユーザーの意見を取り入れたり、いっしょに考案することで、ファンの育成から主客に繋がり、Webサイトへの流入を期待することができます。
以上、D2Cビジネスを始める前に知っておくべき4つのことについてお話しさせていただきました。
D2Cビジネスモデルは、今の時代に合ったビジネスモデルですので、今主流になっているSNSや動画コンテンツなどを積極的に活用して、ユーザーにアプローチすることが有効です。
既存の枠にとらわれない柔軟なアプローチが必要ですので、より魅力的なアイデアを生み出しユーザーに提供できれば、D2Cビジネスの成功に近づくことができるでしょう。
D2Cビジネスを始めようと思われている方は、ぜひ今回ご紹介した4つのことを意識して取り組んで下さいね。