アパレル通販とサブスクリプションの関係について

近年、サブスクリプションと呼ばれるビジネスモデルが話題となっており、あらゆる業界がこのサブスクリプションに参入しています。

このサブスクリプションは、日本では音楽配信から広まった新しい形態のサービスですが、通信販売においてもこのサービスが普及しています。

その中で、特に注目を集めているのがアパレル通販におけるサブスクリプションです。

そこで今回の記事では、アパレル通販とサブスクリプションの関係について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

アパレルとECの関係

通販市場では、従来アパレル分野は通販との相性が悪いと言われてきましたが、現在では通販業界の中で最も成長している分野となっています。

この背景には、アパレルが通販と相性が悪いと言われる一番の原因であったサイズの問題が解決に向かっていることがあります。

このサイズの問題とは、通販では試着ができないためサイズ感がわからないと言う問題であり、これがアパレルのEC化が進まない大きな原因となっていました。

しかし、近年この問題を解決するための多くの仕組みが誕生しており、これがアパレルのEC化に大きく貢献しています。

今後この仕組みが業界全体に普及することで、サイズの問題はほぼ解消され、さらにアパレルのEC化が進むことが予想されています。

このEC化が加速しているアパレルECにおいて、現在注目されている新たなサービスがあります。

そのサービスとは、サブスクリプションと呼ばれるもので、日本では音楽配信や映像の配信から始まり人気を集めています。

この流れはアパレル業界にも及んでおり、サブスクリプションサービスを行うアパレルECが増えてきているのです。

サブスクリプションとは何か?

このサブスクリプションサービスは、大きく2通りのサービスに分けることができます。

まず1つ目は、音楽配信や映像配信に代表されるサービスで、これは商品やサービスを購入するのではなく、商品やサービスを利用する期間に対して料金を支払う仕組みです。

日本国内では、月額料金のみで音楽が聴き放題になるサービスや、映画やドラマが見放題になるサービス、スポーツチャンネルが見放題になるサービスなどが人気を集めています。

2つ目のサブスプリクションサービスは、サブスプリクションコマース、もしくはサブスプリクション通販(EC)と呼ばれるサービスで、これは従来から通販で行われてきた定期購入と同様の仕組みであり、ユーザーがECサイトで申し込みを行い、その商品が定期的に届くと言う販売方法です。

ただし、このサブスクリプションECは、ユーザーが好みの商品を選択する従来の定期購入とはことなり、ECサイト側が選択した商品が届けられる仕組みになっています。

つまり、ユーザーは商品が届くまで、どんな商品が届くのかわからないと言うことになります。

アパレルECとサブスクリプション

このサブスクリプションサービスは、アパレルにおいても2通りに分けられ、先行してサービスの提供が始まったのが、ファッションレンタルサービスです。

このサービスは、登録したユーザーのためにスタイリングをし、コーディネートを提案、それをユーザーがレンタルすると言う仕組みで、若い世代を中心に話題になっています。

ただし、このサブスプリクションのファッションレンタルサービスは、冠婚葬祭やイベントなど非日常的なケースでの着用ではなく、日常的に着用する洋服をレンタルすると言う考えがなかなか定着しないと言う点が課題となっています。

もう一つのアパレルサブスクリプションサービスは、前述の定期購入型の販売方法です。

ユーザーがサイズや好みなどの簡単なアンケートに答えると、それを元にユーザーに合わせてセレクトされたアパレル商品が定期的に届けられると言う仕組みです。

このサービスには、ビジネススーツ大手のAOKIがいち早く参入し、スタイリストがユーザーに合わせてセレクトしたスーツやシャツ、ネクタイのセットを提供しましたが、半年ほどで撤退しています。

早期撤退の原因としては、ターゲットの選定ミス、顧客満足度が低かった、運用コストが想定以上にかさんだと言ったことが挙げられています。

また、大手ファッションモールZOZOTOWNもおまかせ定期便と言うサブスクリプションサービスを導入しましたが、こちらもすぐに撤退しています。

このおまかせ定期便は、ZOZOTOWNでの注文履歴やZOZOSUITの体型計測データなども活用した目新しいもので、気に入らない商品は返品可能で商品が届く頻度も選択可能と一見ユーザーにメリットの多いサービスだと思われましたが、セールで購入したほうが安いケースなど問題点が多く見られ、売り上げが想定よりも上がらず早期撤退しています。

上記のように、アパレルにおけるサブスクリプションには、まだまだ多くの課題があると言えます。

日常的に着用する洋服をレンタルする、店側が選んだ洋服を定期的に購入すると言う考えは、目新しいものを好む若い世代ではある程度受け入れられているようですが、一般的に定着するには時間がかかると考えられます。

まとめ

サブスクリプションサービスはあらゆる業界で流行しており、これから参入する企業も増えていくと予想されています。

この現状は、アパレル業界でも同様で今後も様々なサービスが提供されていくと考えられます。

しかし、いち早く参入した企業の中には、早期撤退を余儀なくされたところもあり、これから参入していく場合には、この早期撤退の原因を明確にし、改善していく必要があるでしょう。