ここ数年で一気に大きな成長を遂げたビジネスと言えば、「サブスクリプション」が思い浮かびますよね。
企業としては収益が安定するので、非常に魅力的なビジネスモデルであると言えるでしょう。
実際にも音楽配信サービスや動画配信サービスを筆頭に、国内外でさまざまなサブスクリプションサービスが生まれていますので、自社商品やサービスもサブスクリプションとして提供を始めようと考える企業も多くなってきているのです。
非常に魅力的なビジネスモデルではあるものの、もちろん思うようにビジネスを進めることが出来ずに安定した収益を得ることができず、事業を撤退せざるを得ない企業も多いのです。
サブスクリプションビジネスは、決して安定したビジネスではありませんし、必ずしも収益をもたらすビジネスでもありません。
ですが、せっかく参入した新たなビジネスモデルであるからこそ、成功の目標へと近づけていきたいと思いますよね。
そこで今回は、サブスクリプションビジネスを成功させるために覚えておくべき用語をご紹介していきたいと思います。
サブスクリプションビジネスにご興味のある方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
LTVはLife Time Valueの頭文字を取った言葉であり、顧客生涯価値と意味します。
顧客のサービスを契約した一人が、契約開始から契約終了に至るまでの間でどれだけの利益をもたらすか、ということを表します。
サブスクリプションサービスは、ひと月あたりの売上金額が少額である場合が多いので、このLTVの観点を持ち打ち手を拡げることが大切なのです。
CACはCustomer Acquisition Costの頭文字を取った言葉であり、顧客獲得費用と意味します。
契約まで至る顧客一人、もしくは一社を獲得するためにはどれくらいのマーケティングコストや営業コストが必要であるのか、ということを表します。
数値としてこのCACがLTVを上回っている場合は、ビジネスを続けることは難しいと考えてください。
リテンションとは、維持、保持という意味を持っています。
サブスクリプションビジネスとしては、企業が一定期間顧客を保持する能力という意味に変わりますので、覚えておきましょう。
このリテンションを図ると、新規顧客がどれくらいの期間を契約し続けたのか、ということが明確に分かりますので、新規顧客獲得のための投資が成功しているのか、もしくは失敗してしまっているのか、ということを判断することができるのです。
チャーンレートとは、解約率という意味を持っています。
サブスクリプションビジネスでは、解約率をいかに低くすることができるか、ということが重要な課題になってくるでしょう。
この解約率は、サブスクリプションビジネスの成長を大きく左右する指標になっているので、非常に重要視しておくべきです。
解約率は、契約ユーザーに対する解約ユーザーの割合から算出されますので、必ず常に把握するようにしましょう。
リカーリングとは、繰り返される、もしくは循環するという意味があります。
最近ではビジネスの場において、継続的に収益を上げるビジネスモデル、という意味で利用されることも多いので、サブスクリプションビジネスの中でもよく現れる用語です。
ユニットエコノミクスとは、1個あたりに経済性という意味を持っています。
もちろん企業によって「個」ではない単位が当てはまりますが、サブスクリプションビジネスとして考えた場合には、BtoCであれば1人、BtoBであれば1社という単位で考えましょう。
一般的な投資判断として重要視されている指標であり、「LTVはCACの3倍以上」そして「CACの回収期間は12ケ月以内」が望ましいと言われているのです。
カスタマーサクセスは、そのまま直訳したとおり顧客の成功という意味を持っています。
顧客の成功が事業の成果として考え、自社の収益を両立させることをめざし、そして能動的に顧客に働きかけることを言います。
サブスクリプションビジネスを展開する企業では、カスタマーサクセス部という部署を立ち上げる企業も多く、サブスクリプションビジネスに重要となるLTVを向上させるには必要不可欠なものであると言えるでしょう。
以上、サブスクリプションビジネスを成功させるために覚えておきたい用語をご紹介させていただきました。
他にもさまざまな用語がありますが、特に今回ご紹介した用語は、サブスクリプションビジネスにおいて非常に重要な用語になりますので、絶対に覚えておきべきであると言えるでしょう。
まずは用語の意味を正確に理解しなければ、ビジネスを上手く回せることはありませんので、ぜひさっそくこれらの言葉を覚えてくださいね。