サブスクビジネスで分けられる「BtoB SaaS」と「BtoC SaaS」とは

サブスクビジネスで分けられる「BtoB SaaS」と「BtoC SaaS」とは

サブスクリプションと言えば、定額料金を支払うことで様々なモノやサービスを利用することが出来るため、非常に流行しているビジネスになります。

しかし、サブスクビジネスは一般的に顧客向けのB to Cサービスばかりに注目されがちですが、他にもいくつか種類があります。

そこで今回は、サブスクビジネスのいくつかの種類についてご紹介していきたいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

そもそも「SaaS」とは

「SaaS」とは、「Software as a Service」の略称で、ネットワーク経由で提供されるソフトウェアのことです。

サブスクリプションサービスは、ネットを経由して利用するサービスがほとんどなので、「SaaS」を導入しているケースが非常に多いです。

本来、ソフトウェアを利用する際には、CD-ROMなどからPCなどに読み込んで利用するケースが多かったですが、ネット環境の発展により現在は、ソフトウェアそのものをダウンロードしなくても、ネットに接続するだけで様々なサービスを利用することが出来るようになっています。

そのおかげで、時間短縮や効率が上がり非常に需要があります。

一方で、元々完成しているソフトウェアでもあるため、自己カスタマイズが難しく自由度が低いため類似してしまうというデメリットもあります。

しかし、それでも現代のネット社会にとっては非常に需要があるため、サブスクビジネスにも多く取り入れられています。

「B to C SaaS」とは

「B to C」とは、「B=企業」・「C=消費者」を指しており、企業と消費者の間を表すことが多い用語になります。

そして、サブスクビジネスの多くは、この「B to C」サービスがほとんどです。

そこに、ネット上で完結する「SaaS」を活用することで、迅速で素早いサブスクビジネスを展開することが可能となっています。

「B to B SaaS」とは

上記で「B=企業」とご紹介しているので、「B to B」とは企業と企業の間で利用されることが多いビジネス用語になります。

そして、サブスクビジネスは企業間同士でも活用されていることが多いビジネスでもあります。

ですので、「B to B SaaS」は企業と企業の間で、ネット上のソフトウェアを活用したサービスのことになります。

具体的な「B to C SaaS」・「B to B SaaS」とは

では、具体的にサブスクを利用した「B to B SaaS」や「B to C SaaS」にはどのようなサービスがあるかというと、

【B to C SaaS】

HuluやNetflixのような動画配信サービス
AmazonプライムやSpotifyのような動画以外に楽曲提供を行っているサービス
YouTubeのようなクリエイターが作成した動画を配信するサービス
家計管理や財務管理を行うマネーフォワードのようなサービス

と言った、あくまでも消費者が便利になるネットを活用したサービスを一般的に「B to C SaaS」と言います。

【B to B SaaS】

一方の「B to B SaaS」は、上記でもご紹介している通り、企業間で行われるビジネス用語で利用されることが多いです。

主に、

営業マーケティングサービス
会計や財務システム
データの分析

と言った仕事の効率化を目的としたサブスクサービスが、「B to B SaaS」として人気となります。

そして、「B to B SaaS」は、「B to C SaaS」よりも解約率が低いことが分かっているため、対企業向けのサブスクサービスを展開している専門の会社もあります。

しかし、いくら解約率が低いからと言って取引先とのコミュニケーションを疎かにしておいて良いというわけではなく、サブスクビジネスである以上「B to B SaaS」でも、ユーザーの声を参考にしながら日々業務改善の努力をしていく必要はあります。

まとめ

今回は、サブスクビジネスにおける「B to B SaaS」と「B to C SaaS」の主な種類について具体的にご紹介してきました。

まず、「SaaS」とはインターネット上で完結することが出来るクラウド型のソフトウェアのことで、サブスクビジネスには必要不可欠なソフトウェアになります。

そして、「B to C SaaS」は企業と消費者との間で利用されるサービスのことを指し、

動画配信サービス
楽曲提供を行っているサービス
クリエイターが作成した動画を配信するサービス
家計や帳簿の記入を助けてくれるサービス

などが中心で、あくまでも消費者の生活の一部が豊かになるのが目的とされているサブスクビジネスになります。

一方の「B to B SaaS」は、企業間同士で行われるサービスのことを指し、

営業マーケティングサービス
会計や財務システム
データの分析

と言った仕事の効率化を目的としたサブスクビジネスが多いです。

また、特定の業種に向けた専門的なサブスクビジネスを展開している企業もあり、「B to C SaaS」よりも解約率が低いというサブスクサービスの弱点を克服しているモデルでもあります。

しかし、サブスクビジネスはあくまでもユーザーや利用者がいて成り立つビジネスであるため、決して顧客を蔑ろにして良いと言う訳ではありません。

ですので、「B to B SaaS」も「B to C SaaS」もサブスクビジネスとして展開するのであればユーザーや利用者のことを第一に考えることを怠らない方が良いと思います。