サブスクリプションECが若い世代に人気の理由とは?

サブスクリプションECは、近年急成長しているECのビジネスモデルです。

特に、新しいものに敏感な若い世代を中心に広まっていますが、なぜこのビジネスモデルが若い世代から支持を得ているのでしょうか?

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

そこで今回の記事では、サブスクリプションECが若い世代に人気の理由について説明したいと思います。

サブスプリクションECとは何か?

サブスクリプションは、本来は定期購読と言う意味を持つ言葉ですが、近年では、異なる意味合いで使用されています。

その意味とは、ユーザーが商品やサービスに対し料金を支払うのではなく、それらを一定期間利用することができる権利に対して料金を支払うビジネスモデルのことを指します。

そしてこのビジネスモデルの代表的なサービスとして、音楽配信や動画配信などが人気を集めています。

サブスクリプションは上記のような意味を持ちますが、このサブスクリプションにEC(コマース)と言う言葉が付属した場合、また異なるビジネスモデルとなります。

このサブスクリプションEC(サブスクリプションコマース)は、近年アメリカを中心として広がりを見せているECサービスで、毎月一定額の料金を支払うことで、商品が定期的に届けられる、いわゆる定期購入型の販売手法です。

この販売方法は、通信販売では以前から取り入れられていた定期購入、頒布会、単品リピート通販と同様のものになります。

ただし、このサブスプリクションECが従来の販売方法と異なる点は、商品を選択するのが、ユーザーではなくECサイト側であると言う点です。

具体的には、ユーザーがサブスクリプションECサイトで申し込みを行うと、ECサイト側がそのユーザーの嗜好や興味を考慮し商品を選択、それがユーザーに届けられると言う仕組みになります。

このサブスプリクションECには様々なものがあり、化粧品やコスメ、日本酒やワインと言ったアルコール類、アパレル商品などがあり、そのほかのジャンルも続々と参入しています。

サブスプリクションECはユーザーに商品を選ばせない!

サブスプリクションECは、従来から行われている定期購入と言うサービスが、新しい形になったものです。

この古くからある販売方法がなぜ今注目されているのかと言うと、それにはEC市場が拡大化し、商品の数が増えすぎていることが一つの要因であると考えられます。

特に、楽天市場やAmazonなどネットモールでは、商品数が多ければ多いほど売り上げが拡大することから、現在でも商品数が増え続けています。

しかし、ユーザーにとって商品が増えると言うことは良いことのようにも思えますが、欲しい商品をなかなか見つけることができないと言う弊害も出てきてしまうのです。

また、この欲しい商品が見つからないと言うのも大きな問題ですが、さらに大きな問題として選択肢が増えるほどユーザーは選択することができなくなると言う問題が発生してしまいます。

つまり、選択肢が多いと言うのは、ユーザーを迷わせてしまうだけで、結果的には成果に繋がりにくくしてしまっていると言うことが言えるのです。

そして、そこに注目したのがこのサブスクリプションECであり、商品をあえてユーザーに選ばせないと言うことをメリットとしているのです。

ユーザーを満足させる付加価値が重要!

上記のように、サブスクリプションECは商品をユーザーにあえて選ばせないサービスと言うことになりますが、ユーザーに選ばせずに、届けられた商品に満足し、さらに継続して購入してもらうためには、何か付加価値が必要となります。

この付加価値をどのように提供することができるかと言うことが、サブスプリクションECにおいて非常に重要なポイントとなると言えます。

実際にこの付加価値の提供に成功しているサブスプリクションECも存在しており、代表的なものでは、化粧品やコスメを取り扱うサブスプリクションEC・GLOSSYBOXが挙げられます。

このGLOSSYBOXは、一流ブランドも含めた約300のブランドを取り扱っており、その中から毎月1620円で4~5点のアイテムを届けてくれます。

ユーザーの肌質や嗜好、興味などを登録しておくことで、ユーザーに最適なアイテムをセレクトしてもらうこと可能です。

自身では購入しないようなアイテムを試すことができる、普段は手の届かない一流ブランドのコスメを安価で試せる、自身に合う化粧品を探すことができると言った理由から、若い世代を中心に人気を集めています。

このGLOSSYBOXが支持を得たことから、同様のコスメや化粧品を扱うサブスプリクションECも増加しています。

このように、サブスクリプションECが支持されるのは、自身で商品を選ばなくても、専門家が良質な商品やユーザーが必要とする商品をを選んでくれることにある訳です。

このサブスクリプションECのユーザーの中心となる若い世代には、適度に流行を追いかけたいけれど、手間なく買い物を済ませたいと言う考えのユーザーが多く存在します。

つまり、自身で選ぶ手間をかけなくても、良いものが購入しいと言うユーザーのニーズが、サブスクリプションECと言うビジネスモデルに合致したと言えます。

こういった理由から、サブスクリプションECは、若い世代がターゲットである最新のトレンドを重視するアパレル商品やアクセサリー、化粧品やコスメと言ったものとの相性が良く、日本国内においても急速に広まってきているのです。

まとめ

サブスクリプションECは、拡大しすぎてしまったEC市場での買い物に疲れたユーザーから支持されている販売手法です。

特に若い世代を中心として広まってきていますが、食品など様々な分野へも広がりを見せています。

そのため、今後サブスクリプションECは、若い世代だけでなく、様々な世代へ広がり拡大していくことが予想されています。