今世の中のビジネスでは、B2BやB2C、C2Cなどさまざまな仕組みがあるのですが、その中でも特にここ数年で一気に注目度が高まっているものが「D2C」でしょう。
D2Cとは、Direct to Consumerの略称であり、メーカーやブランドが自社内で商品の企画や生産をした商品を流通業者を介すことなく、自社ECチャネルで消費者に直接商品を販売するビジネスモデルです。
D2Cはブランド、Webサイトの立ち上げから顧客への情報発信、広告、マーケティング、販売まで全てをデジタルで完結していることが特徴です。
SNSやECサイト、直営店舗で消費者と直接コミュニケーションを取り、顧客の意見を反映させながら生産した商品を販売するのです。
D2Cビジネスを行う上で、集客や販促、PRなどのあらゆる方向から、競合他社との差別化を図るためにも「ブランディング」は欠かすことができません。
このブランディングは、Instagramを活用することも多いかと思いますが、Instagramを活用するための戦略はご存知でしょうか。
そこで今回は、D2CビジネスでのブランディングでInstagramを活用する際の戦略について、詳しくお話させていただきたいと思います。
今後Instagramでブランディングを行おうと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
今、SNSが普及している時代であるからこそ、ビジネスにはSNSを活用すべきだと考えられます。
代表的なSNSと聞いて思い浮かぶものは、InstagramとTwitter、Facebookの3つのソーシャルメディアですよね。
それぞれのSNSにそれぞれの特徴があるものの、自社と相性が良いSNSはどれなのか、しっかり検討しなければなりませんが、D2Cビジネスでのブランディングの目的は、購入対象者が積極的に交流し合うこと、そして購入対象者がメディアを情報収集として利用していることです。
今はSNS利用者の約90%以上がInstagramが、Instagramで情報収集をしているという結果もありますので、数字的に判断してもInstagramが最も適していると言えるでしょう。
企業やブランドによって、直観的にビジュアルを表現し、ブランドの思想やブランドの個性を伝えるためのビジュアルストーリーテリングを発信したい場合、Instagramからの流入に期待したい場合、顧客とのコミュニケーションを取り、商品開発やサービスの質の向上や認知拡大、そしてそれらがアウトプットされる「場」を作りたい場合など、Instagramを活用する目的は異なってきます。
たとえば、ブランドそのものの認知拡大のため、SNSをひとつのECチャネルとして機能させ、D2Cビジネスを成長させるために、消費者と直接コミュニケーションを取り、ブランドと消費者との間に信頼関係を構築し、持続的な関係を保つ場合は、中長期、もしくは短期的な目標を定め、行うべきアクションを設定しなければなりません。
中長期的な目標とは、ユーザーコミュニティの確立を行うこと、そしてネーミングを浸透させること、商品モニターやアンバサダーなどへ直接的にアクセスすること、消費者と深い関係性を作ることで、将来リリースする商品やサービスの購入に対するハードルを下げることができることです。
そして短期的な目標としては、公式アカウントとして1万人フォロワーを目指すことでしょう。
Instagramでは、1万人のフォロワーを抱えた場合、ストーリーにリンクを貼り付けることができますので、商品の購入を促進し、より多くの情報を届けることができるようになります。
Instagramを運用する際、2つのフェーズがあり、アカウントを成長させることだけにフォーカスする時期、そして企業やブランディングを表現することだけにフォーカスする時期があります。
大手企業や既に人気の高いブランドの場合は、アカウント開設後すぐにユーザーが自発的にフォローやいいねをしてくれますが、D2Cビジネスの場合は販路が少なく、無名の企業や人気が低いブランドは、全く何もない状態から自社ブランドはどのようなブランドなのか、ということを新規顧客に知ってもらい、そしてInstagramを通じてファンになってもらわなければなりません。
そのためにはフォロワーを伸ばすための施策や、注目を集めることが出来るキャンペーンを考案し、そしてリーチを伸ばすことを重視したコンテンツを投稿することに注力する機関が非常に重要なのです。
以上、D2CブランディングでInstagramを活用する際の戦略についてお話させていただきました。
Instagramを活用するためには、時期を考慮し、どんなタイミングでどのような情報を顧客に伝えていくか、ということを明確に考えることこそ、目標達成への何よりもの近道なのです。
個人ユーザーだけでなく、多くのECブランドがInstagramを活用してInstagramそのものをブランディングの場にする事例も多くなってきていますので、自社がすべきことをしっかり考え、適切な施策を行ってくださいね。