今大手企業をはじめ、継続課金型ビジネスモデルである「サブスクリプション」の導入が始まっています。
ソフトウェアや音楽、動画などのデジタルサービスではもはや当たり前になっており、今では自動車やファッション、化粧品などの非デジタル商材においてもサブスクリプションが拡大しつつあるのです。
今非常に大きな広がりを見せているサブスクリプションだからこそ、消費者の認知度を高め新規顧客獲得をして競合に打ち勝つ必要があるのです。
人は何かを決定する際、必ずしも論理的に判断しているわけではなく、無意識に心理学的な効果によって意思決定を行っていることをご存知でしょうか。
Webサイトやプロモーションにおいても、企業は「消費者に行動をしてもらいたい、心理状態に変化を与えたい」という目的がありますよね。
つまり、人に影響力を与えるような心理学を、効果的に用いることで、より高い成果に期待することができるのです。
そこで今回は、サブスクリプション新規顧客獲得のため、効果的なサイトデザインはどのようなものなのか、詳しくご説明していきたいと思います。
サブスクリプションサイト構築段階の方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
ホワイトスペースとは、何も存在しないスペースのことを言います。
ホワイトと言っても、まったくの白色ではなく、色が付いていても空白であったり異空間である場合、ホワイトスペースと呼ばれます。
目立たせたいポイントや伝えたいテキストを強調させることができますので、このホワイトスペースを上手く利用することで、初めて訪れるユーザーにとって見やすいレイアウトにすることができます。
シンプルで洗練されたデザインになることはもちろん、サイト内でユーザーに迷わせることがなく、スムーズにコンバージョンへと誘導することができるのです。
サプライズ効果とは、ユーザーの予想に反した表現が逆に強いインパクトを与えることを言います。
人は、色や形状に見慣れてしまった場合、その内容が異なっていても無意識にスルーしてしまうことがあると言われています。
それを回避するために、コンバージョンボタンなどの目立たせたいポイントを意識することで、ユーザーに見て欲しい部分を確実に見てもらうことができるようになるのです。
多くのサイトのランディングページで、メインカラーの捕食をコンバージョンボタンに使用していることが多いのですが、これもサプライズ効果に期待している対策なのです。
色というものは、持つべき印象があり、それを人に大きな影響を与えます。
この印象を活用することで、ユーザーのイメージを操作することができることを、色彩真意効果と言います。
たとえば「黒」を使用すると「高級、カッコよさ」、そして「白」をしようすると「清潔感、真実」、「オレンジ」を使用すると「明るい、ポジティブ」といったように、ユーザーにイメージを与えることができるのです。
年齢や性別によっても好まれる色や色のイメージは変わってきますので、色彩が与える心理を理解することで、自社のターゲットユーザーに適したデザインを作り上げることができるのです。
コントラスト効果とは、「差異」を生み出し相対的な効果を与えることを言います。
デザイン内に、はっきりとした違いを生み出すことで、分かりやすく情報を与えたり、ユーザーにとって面白いデザインにすることができるのです。
たとえば「黒」をベースとしてサイトデザインをした際、灰色や黒の配色でコンバージョンボタンを設置してしまえば、まったく目立たなくなってしまいますよね。
ですが、赤や黄色などまったく異なる色を使用すると、かなり目立たせることができるでしょう。
コントラストは大きさの変化ではなく、色彩の変化ということなのです。
サイト内に矢印をしようすることで、ユーザーの目線を確実に惹きつけることができます。
たとえシンプルなデザインのサイトであっても、矢印を掲載しておくことでユーザーはその先の何かをみるために、矢印を追ってしまうのです。
矢印の先に購入ボタンなどを設置することで、ユーザーの視線と意識を自然と導くことができるのです。
たとえばトンネルに入ったとき、無意識にトンネルの先に目が行くということは多くの方が経験していると思います。
人は無意識に、囲まれているものの中心に目が行ってしまい、この作用をトンネル効果というのです。
デザインに有効活用することで、サイトに訪れたユーザーの目線をコントロールすることができるのです。
ユーザーに一番注目してもらいたいポイントがある場合、その周囲を囲ったデザインにすることで、自然と注意を惹くことができるのです。
以上、サブスクリプション新規顧客獲得のため、効果的なサイトデザインについてお話しさせていただきました。
この他にもサイトデザインを構築するには、多くの心理学を活用することができるのですが、これらは特にメジャーな心理学でありますので、サイトデザインに考慮するポイントとして必須であることを憶えておきましょう。
新規顧客獲得にも非常に役に立ちますので、ぜひこれらの心理学を活用してくださいね。