サブスクリプション通販とは?メリット・デメリットを解説!

サブスクリプション通販は、海外でいち早く人気となり、近年日本国内でも注目を集めているビジネスモデルです。

これは、簡単に言うと定期購入と言う販売手法になるのですが、従来の定期購入とは異なる特徴があります。

そこで今回の記事では、サブスクリプション通販について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

サブスクリプションとは?

サブスクリプションとは、商品やサービスに対してではなく、利用する価値や期間に対して料金を支払う仕組みのビジネスモデルのことです。

代表的なサービスとしては動画の配信や音楽配信などが挙げられます。

このサブスクリプションは、決められた料金を支払うだけで、映画やドラマが見放題、音楽が聴き放題となるため、近年若い世代を中心に高い注目を集めています。

また、これまでは音楽や映像と言ったソフトウェアの配信を中心に人気を集めていましたが、最近では、アパレルなどのサービスもサブスクリプションを取り入れています。

アパレルのサブスクリプションでは、スタイリストが選んだ洋服を低額でレンタルすることのできるサービスや、一流ブランドのバックを低額でレンタルできるサービスなどが高い支持を得ています。

サブスクリプション通販(EC)とは?

サブスクリプションと言うのは上記のようなサービスを指しますが、サブスクリプション通販(EC)の場合、これまで通販サイトで利用されてきた定期購入、頒布会などと同様のサービスのことを指します。

つまり、通販サイトで定期購入を申し込み、毎月一定額の料金を支払うことで、その商品が定期的に届けられると言う仕組みになります。

このサブスクリプション通販では、従来の定期購入と同様にユーザーが選択した商品を定期的に届けるサービスも存在しますが、ほとんどのサブスクリプション通販は、これまでの定期購入とは異なる特徴を持つサービスを提供しています。

その新しいサービスでは、ユーザーではなくECサイト側が商品を選択し、それがユーザーに届けられるのです。

例えば、ペット関連のサブスクリプション通販であれば、登録したユーザーに、季節やイベントに合わせたペット用のおもちゃやおやつを4~5点セレクトして、毎月定額で届けてくれるのです。

このサービスでは、ECサイト側でユーザーのニーズに合わせて商品をセレクトするため、ユーザーは受け取るまでどんな商品が届くのか分かりません。

いわゆる、お楽しみ袋や福袋に近い感覚で、買い物を毎月楽しむことができるのです。

さらに、このサービスはSNSでの波及効果が高く、サービスの拡散も見込むことができるため、今後もこういったサービスが増加していくと考えられています。

サブスクリプション通販のメリット・デメリットとは?

前述のように、サブスクリプション通販では、数ある商品の中から自身で商品を選ぶ必要がなくなります。

現在のECサイト市場には膨大な商品が溢れており、その中から優良品や、自身に合った商品を見つけると言うことに苦労しているユーザーも多く存在しています。

サブスクリプション通販は、そういった何を選んだら良いのかわからないと言う悩みから、ユーザーを解放してくれる新しい形のサービスなのです。

先ほど例えとしてペット商品を上げましたが、サブスクリプション通販には様々なジャンルのサイトが進出しており、化粧品やコスメ、食品、アパレルなどユーザーが好みのジャンルから選択することが可能です。

さらに、アパレルであれば有名スタイリストが厳選した商品であったりと、上質で厳選された付加価値の高い商品を取り扱うサイトも多く存在しています。

ユーザーは商品が届くまでどんな商品が届くのか分かりませんが、その道のスペシャリストが、ユーザーのニーズに合わせてセレクトしてくれるため、満足度の高い商品を手に入れることができるのです。

また、自身では選ぶことの無いような商品を選んでもらえるため、嗜好の幅も広がりますし、商品に対する知識も得ることができます。

ただし、この仕組みは商品を選んでほしいと言うユーザーにとってはメリットと言えますが、自身で選びたいユーザーにとってはデメリットに感じられるかもしれません。

サブスクリプション通販では、ECサイト側にとってもメリット・デメリットが存在します。

メリットとして挙げられるのは、定期購入のため、毎月安定した売り上げを獲得できること、さらにこのことによって販売予測も立てやすいため在庫のリスクも軽減することが可能です。

そして、毎月支払う金額が明確であるため、新規ユーザーも安心して利用することができることもメリットとして挙げられます。

また、従来の定期購入よりもユーザーの嗜好などのデータを入手しやすく、関係性も強固なものとなりますので、長期的に関係を続けることができる可能性も高くなります。

まとめ

EC市場は年々拡大化し、商品の販売方法やユーザーのニーズも多様化して来ています。

そういった状況の中で、商品を選択することに疲れているユーザーも増えてきているのです。

そこに目を付けたのが、商品を自身で選ばなくて良いこのサブスクリプション通販なのです。

しかし、この販売の仕組みは、牛乳や新聞の配達と言う形で古くから行われていたことであり、ECによって商材が広がっただけとも言えます。

牛乳や新聞と言う毎日継続して必要とする商材では定着してきましたが、それ以外の商材がどこまで定着するのかはサイト側の努力次第だと考えられます。