サブスクリプションサービスの4つの種類

ここ数年一気に成長を遂げ、今ではITビジネス業界ですっかりお馴染みになってきたビジネスモデルと言えば、「サブスクリプション」ですよね。

企業により提供されているサービスを、ユーザーは月単位や年単位の定額料金を支払うことによって自由に利用することができるサービスです。

サブスクリプションサービスの需要が増え始めたきっかけとなったものが、「音楽配信」「動画配信」であるでしょう。

デジタルサービスによって次から次へと成功を収め、今ではデジタルだけでなく、飲食店や美容関係店、アパレル店などの非デジタルサービスであっても、サブスクリプションサービスが普及してきました。

ですので、新たなビジネス展開としてはサブスクリプションに注目しておきたいと考える方が多いことでしょう。

定額で提供サービスを利用できるということは、ユーザーにとっても非常にメリットが大きく、さらに企業側としては定期顧客を獲得し増え続けることで、安定した収益を見込むことができますので、双方にとってメリットが非常に高いビジネスモデルであると言えるでしょう。

そこで今回は、サブスクリプションサービスの4つの種類をご紹介させて頂きたいと思います。

サブスクリプションの知識を深めたいという方、サブスクリプションビジネスにご興味のある方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

1:会員制

サブスクリプションサービスの中で最も主流であり、多く取り入れられているものがこの会員制サブスクリプションモデルでしょう。

ユーザーが自身でサブスクリプションサービスに会員登録を行い、その企業の会員になることで、提供しているサービスを自由に利用することができ、「使い放題」という認識を与えます。

これに当てはまるサービスといえば、NetflixやAmazon prime、Hulu、Apple Music、Spotifyのような「音楽聴き放題」「動画観放題」というサービスが定番化していますね。

利用料金がシンプルで、その期間内はコンテンツ内容を自由に使い放題ですので、サブスクリプションサービスのスタンダードモデルと言えるでしょう。

2:レコメンド

「使い放題」のサブスクリプションサービスとは少し違い、レコメンドモデルは会員自身が自分の好みや簡単なアンケートを入力することで、個々ユーザーにあった商品を企業がセレクトする、といったサブスクリプションサービスです。

サブスクリプションサービスで取り扱う商品は数が多すぎるので、ユーザーが迷って選ぶことができない、という声から生まれたサブスクリプションです。
ユーザーの「迷う」という悩みを解消し、さらにおすすめ商品やサービスを提案することができるので、非常に効果的であると言えるでしょう。

このようなレコメンドモデルが採用されるサブスクリプションサービスでは、ファッション関係や食品関係が多く見られます。

たとえばsnaq.meというサブスクリプションサービスであれば、月額1,980円で小分けにされた8種類のおやつを配送するというサービスです。

企業独自のアルゴリズムを用いた1,000億種類以上のおやつの中から、ユーザーの好みに合わせ最適なパターンが自動でセレクトされます。

3:頒布会

頒布会モデルは、毎月企業が独自にセレクトした商品をユーザーの手元に届けるサブスクリプションサービスです。

一見、レコメンドモデルと似たようにも思いますが、レコメンドモデルとの違いは、頒布会モデルにはサービス提供側のキュレーターがすべての商品を選定している、ということです。

分かりやすい例を挙げると、saketakuという日本酒サブスクリプションサービスをご紹介します。

saketakuは、月額3,980円で毎月お酒のプロが選定した日本酒がユーザーの元に届くサブスクリプションサービスです。

全国の日本酒の中からユーザーの好みやおすすめの日本酒をセレクトして、厳選した1本が届きます。

ユーザーにとって見れば今月はどんな商品が届くか、ということで体験的なサービスを受けることができるということが、大きな魅力であると言えるでしょう。

4:リアル運動

サブスクリプションサービスの中でもっとも新しいモデルが、このリアル運動モデルです。

従来ではオンライン上でサブスクリプションサービスの提供を行っていましたが、リアル運動モデルでは実店舗とサブスクリプションを融合させたモデルです。

ユーザーのライフスタイルに密着したサービスであり、ユーザーの生活をより良いものにするサービスです。

カフェや飲食店、シェアハウスサービスが特に注目を集めており、世界的な問題になっている「廃棄ロス」を意識したサブスクリプションサービスと言えるでしょう。

また、サブスクリプションで商品を注文し、実際にユーザーが足を運び商品を受け取りにいくという行動を促すことで、販促活動に活かすこともできるのです。

まとめ

以上、サブスクリプションサービスの4つの種類についてお話しさせていただきました。

サブスクリプションは今、さまざまなモデルが提案されており、それぞれのモデルにメリットとデメリットがあります。

どのサブスクリプションモデルを採用するか、商材によっては向き、不向きがありますので、自社企業が提供したいサービスに合うサブスクリプションモデルを検討してみてくださいね。