今、サブスクリプションビジネスが非常に大きく拡大していることでしょう。
サブスクリプションは、商品を購入して使用するのではなく、利用したい時に利用した量だけの料金を支払って利用します。
消費者がモノからコトへ価値観が変わっていること、また環境を配慮した時代になっていることから、サブスクリプションの需要が高まって来ていることが考えられるでしょう。
少し前までであれば、音楽や動画などのデジタル商材こそサブスクリプションに展開しやすいと考えられていたのですが、最近ではファッションや自動車、飲食業界までもサブスクリプションの導入をはじめ、成功事例が多くなってきているからこそ、自社もサブスクリプションビジネスに取り組もう、と考える方も多いのではないでしょうか。
サブスクリプションビジネスを展開するさい、商品やサービスの宣伝のために、オンライン上で「バナー出稿」を行うことがほとんどだと思いますが、このバナー出稿に一工夫するだけで、売り上げと顧客獲得数が大きく変わることをご存知でしょうか。
そこで今回は、サブスクリプションビジネスにおける、心理学を活かしたバナー出稿文章のコツについて、詳しくお話しさせていただきたいと思います。
今後サブスクリプションビジネスの展開を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
バナー広告とは、特定のWebメディアにバナーを貼りつけ、ターゲットユーザーをランディングページに呼び込む広告のことを言います。
バナー広告を作成する際、ターゲットユーザーに伝わる文章、そしてデザインを意識しなければ、見られない、読まれない、クリックされないということになってしまいます。
つまり誰かの行動を促す文章を作るということが、非常に重要なのです。
ターゲットユーザーが興味のある内容、そして求めている内容は何なのか、しっかり考えてバナー広告を作成しましょう。
バンドワゴン効果は、ただ優れたものであることを伝えることを目的としています。
自分以外の他者の消費が増えれば増えるほど、そのものの需要が増加する現象のことを言い、よく用いられている言葉と言えば「No.1」「世界最大」「全米が泣いた」「国内一」であり、これらの言葉をバナーテキストに加えることで、ユーザーに行動を促すことができるのです。
もちろん、これらの言葉を広告で大々的に使用する場合は、それに見合った根拠が無ければなりません。
もし過剰表現として判断されてしまった場合には、景品表示法に当たる場合がありますので、注意が必要です。
スノップ効果とは、限定であることを伝えることを目的としています。
前述したバンドワゴン効果の逆で、自分以外の他者の消費が増えればふえるほど需要が減少する現象のことを言います。
バナー広告に用いられやすい言葉といえば、「限定」「今だけ」「この場だけ」という言葉であり、ユーザーの「他の人と同じものを買いたくない」という心理を刺激しています。
このスノップ効果を最大限に活用する場合は、もっと詳細に希少性をアピールすることが良いので、「限定100名」「100名だけ」「10名まで」などと記載するとより訴求性を高めることができるでしょう。
ツァイガルニク効果は、続きが気になる内容にすることを目的としています。
人というものは、達成したことよりも達成していないことのほうが記憶に残りやすい生き物と考えられています。
欲求によって目標指向的に行動することで緊張感が生じ、持続させることができるものの、目標が達成された途端に緊張感が解消するという考え方です。
このツァイガルニク効果を活用する際によく用いられる言葉は、「続きはWebで」などであり、あえて続きが気になるような文章を作成します。
ツァイガルニク効果を活用する場合は、自社の商品やサービスにおいて、どの部分を隠せはユーザーは続きが気になるのか、ということを考えましょう。
カクテルパーティ効果は、ユーザーの深層心理に問いかけることを目的としています。
「音声の選択聴取」とも言われており、たとえば複数人が会話していたとしても、自分が興味のある会話の内容や自分の名前が出てきた会話の内容は、自然と聞き取れる効果を指しているのです。
カクテルパーティ効果を活用する場合は、よりユーザーの深層心理に近い文章を作る必要がありますので、ユーザーの興味を惹くような内容に「あなた」という言葉を使い、語りかけるような文章にしましょう。
特にユーザーの不安感情に問いかけることが効果的だと言われており、「40代のあなたに」「運動不足で気になる体脂肪」など具体的な内容で問いかけるとより良いでしょう。
マッチングリスク意識とは、先回りをして不安を解消することを目的としています。
ユーザーの、自身の行動に結果が伴わないことを恐れる意識を刺激しており、特に高額の商品やサービスを利用している場合「この商品は本当に効果があるのか」という誰もが抱く不安を、先回りして解消する文章を作ります。
「無料お試し」「サンプル商品」などがの言葉が効果的で、先にユーザーの不安を解消し、安心感を与えることが大切です。
まずはその商品やサービスに対し、ユーザーはどのような不安を抱えているのかを考えましょう。
以上、サブスクリプションビジネスにおいて、心理学を活かしたバナー出稿文章のコツについてお話しさせていただきました。
サブスクリプションビジネスは今、多くの分野で競合が増えているビジネスモデルでありますので、より魅力的なバナー広告を作成し、ターゲットユーザーの目を惹くことが重要なのです。
サブスクリプションの広告出稿を検討されている方は、ぜひこれらの文章のコツを覚えて作成に活かして下さいね。