企業が顧客に対し、商品やサービスを一定期間提供するサブスクリプションビジネスが大きな広がりを見せていることでしょう。
月単位や年単位で契約を促し、利用料金を回収するビジネスモデルであり、製造業や小売業界ではすでに、新しいビジネス形態として、多くのサブスクリプションサービスが提供され始めています。
なぜこのようにサブスクリプションビジネスが拡大しているのか、それは消費者の「モノの価値を保有する」ことから「モノの価値を気軽に利用する」ということへ価値観が変化していることが挙げられるでしょう。
サブスクリプションビジネスが拡大し始めた当初は、デジタル商材で多く取り扱われていたのですが、今では家具や家電、衣類などの非デジタル商材もサブスクリプションとして提供され始めています。
だからこそ、競合他社が多くなり、いかに自社を選んでもらうかをアピールするために、アプリやWebサイトを活用する企業も多いでしょう。
実際にどちらかを運用しようとした場合、アプリとWebサイトはよく似ているように思えたり、違いをしっかり認識していないことがあるでしょう。
実際に自社のサブスクリプションビジネスには、どちらの方が相性が良いのか、分からなくなってしまいますよね。
そこで今回は、サブスクリプションビジネスと相性が良いのはアプリかWebサイトどちらなのか、考えていきたいと思います。
今後サブスクリプションビジネスにてアプリかWebサイトを活用したいと考えられている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
メリット
まずはサブスクリプションビジネスにおけるアプリのメリットは、顧客とのコミュニケーションを取るための機能が多いこと、通信速度が速いこと、一度インストールしてもらうことができれば、アンインストールされない限りはホーム画面からすぐにアクセスをすることができるということでしょう。
そして、Webサイトのメリットは、企業自体にそこまでの手間がかからないこと、Webサイト内では特に情報制限はありませんので、掲載できる情報量がかなり多いこと、そして通信自体がブラウザを介していますので、常に最新情報を表示することができることでしょう。
両者とものまったく異なるものの、それぞれが強いメリットを持っています。
デメリット
サブスクリプションビジネスにおけるそれぞれのデメリットも考えていきましょう。
まずアプリのデメリットは、使用するためにはダウンロードが必要であること、更新をしないと意味がなく載せることが出来る情報量はWebサイトよりも少ないこと、そして導入のコストがWebサイトより高額になることでしょう。
そして、Webサイトのデメリットは、サーバーやユーザーの利用環境によって速度が左右され、それによって離脱される場合があること、情報発信できることが限られていることでしょう。
アプリの販促方法はユーザーに対し積極的に情報発信するもの、そしてWebサイトは検索してきたユーザーに対してアプローチをするものと考えてください。
それぞれのメリットを上手に活用することこそ、集客に繋がるのです。
通信量
アプリとWebサイトのまず最初の違いは、「通信量」にあるでしょう。
閲覧時に見ている通信量はに関しては、みなさまもアプリは軽いけどWebサイトは重い、と感じたこともあるのではないでしょうか。
実際にもWebサイトでいつまで経ってもページが読み込まないとなると、不快感を感じてしまいますよね。
この理由は、そもそもの通信の仕組みの違いにあるでしょう。
アプリはほぼ通信をしないことに対し、Webサイトは常に通信をします。
アプリは端末内でのダウンロードで閲覧できますが、Webサイトの場合は常にブラウザを介してデータ通信をしなければなりません。
つまり通信の速さはアプリの特徴と言え、万が一通信が切断されたとしてもWebサイトよりも普及が早いです。
ただWebビューの場合はアプリであってもWebサイトと同様に通信が発生します。
必要性
アプリと聞くと「iOSアプリ」と「Androidアプリ」が有名ですが、これらはApple StoreもしくはGoogle Playから、スマートフォンなどにダウンロードします。
アプリに関しては、このダウンロードの際にデータが保存されますので、ダウンロードが終わればアプリのアイコンをタップすることですぐに使用することができます。
このダウンロードの際には通信のためのギガを消費しなければなりませんし、この場合容量の大きいデータなどはより多く消費してしまいますので注意が必要です。
機能
アプリとWebサイトは、機能に関しても大きく違っています。
たとえば、アプリの場合はユーザー自らがアクションを起こし情報を得ていきますので、多くの動的機能を持っており、アクティブなユーザーが多いことが禿頭です。
Webサイトはに関しても、もちろん動的な部分はあるものの、アプリ程ではないと言えるでしょう。
また、アプリに関しては、提供する側からしてもアクティブにコミュニケーションを行うことが出来る機能を備えており、プッシュ通知やニュース配信機能を活用することで、より顧客との距離を縮めることができます。
以上、サブスクリプションビジネスと相性が良いのはアプリ?Webサイト?ということについてお話させていただきました。
アプリとWebサイトはどちらともに優れたポイントがあることをお分かりいただけたでしょう。
ですが実際に、自社サブスクリプションビジネスと相性が良いことを決めることが出来るのは、自社がターゲットとするユーザーにあります。
自社のターゲットとするユーザー属性によってどちらが効果的かが変わってきますので、自社に適した手法を判断してくださいね。