サブスクリプションの成長動向とインパクトを与えた世界的な事例

今、多くの企業の間でサブスクリプションビジネスが注目を集めています。

ここ数年で一気に成長を遂げたサブスクリプションは、当初音楽配信や動画配信、そしてソフトウェアサービスなどのデジタルサービスとが、人気を集めた理由になっているでしょう。

デジタルサービスこそ、サブスクリプションビジネスにふさわしいと言われていましたが、今では電車やバスの定期券、そして食品やファッション関係などにおいても、多くの分野でこのサブスクリプションサービスが導入されているのです。

サブスクリプションとはそもそも、新聞や雑誌の定期購買という意味を持ち、従来から採用されてきたビジネスモデルでありましたので、決して新しいビジネスモデルであるとは言えませんが、今現代の既存ビジネスモデルと融合することで、企業は安定した収益を得ることができるだけでなく、顧客にとっても非常にお得で利便性高くサービスを利用することができますので、人気のビジネスモデルなのです。

そこで今回は、サブスクリプションの成長動向と、インパクトを与えた世界的な事例についてお話ししていきたいと思います。

サブスクリプションの導入を検討されている企業の方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

サブスクリプションの成長動向

今日本国内で見ても、サブスクリプションの市場規模は年々拡大しており、3年後の2023年には8,623億円まで増大すると予想されています。

直近2年前から考えてみても、サブスクリプションビジネスの市場は1.5倍にまで拡大されると予想されていますので、今のビジネスの場においても今後のビジネスの場においても、欠かすことのできないビジネスモデルであると言えるでしょう。

サブスクリプションビジネスがここまで主流になった理由には、消費者の価値観の変化が大きく関わっています。

消費者がモノからコトへの需要が大きくなり、モノを所有するよりも、利用すること、そして長期間においてサービスを受けることができる「体験」に対して料金を支払いたいという考えに変わってきているのです。

さらにそれだけでなく、ビジネス業界としても今は堅実化を目標としている企業が多くなり、変化の流れが早いこの時代に、いかに継続的に安定した収益を得ることができるか、ということがポイントになってきているのです。

従来のように、モノを売り切ればまたゼロから顧客獲得をしなければならなかったビジネスモデルと比べてみると、非常に大きなメリットがあると言えるでしょう。

このような企業と顧客のマッチングに加え、近年のデジタル技術の進歩が加わり、サブスクリプションビジネスが大きく成長していることが考えられるのです。

世界的な事例

アドビシステムズ社

アドビシステムズ社では、2011年にソフトウェアをパッケージとして販売する従来の販売方法から一変し、「Creative Cloud」というサブスクリプションクラウドサービスに移行しました。

日本でもその後2012年より提供が開始され、「Photoshop」や「illstrator」といった印刷物作成には必須となるソフトウェアをクラウド上で利用することができる権利が販売されたのです。

アドビシステムズ社は、このビジネス転換から大きな成功を納め、業績規模を倍増させたのです。

そしてこのアドビシステムズ社の成功の影響から、その後アップルやアマゾンといったIT企業もサブスクリプションビジネスへの移行が始まったのです。

マイクロソフト社

マイクロソフト社も、アドビシステムズ社と同様に、サブスクリプションビジネスへ移行してから大きな成功を納めた、世界的な代表事例と言えるでしょう。

マイクロソフト社は従来「Word」や「Excel」といった、ビジネスにおいて必要不可欠なツールを販売していましたが、それらを「Office365」というサブスクリプションサービスとして提供が開始されました。

さらにその後は、「Microsoft Azure」というレンタルサーバサービスも、サブスクリプションとしてリリースされ、その結果、売り上げ高は年々上昇し続け、過去最高を更新し続けているのです。

まとめ

以上、サブスクリプションの成長動向と、インパクトを与えた世界的な成功事例についてお話しさせていただきました。

サブスクリプションビジネスではこのように、大胆なビジネス転換を行ってこそ成長を遂げている代表事例が多く、今後もこのような事例はかなり多くなってくることが予想されます。

もし今企業内でサブスクリプションの導入を検討されている場合は、ぜひ成長動向をしっかり理解し、なぜサブスクリプションが世間に求められているのか、ということを考えてみましょう。

このような成功事例をもとにビジネスを進めていくことで、少しずつノウハウが蓄積されますので、ぜひ自社ビジネスに賢く取り入れてみてくださいね。