現在、国内外では様々なジャンルのサブスクリプションサービスが展開されています。
もちろん利用している人も多いので、非常に身近なサービスとなっています。
しかし、いまいちサブスクリプションがどのようなサービスなのか理解出来ていない方もいらっしゃると思います。
というのも、一定料金を支払ってサービスを受けることが出来るため、人によっては「レンタル商品」や「使い放題サービス」と認識している人も多いと思います。
しかし、サブスクリプションサービスは、「レンタル商品」や「使い放題サービス」と似ているようで異なるビジネスサービスなので、今回はそんなサブスクリプションビジネスの種類を、既存の「レンタル商品」や「使い放題サービス」とどのように異なるかと合わせてご紹介していきたいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
例えば、「購入」は商品の所有者になりますが、「サブスクリプション」と「レンタル」は商品を使用する・利用することは出来ますが、所有者になることは出来ません。
ですので、サブスクリプションと購入・レンタルと購入の違いは分かりやすいと思います。
次にサブスクリプションとレンタルの違いですが、サブスクリプションもレンタルも定額料金が掛かりますが、サブスクリプションは自分で解約するまで利用することが出来ます。
一方のレンタルは、決まった期間しか利用することが出来ません。
ですので、サブスクリプションは延滞料金はありませんが、レンタルには延滞料金が発生します。
このように、細かく見ていくと「サブスクリプション」と「レンタル」と「購入」は、異なるサービスであることが分かると思います。
サブスクリプションビジネスには、大きく分けて消費者向けと企業向けの2種類があります。
それが、消費者向けの「BtoC SaaS」か企業向けの「BtoB SaaS」になります。
「BtoC SaaS」は、企業が消費者に提供するサブスクリプションサービスになります。
AmazonプライムビデオやSpotifyといった、映像や音楽の配信サービスなどは「BtoC SaaS」に該当します。
その他にも、YouTubeプレミアムサービスや家計管理のマネーフォワードなども「BtoC SaaS」のサブスクリプションサービスになります。
このように、消費者向けのサブスクリプションサービスである「BtoC SaaS」は、顧客満足度をいかに高めて解約をどれだけ阻止することが出来るかで利益が大きく変わってきます。
次に企業向けの「BtoB SaaS」ですが、消費者向けの「BtoC SaaS」に比べると解約率はかなり減少します。
しかし、その分顧客となる企業との良好な関係を築き続けることが重要になってきます。
また、「BtoB SaaS」はさらに細かく「horizontal BtoB SaaS」と「vertical BtoB SaaS」に分類することが出来ます。
「horizontal BtoB SaaS」は、企業のマーケティング・人事・会計管理・データ分析などの企業内の特定の部門や機能をサポートする役割があります。
一方の「vertical BtoB SaaS」は、ヘルスケア・教育・建設など特定の業界に特化しているのが特徴です。
このように、一口にサブスクリプションビジネスと言っても、消費者向けか企業向けかで異なってきますし、ジャンルや扱う機能の違いによって大きく異なってくるため、非常に迷いやすいのもサブスクリプションビジネスの特徴でもあります。
しかし、サブスクリプションビジネスを成功させるための共通点としては、「いかに顧客を解約させず、継続的に利用してもらうか」になるので、このポイントに関しては、「BtoB SaaS」も「BtoC SaaS」も変わらないと覚えておいた方が良いと思います。
今回は、サブスクビジネスの種類として、消費者向けの「BtoC SaaS」と企業側向けの「BtoB SaaS」、またサブスクリプションサービスとレンタル・購入の違いについても触れながらご紹介してきました。
消費者向けか企業向けかによって、サブスクリプションビジネスは大きく異なります。
そして、消費者向け・企業向け両方のサブスクリプションビジネスにメリット・デメリットはあるので、きちんとリスクなどを理解した上で、取り組むことをおすすめします。
現在、様々な業界がサブスクリプションビジネスを展開しているため、自分たちの身近にもたくさんのサブスクリプションサービスがあり、利用している方も多いと思います。
ですので、自分がサブスクリプションビジネスを展開する際には、自分が利用しているサブスクリプションサービスはどのようにサービス展開を行っているかなどを考えながら、サブスクリプション事業計画を立ててみるのも良いと思います。