サブスクリプションは、近年急激な成長を続けているビジネスモデルであり、成功を遂げている事例も数多く見られます。
これから参入を検討しているケースも多いようですが、成功するためには、サービスの内容だけでなく決済方法も充実させていく必要があります。
そこで今回の記事では、サブスクリプションで導入すべき決済方法について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
サブスクリプションは世界中で普及しているビジネスモデルであり、日本国内でもあらゆる分野の業界から様々なサービスが提供されています。
このサブスクリプションは、商品やサービス自体に代金を支払うのではなく、商品やサービスを一定の期間利用できる権利に対して代金を支払うと言う仕組みであり、このサービス形態は新聞の購読などのように昔から行われていた販売手法でもあります。
この古くからあるサービス形態が今になってここまで広がりを見せている背景には、ユーザーのニーズが商品を所有するのではなく必要な時だけ利用すると言う考えに大きく変化していることがあります。
サブスクリプションサービスは、あらゆる業界からサービスが提供されていますが、代表的なサービスとしては、定額制の音楽配信や動画配信がまず挙げられます。
これは月額利用料を支払うだけで好きなだけ音楽が聴き放題、動画が見放題になるサービスであり、若い世代を中心に現在でも高い支持を得ています。
この他にも様々なサービスが提供されており、成功例も数多く見られることから、新規参入や参入を検討している企業も多いようです。
ただし、成功例ばかりが目立っていますが、その一方で失敗例も増加していますので、ただ流れに乗って参入するだけでは成功に近づくことはできません。
市場が拡大化し、同様のサービスを取り扱う競合も増加しているのですから、成功するにはユーザーのニーズに合わせることが重要になります。
提供するサービスの内容はもちろんですが、その他の要素においても、ユーザーのニーズを考えて構築する必要があるのです。
その要素の中で、まず考えるべきであるのが決済方法です。
ユーザーは、自身が気に入ったサービスで合っても、希望する決済方法が使用できなければ、諦めてしまうことが多いのです。
たかが決済方法と思うかもしれませんが、他にも類似のサービスを提供しているサイトは数多くあるのですから、ユーザーは自身が希望する決済方法を使用できるサイトを選択するのです。
そのため、決済方法はサイトのターゲット層に合った方法を選択することが重要となります。
ECにおいて使用できる決済方法は複数あり、できるだけ選択肢が多いほうがユーザーの利便性は上がりますが、サイト側にとってすべての方法を導入すると言うのは困難です。
そのため、サイトのターゲット層の利用率が高い方法を優先することが大切です。
まず導入すべきである決済方法として挙げられるのは、クレジットカード決済です。
クレジットカード決済は、ECにおいて最も多く利用されている決済方法であり、ECサイト利用者の7割以上がクレジットカード決済を選択しています。
また、利用者の年代も、20代以上と幅広い年代で利用されています。
ただし、初回購入時にカード情報入力の手間が発生する、有効期限がある、セキュリティ対策を強化する必要があると言うデメリットがあります。
さらに、クレジットカードを持たない世代がターゲット層に含まれている場合は、他の決済方法を用意する必要もあります。
次に挙げられるのが、キャリア決済で、これは、docomo、au、Softbankなどの携帯電話の通信料金に加算される決済方法になります。
ID・パスワード、暗証番号さえあれば簡単に支払うことが可能ですので、カード情報や個人情報の入力などの手間がありません。
携帯電話を持っているだけで良いので、クレジットカードを持たない10代から20代の若年層をターゲットとしている場合に最適です。
ただし、クレジットカードと比較すると、利用限度額が低く設定されていますので、料金の設定に注意が必要になります。
さらに近年利用者が増加しているID決済もサブスクリプションと相性の良い決済方法です。
ID決済は、appleやGoogleのユーザーアカウントとクレジットカードを連携した決済方法で、ユーザーアカウントに登録した際のIDとパスワードのみで決済が可能となります。
AppleやGoogleのユーザーと言ったサブスクリプションと親和性の高いユーザーを取り込むことが可能ですが、クレジットカードやキャリア決済と比べると利用者が少ないというデメリットもあります。
また、クレジットカードに基づく決済方法ですので、クレジットカードを持たない世代は利用できませんので注意が必要です。
サブスクリプションでは、上記の決済方法の導入が効果的ですが、定期購入型や頒布会型、月会費などのサブスクリプションサービスの場合、口座振替も有効です。
口座振替はユーザーの銀行口座から自動で料金が引き落とされる仕組みですので、クレジットカードを持たない世代やクレジットカードなどのオンライン決済に抵抗を感じる高齢世代などをt理込むことが可能となります。
サブスクリプションは今後も成長が続くと予測されているビジネスモデルですので、新規参入も増加していくことが予想されます。
その数多くの競合の中から、ユーザーに選んでもらうためには、サービスの内容だけでなく、ユーザーのニーズに合わせた決済方法を用意しておくと言うことも重要なのです。
決済方法一つでユーザーを逃がさないようにするためには、自身のサイトのターゲットに合わせた決済方法を選択することが必要なのです。