ここ数年で耳にする機会が多くなったサブスクリプションビジネス。
ユーザーが企業に対し、料金を支払うことで、一定期間商品やサービスを自由に利用することができるビジネスモデルのことです。
サブスクリプションビジネスが注目され始めた当初、音楽や動画などのデジタル商材こそサブスクリプションビジネスにふさわしいと考えられていたのですが、今では非デジタル領域にまでサブスクリプションビジネスが拡大し、アパレル業界や飲食業界、車業界などの実体のあるものまでも、サブスクリプションとして提供され始めているのです。
最近では、店舗を運営し、サブスクリプションサービスを提供する企業も珍しくはなくなってきましたね。
店舗を所有している場合、顧客をしっかり囲い込み、リピーターの効率よく育成するための手法として、「ポイントカード」を活用している場合が多いのではないでしょうか。
ポイントカードを大きく分けてみると、自店のみで利用することができる独自ポイントカードと、他の店舗でも利用することができる共通ポイントカードの2種類があります。
ポイントカードとなると、実際導入してみたところ、思うような成果を上げることができない、と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、店舗型サブスクリプションに導入すべきなのは「独自ポイントカード」「共通ポイントカード」どちらなのか、ということについて、詳しくお話させていただきたいと思います。
今後、店舗型サブスクリプションを確実に成功させたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
独自ポイントカードとは、自社、もしくは自店のみで利用することができるポイントカードのことであり、他社や他業種では利用することができません。
そもそもポイントカードを導入する上では、
顧客をしっかり囲い込み、リピーター育成に繋げること、
客単価を向上させること、ロイヤルカスタマーの識別をすること、
顧客満足度を向上させること、競合店との差別化を図ることを重視しなければなりません。
まずは上記のポイントを踏まえて、自店に独自ポイントカードが適しているか、ということを判断してみましょう。
今現在、独自性の高い商品やサービスを提供している場合であれば、すでに競合店との差別化を図ることができていますので、独自ポイントカードを導入することで、顧客の囲い込みに期待することができるでしょう。
独自ポイントカードを導入すると、ポイントや顧客管理は自店で行わなければなりませんが、CRM機能が搭載されているシステムを利用することで、手間をそれほどかけずに管理することができるでしょう。
また、最近では、スマホ対応アプリの独自ポイントカードシステムも注目を集めており、カードを発行する手間を省け、顧客にとってもカードを持つ必要がないと人気が集まっているのです。
独自ポイントカードを導入することの最大のメリットは、自由度の高さにあるでしょう。
顧客への還元方法、ポイント付与率、キャンペーンなどを自由に設定することができますし、自社で発行したポイントが他社で使われる心配もありません。
そして顧客の来店状況や客単価なども細かくセグメンテーションすることができ、顧客ひとりひとりに応じたアプローチを行うことができます。
デメリットとしては、すでに複数のポイントカードを所持している顧客に対しては、その面倒さも考慮しなければならないことでしょう。
共通ポイントカードは、加盟している店舗であれば、業種や店舗、地域が異なっていても利用することができるポイントカードです。
企業が複数の店舗型サブスクリプションサービスを提供している場合には、共通ポイントカードを導入することで、相互層客に効果的だと考えられるでしょう。
企業が店舗全体で顧客をしっかり囲い込むことができるのです。
共通ポイントカードの場合、企業が一元管理を行いますので、店舗それぞれが管理をする必要がありませんし、顧客にとっても1枚のカードの所持で済みます。
もし競合他店と同様の商品やサービスを提供しており、なかなか差別化が難しいという場合は、共通ポイントカードを導入することをおすすめします。
共通ポイントカード自体が競合との差別化を図ることができるものですので、集客やリピーター育成に期待することができるでしょう。
共通ポイントカードの最大のメリットは、店舗間で層客を行うことができるということでしょう。
自店のみでなく、他店と合わせることで、ポイントカードの利用頻度は高まるので、顧客により長く継続利用を促すことができます。
そして、デメリットとしては、店舗の独自性を出しにくいことでしょう。
以上、店舗型サブスクリプションに導入すべきなのは「独自ポイントカード」「共通ポイントカード」どちらなのか、ということについてお話させていただきました。
独自ポイントカードと共通ポイントカード、両方共のメリットとデメリットは大きく異なってきます。
自社の業種や取り扱う商材によって、適切な方法が変わってきますので、ぜひ自社に合ったポイントカードを導入し、売り上げと集客数を向上させてくださいね。