ここ数年、ビジネスの方法が大きく変わってきており、モノの販売やサービスの提供に関して非常に大きな注目を集めているビジネスモデルといえば、「サブスクリプションビジネス」が挙げられるでしょう。
サブスクリプションとは、利用者がモノを買い取るのではなく、モノを利用するための利用権利を借りて、利用した期間に応じた料金を支払う方式です。
コンピューターの利用形態として用いられることが多く、音楽配信や動画配信などが大きな成功を納め、サブスクリプションの利便性を世の中に浸透させたと言えるのですが、今ではそれ以外の飲食業界やアパレル業界などでも、サブスクリプションモデルの導入が進んできています。
サブスクリプションを導入することで、企業にとっても利用者にとっても大きなメリットがありますので、今さまざまな企業で導入が進んできているのです。
そして、サブスクリプションの売り上げ向上を狙うには、「プライジング」が非常に大切なポイントになるのです。
そこで今回は、サブスクリプションビジネスにおける「プライジング」の目的について、詳しくお話しさせていただきたいと思います。
サブスクリプションの導入を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
プライジングとは、販売商品やサービスの「取引価格」を定めることで、マーケティングにおいて重要な「Product(製品)」「Price(価格)」「Place(場所)」「Promotion(広告)」のひとつであり、競合他社の販売価格を考慮しながら、目標利益率達成やシェアの拡大のために行います。
まずプライジングの第一の目的としては「売り上げの向上」が挙げられるでしょう。
企業にとって価格設定は非常に重要であり、安すぎない、高すぎない値段をプライジングしなければなりません。
安いプライジングであれば利用者にとって良いメリットでありますが、収益が伸びないという悩みを生みやすいですよね。
そして大きいプライジングであれば、最適なプライジングを行わなければ、利用者はメリットを感じにくく購買意欲を下げてしまう可能性があります。
正しいプライジングを行うことで商品価値や企業価値もあわせて高めることができるのです。
値段の変動は、利用者にとっての不安材料になりますので、プライジングにて商品価格を安定させましょう。
そうすることで利用者に安心感を与えることができますので、継続して利用してもらいやすくなるのです。
これはサブスクリプションには非常に重要なポイントになりますよね。
もし、頻繁に商品価格が変動し、値段が安くなったとすれば、安くなった分質が落ちたのではないか、とも思わせてしまうことでしょう。
企業イメージを維持するためにも、できるだけ商品価格を一定に保つようにしましょう。
販売に応じ、商品の販売量やサービスの利用量が増加してくると、プライジングによって一商品当たりのコストを抑えることができ、それが売り上げの向上に繋がります。
ですので、シェアが拡大すればするほど、売り上げや利益の向上を期待することができますよね。
現状ももちろん非常に重要ですが、今後の未来の市場や顧客ニーズを予想し、シェアの拡大を目指すためにも、プライジングは非常に有効的です。
たとえば、同じ商品を扱っている企業同士があるとし、どちらかが値下げをしたとしましょう。
それに対抗し、値下げプライジングを行うことで利用者の離脱を守ることができますよね。
また、同商品であくても類似商品であれば、安い方を購入しようと考える顧客が多いので、そのような顧客を守るためにも、他社よりも安い価格を提案することが効果的なのです。
また、競合他社から自社へ乗り換えやすいプライジングを行うことで、より多くの顧客獲得にも繋がりますよね。
このように、他社に顧客を取られないようにするには、時に思い切った値下げを図り、顧客を囲い込むことも有効的であると言えるでしょう。
プライジングの行い方次第では、早く投資を回収することができますので、「投資回収」が目的とすることができるのです。
たとえば顧客の「新商品を早く手に入れたい」という顧客ニーズを理解し、新発売の商品に高い価格を付けるとすると、早く投資回収することができますよね。
少しばかり高くても、新商品は購入したいという購入者の動向に訴求し、販売を行うことで販売初期に投資回収することができます。
サブスクリプションビジネスにおける「プライジング」の目的についてお話しさせていただきました。
ご紹介した通りプライジングには、さまざまな目的があり、適切なプライジングを行うことで、大きく売り上げを動かすことができるのです。
それぞれの目的に応じた、ふさわしいプライジングをしてくださいね。