今、新たなビジネスモデルとして商品サービス販売形態である「サブスクリプションビジネス」が非常に注目を集めています。
従来の商品やサービスでは売り切り型が通常だったのですが、サブスクリプションはそれとはまったく違い、商品やサービスの利用期間に応じて、顧客が継続的に利用料金を課金するというビジネスモデルなのです。
「サブスクリプション」とはもともと、雑誌や新聞の「定期購買」や「予約購買」を意味する言葉であり、そこから由来して展開を見せた、今話題の商品サービスの販売手法なのです。
今現段階で、サブスクリプションビジネスとして世間に広がっているものといえば「音楽聞き放題サービス」と「動画観放題サービス」が思いつきますよね。
このようなサブスクリプションビジネスを展開する企業としては、いかに丁寧に売り上げ管理を行っていくか、ということが非常に重要となります。
ですが、サブスクリプションビジネスでの売り上げ管理はなかなか難しいと感じる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、サブスクリプションビジネスの売り上げ管理が難しい理由と、解決法についてお話ししていきたいと思います。
これからサブスクリプションの導入をご検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
サブスクリプションビジネスの料金形態は、基本的に月額支払や年間支払であり、企業側が売り上げを計算するときは、売り上げは月ごとに集計して形状していきます。
たとえば、月額1,000円の利用料金であると、年間支払は12,000円になりますよね。
ですが年間支払ならではの割引サービスを提供して、年間支払を11,000円となるとしましょう。
そうなると12ヶ月で均等的に計上することが出来ませんよね。
このような場合は初回月を990円と設定し、残りの11ヶ月を910円として計上処理を行ったり、1年分を一括計上することが一般的です。
サブスクリプションビジネスは、顧客が利用し続ける限り、提供の薬務を行う必要があるのですが、区切りがないからこそ売り上げを計上することができないので、それぞれの顧客の支払いと、売り上げ計上のタイミングを、それぞれの企業が判断し、検討しなければならないのです。
基本的には月額契約が多いサブスクリプションビジネスですが、企業によってはより多くの集客を求めて、さまざまな割引サービスを用意することもあるでしょう。
契約期間をより長く伸ばすためにも、他には無いサービス料金プランを提案することが非常に重要です。
また途中でプランを変更したり、オプションを付帯したりということもありますよね。
だからこそ、それぞれの顧客に応じたプランを用意するので、課金形態が複雑になってしまうのです。
ですので、同じ顧客であっても月ごとに変わってしまう可能性があるので、正確な計上を行うにはかなりの時間と手間がかかってしまうのです。
これには、会計のルールを事前に明確にしておくことが有効的でしょう。
たとえば、年間支払いの売り上げ計上を、月ごとの按分にするのか、それとも役務の提供が終わる月に一括して計上するのか、ということです。
企業内で明確にしておくことで、さまざまなミスを防ぐことができますよね。
顧客とも「月ごとに区切る」「年間支払一括で1年の終わりで区切る」ということを明確に伝えておきましょう。
また、サブスクリプションビジネスは、月額支払の顧客に対し、請求書を送付しなければなりません。
その場合、前述したように契約プラン内容を変更している顧客に合わせ、最新の契約内容に応じた請求書を発行しなければなりません。
提案料金プランが多ければ多いほど、請求書発行作業が多くなってしまい、ミスをしてしまう可能性が高いのです。
これはサブスクリプションを導入している企業に共通して言える理由でありますが、これには請求管理専用とクラウドサービスを利用することが有効的でしょう。
契約件数が多いほど作業が多くなってしまうので、サブスクリプションビジネスと非常に相性の良いクラウドサービスの利用をおすすめします。
クラウドサービスを積極的に取り入れることで、複雑な計算を自動化にすることできたり、顧客ごとの性格なデータを作成することができるので、非常にメリットが多いと言えるでしょう。
以上、サブスクリプションビジネスの売り上げ管理が難しい理由と解決法についてお話しさせていただきました。
従来のビジネスとは違い、サブスクリプションだからこそ非常に難しい計算がありますし、ミスなくより細かな計算をしなければなりません。
もし売り上げ管理にお悩みを持たれている方は、今回ご紹介した方法を試してみてください。
きっと今よりもっと利便性を感じて頂けるかと思います。