数年前と比べてみると、今はモノを所有する時代から、モノを利用しシェアをする時代に変化してきています。
このような時代の変化にあっているビジネスモデルと言えば、「サブスクリプションビジネス」ですよね。
サブスクリプションは、音楽配信サービスや動画配信サービスが人気と注目を集め、その名を世間に広めました。
サブスクリプションは、顧客にとってお得に便利にサービスを利用することができますし、継続課金であるため企業は安定した収益を得ることができますので、企業にとっても顧客にとっても非常にメリットが大きいビジネスモデルであると言えるでしょう。
ですので今は、デジタルサービス提供企業だけでなく、さまざまな企業がサブスクリプションの導入を検討していることでしょう。
そこで今回は、「office365」から学ぶ、サブスクリプション戦略について詳しくお話ししていきたいと思います。
サブスクリプションビジネスにご興味のある方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
まずは「office365」サブスクリプションについてご説明していきたいと思います。
office365は、Microsoftから提供されているサブスクリプションです。
従来であれば、パソコンにすべてをインストールしなければ利用することはできませんでした。
ですがサブスクリプションとして提供することで、顧客は月額数百円を支払うことで、「Word」「Excel」「Power Point」などを自由に使用することができるようになったのです。
サブスクリプションとして提供される前は、すべてのアプリケーションを購入する場合多くの費用が必要になっていましたが、office365のサブスクリプション化により、低価格で利用することができること、そして手軽に導入することができるようになったので、利用者と売り上げが増加したのです。
従来のOfficeは、数年に一度必ずアップデートがされていたため、顧客はアップデートをされるたびに最新のバージョンを購入しなければなりませんでした。
ですが、そのコストを抑えることを考える方は、アップデートされたものではなく少し古いバージョンを使用する方も少なくはなかったのです。
ですが、office365ではサブスクリプションとして提供されているため、契約している期間内は自動的にアップデートされているため、常に新しいバージョンを使用することができるのです。
こうなると顧客は、office365を継続して使用することで、新しい価値を得ることができますよね。
これが非常に重要な戦略なのです。
二つ目の戦略としては、他のサービスとの差別化を図ることが挙げられます。
office365は、オンラインストレージ、そしてSkupeからの無料通話サービスが提供されていますが、これはサブスクリプションサービスとしてのみ提供されているサービスですので、ユーザーにとってはお得に感じる付加価値であると言えるでしょう。
このようにサブスクリプションサービスでは「付加価値」を付け、他のサービスと差別することで、継続を促すことができますし、新規購入を後押しすることができるのです。
office365では、初回のみ1ヶ月の無料お試し期間が設けられています。
この無料お試し期間中は、もちろんのことながら企業が利益を得ることはできません。
ですが、どんなサービスなのか理解していないユーザーに対して、まずサービスを体感してもらうことが重要なのです。
ですので、とりあえず開始してみようというユーザーの気持ちを促進することができるので、初回契約のハードルを下げることができるのです。
また、一度サブスクリプションサービスとして契約してもらったユーザーに対して、新たなサービスを提案する際にも、全ユーザーにお試し期間を設けることで、継続しやすい環境を整えることができます。
サブスクリプションだからこそ、「良いサービスだからこそまずは試してほしい」という企業の姿勢を見せることが重要なポイントになるのです。
以上、「office365」から学ぶ、サブスクリプション戦略についてお話しさせていただきました。
office365は、サブスクリプション業界でも大きな成功を納めた代表事例であるとも言えますし、年々業績が伸び進んでいる企業です。
もし分野が違うサブスクリプションの提供を考えている場合にでも、このような成功企業の戦略を参考にすることは、自社ビジネスにとって非常に有益なことでありますので、サブスクリプションビジネス展開をお考えの方は、さっそくこれらの戦略を基に、ビジネス計画を立ててみてはいかがでしょうか。