日本のニュースサブスクリプションが遅れていると言われる理由

今、さまざまな業界にて「サブスクリプションビジネス」が非常に普及しているでしょう。

Netflixなどの動画配信サービス、Apple MusicやSpotifyなどの音楽配信サービスなどのコンテンツサブスクリプションサービス、Amazon Primeなどの会員制ECサービス、Oisixなどの食品宅配サービス、はたまた美容室や居酒屋などのサービス業においても、業種を問わずにサブスクリプションの導入が進んでいますので、日常生活に取り入れている方も多くなってきていることでしょう。

ですが、このように非常に大きな広がりを見せているサブスクリプションであっても、「国内ニュースメディア」だけは、サブスクリプションに遅れを取っていると言われていることをご存知でしょうか。

世界的に見ると、ビジネス先進国では既にニュース業界にもサブスクリプションが広がって来ているのですが、日本では名を有するニュースサブスクリプション企業はありません。

そこで今回は、日本のニュースサブスクリプションが遅れていると言われる理由について、詳しくお話ししていきたいと思います。

サブスクリプションビジネスにご興味のある方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

本当に日本のニュースサブスクリプションは遅れている?

ロンドンに拠点を持つ国際雑誌連合は、世界のオンラインニュースメディアの有料購読者数に関して、世界で有料デジタル購読者が年々増加傾向にあると発表しました。

日本でも多くの業種がサブスクリプションの導入を始め、着々と成功事例を収めていく中で、何時はニュースメディア業界だけは世界と比較すると日本は遅れていると言われています。

世界的に見てみると、課金してニュース記事を購読しているユーザーは、ノルウェーは34%、トルコは34%、北欧が3国すべて平均23%、アメリカは16%、イギリスは9%、そしてアジア圏で見てみると、香港が17%、シンガポールが16%、韓国が10%、マレーシアが16%、台湾は12%でありますが、日本では7%という結果にあり、世界的に見てもアジアの中で見ても、日本のニュースメディアの課金率は非常に低いことが分かります。

世界ではどのようなニュースメディアが注目されているのか

世界をする牽引するアメリカでは、どのようなニュースメディアに需要が集まり課金されているのでしょうか。

ニュースメディアを課金しているアメリカ人ユーザーのおよそ半数は、「New York Times」「Wall Street Journal」「WashingtonPost」などの有名詩に集中しています。

ビジネスパーソンが多く利用していることが分かりますね。

もちろん、顧客の業種によって大きく異なりますが、新聞媒体を持つニュースメディアに関しては、信頼性が高く、その根拠が明確であり、読む価値があると判断されているものであるでしょう。

またそれ以外にも、個々のユーザーの属性や趣味趣向に合い、欲しい情報だけを得ることができる「SNS型メディア」も選ばれる傾向にあるでしょう。

そして昨今のトレンドとなりつつあるものが、InstagramやWhatAppなどのSNSアプリを経由して、ニュースメディアにりーつするプラットフォームも、今後需要が高まることが予想されるでしょう。

日本のニュースメディアアプリランキングは

日本で選ばれているニュースメディアにアプリを見ると、上位トップ5を見てみると、1位「Twitter」2位「Yahoo!Japan」3位「スマートニュース」4位「auサービスTOP」5位「ニュースパス」であることが分かりました。

この中でも、「Yahoo!Japan」に関しては、有料課金システムが導入されていますので、一部に限り有料会員のみのサービスを提供しています。

サブスクリプションビジネスとして、ニュースメディアを展開するには、どのようなユーザーがニュースメディアを求めているのか、ユーザー層や性別は、ということを把握していかなければなりません。

ですがやはりまだ日本では、「無料で読める」ニュースメディアが人気であるため、無料でもニュースや知りたい情報を知ることができ、それで満足しているという結果が出ているのでしょう。

国内ではサブスクリプションビジネスとして導入しづらいのかもしれません。

まとめ

以上、日本のニュースサブスクリプションが遅れていると言われる理由についてお話しさせていただきました。
世界と比較してみるとまだまだ発展途上であることをお分かりいただけたでしょうか。
サブスクリプションとして展開するためには、いかに独自コンテンツを充実させ、ユーザーの優待サービスや利便性を向上させるか、どうすれば「課金したい」と思わせることができるか、ということを考案していく必要があるでしょう。
今後さらに広がるサブスクリプション市場だからこそ、ニュースメディアに関するサブスクリプションにも期待したいですね。