今非常に注目を集めているビジネスモデルと言えば、「サブスクリプション」を思い浮かべる方が多いことでしょう。
従来であれば、売り切り型として商品販売を行っていたものの、今では定額課金としてサブスクリプションの需要が高まってきているのです。
ビジネスの最先端であるアメリカでは、このサブスクリプションビジネスが急拡大しており、今後も引き続き好調な成長を期待することができるでしょう。
世界的に見ると日本ではまだ大きな成長を遂げてはいませんが、それでも日本でのサブスクリプションビジネスの浸透は拡大しており、今後も規模拡大が期待されているのです。
ですがまだ浸透していないビジネスモデルであるからこそ、サブスクリプション導入企業の中では、成功する企業と失敗に終わる企業の二つに分かれてしまいます。
そこで今回は、アメリカサブスクリプションビジネスから学ぶ、勝ち組と負け組の違いについて、詳しくお話ししていきたいと思います。
今後サブスクリプションビジネスの導入を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
アメリカのサブスクリプション業界は、今デジタルサービスだけでなく、化粧品やアパレル、ミールキャットといった実際に手元に届くサブスクリプションが注目されています。
今現在のアメリカ市場でのサブスクリプションの利用者数は、1,850万人と推測されており、その数は年々増加傾向にあります。
そうなると売り上げも右肩上がりに伸び続けているのです。
商品が手元に届く「サブスクリプションボックス」の利用者の35%は、3つ以上のサービスの契約をしています。
ユーザー層としては、若いミレニア世代であり、大卒、そして大学街や都市部に在住している女性が多く、世帯収入が10万ドル以上で、実店舗よりオンラインショッピングを好む傾向にあります。
さらに、オンラインで販売されている商品やサービスのレビューをよく読み、グルメであること、そしてアマゾンを良く利用することなどのデータがあります。
これをまとめると、サブスクリプションボックスを利用する方は「若く裕福で教育程度の高いリベラルな女性」というプロファイリングが現れてきます。
このようなユーザーに、毎月お得に商品が届くので、新鮮な驚きがあるという理由で利用されているのです。
アメリカのサブスクリプションは、動画ストリーミングサービス「ネットフリックス」、化粧品サービス「イプシー」、お得なショッピングを提供する「アマゾンプライム」などが大成功を収め、サブスクリプション業界の「勝ち組」となっています。
ですが、勝ち組があるからこそ、サブスクリプション事業を開始しても人気を獲得できなかったり、運営出来なくなってしまう企業も多くあるのです。
サブスクリプション負け組企業は、顧客に対して柔軟な対応ができていないこと、そして提供した商品や、利用の権利があるサービスを十分に使用しきっていないのに、次回商品が発送されてしまうことなどの理由で、顧客の不満が大きくなってしまっていることが考えられます。
特に、あまり知られていないサブスクリプションのサービスを開始する場合には、顧客も慣れていないサービスであるからこそ、一度契約に至ったとしても全体の60%以上が解約をすると言われているのです。
そして新規顧客獲得のための広告宣伝費や経費なども必要になってきますので、安定した収益を得る目的でサブスクリプションビジネスを開始したものの、顧客をつなぎとめるためのコストが膨らみ、逆効果になってしまうことがあるのです。
サブスクリプションビジネスを開始する上で、運営者であれば誰しも勝ち組になりたいと思うことでしょう。
勝ち組と負け組の大きな違いは、「ビジネス計画の確立」「顧客ニーズの把握」にあります。
初めは赤字であっても、どのようにビジネスを成長させていくのか、という長い目を持ち、サービス提供開始にはある程度のビジネス計画を確立させていなければなりません。
そして、いかに顧客ニーズを的確に把握しているか、ということこそ、勝ち組サブスクリプションのポイントでしょう。
自社が提供しているサービスは、本当にサブスクリプションとして求められているのか、顧客ニーズはどのように変化しているのか、どれくらいの値段で満足してもらえるのか、勝ち組サブスクリプションは、これらのことを的確にキャッチし、顧客に満足感を与えているのです。
以上、アメリカサブスクリプションビジネスから学ぶ、勝ち組と負け組の違いについてお話しさせていただきました。
アメリカのサブスクリプションでは、日本にはまだない事例も多くありますので、ビジネスとしては学ぶべきことがたくさんあります。
今回ご紹介した、勝ち組サブスクリプションと負け組サブスクリプションの違いをしっかり理解して、今後のビジネスに役立ててくださいね。