この記事では、サブスクリプション型モデルを事業として展開する際に注意した方が良いポイントについてご紹介しています。
サブスクリプションとは元々、雑誌などの「予約購読」や「定期購読」と言った意味があります。
しかし、現代のネット社会においては、主に「定額料金を支払って一定期間のサービスを受けること出来る」と言ったいわゆる「コト消費」と言われるサービスです。
そもそもサブスクリプションサービスが近年台頭してきた背景には、消費者側の目が肥えてきたことによる「モノ消費からコト消費」にシフトチェンジしてきた影響があります。
つまり、ネットの普及により「物体としては存在しないもの(形ないもの)」に価値を感じお金を支払うことが、私たちの生活に浸透してきているということです。
今回は、そんな比較的新しいサブスクリプション型モデルを事業として展開する際に気を付けておきたい注意点をご紹介していきたいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
サブスクリプション型モデルを展開する際に、事業主側がぜひ注意しておきたい点は以下の通りです。
1.サブスクリプションを導入する際の法律問題
2.サブスクリプションを利用する際のポイントの活用
3.利用規約や免責事項などの整備
サブスクリプション型モデルを展開している企業の多くが、「月額○○円で音楽聴き放題」や「月額○○円でレンタルし放題」と言った、定額料金内でサービスをいくらでも受けることが出来ると謳っています。
そして、ユーザー側も「~し放題」という言葉から、一定金額を支払えばサービスが利用し放題だと思っていると思います。
しかし、この「~し放題」と言った内容が実際サービスを利用してみたら、
ある一部のサービスしか使い放題ではなかった場合
「~し放題」と謳っておきながら、実際には追加料金が必要な場合
などのケースは「景品表示法」という法律に違反する可能性があります。
具体的に言うと、「景品表示法」の「優良誤認」と「有利誤認」の部分で違反となる可能性があります。
優良誤認とは、自社が提供する商品やサービスを、ユーザーや顧客に対して実際よりも優れている表示する行為のことです。
そして、有利誤認とは、事業主側に有利である内容をユーザーや顧客に対して誤った認識を与えてしまう行為のことです。
ですので、サブスクリプション型モデルを展開する場合は、サービス内容の表記に注意する必要があります。
サブスクリプション型ビジネスの場合、ユーザーや顧客が一定料金を支払いサービスを受けることが多いですが、料金そのものだけではなく、ポイントを購入してサービス内で利用するサブスクリプション型ビジネスを展開している事業主もいます。
このユーザーが前もってポイントを購入する決済方法を「前払い式支払い手段」と言います。
この「前払い式支払い手段」をサブスクリプション型モデルで適応させた場合、発行しているポイントの未使用分が1,000万円を越えると、その事業主は
内閣総理大臣への届出を提出
表示義務・供託義務が発生する
行政庁への定期的な報告書を提出
などの処理を行わなければいけません。
ですので、サブスクリプション型モデルでポイント制を導入しても良いですが、その際には必ず上記の義務が発生すると覚えておいた方が良いです。
これは、サブスクリプション型モデルのビジネス以外にも必須の注意点ですが、サービスを利用する際の、利用規約や免責事項などを必ずサイトに掲載しなければなりません。
主に、
月額料金・サービス内容の概要や詳しい説明
解約をする際の規約
未成年者利用の際の注意事項
トラブルが起こった際の対応方法
保証や弁償はいかに行うか
と言った内容を必ず明記しなければなりません。
ですので、サブスクリプション型モデルのビジネスを展開する際には、上記の3つを最低限注意して事業を行う事をおすすめします。
今回は、サブスクリプション型モデルのビジネスを行う際に注意してほしい3つのポイントをご紹介してきました。
その3つというのが、
1.サブスクリプションを導入する際の法律問題
2.サブスクリプションを利用する際のポイントの活用
3.利用規約や免責事項などの整備
になります。
もちろん、上記の3つ以外にもサブスクリプション型モデルのビジネスを始める際には様々な工程やノウハウが必要となってきます。
今回ご紹介した3つの注意点のうち、特に1番目の法律問題に関しては特に注意する必要があります。
なぜなら、ユーザーによって捉え方が異なる場合があり、トラブルに発展する可能性も十分に考えられるからです。
ですので、一口にサブスクリプション型モデルのビジネスを始めたいからと言って簡単に始められるわけではなく、きちんと基礎知識として今回ご紹介している注意点も覚えておいて頂ければと思います。