D2Cブランドが注目するエシカルデザイン

現代は、サスティナブルやSDGsと言った、地球の環境保護などの社会問題に関する言葉をよく耳にするようになっています。

その中でも、多くのビジネスが注目しているのがエシカルデザインと言う言葉であり、D2Cビジネスにおいても多くのブランドが高い関心を持っているのです。

そこで今回の記事では、D2Cブランドが注目するエシカルデザインについて説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

エシカルとは何か?

エシカルとは、英語のethicalのことを指しており、道徳的、論理的と言う意味があります

一般的には、法律やルールなどで定められていなくても、誰もが正しいと思っていること、社会で生活するために守らなければならない秩序を表している言葉ですが、近年では、新たな意味合いで使用されることが増えてきています。

その意味合いと言うのが、社会貢献や地球環境の保護に関する事であり、地球の環境に配慮したり、人権を保護したりと、地球上のすべての存在に関心をもち、それらがより良くあり続けることを目指して論理的に活動していく事です。

例えば、最近よく耳にするエシカル消費と言う言葉がありますが、これは、消費者が、自身の欲求だけではなく、一人一人が社会問題に関心を持ち、その解決のために取り組みを行ったり、同じように社会問題への取り組みを行う企業を応援するために消費活動を行うことを指しています。

具体的には、エコバックの利用や農産物、水産物などの地産地消、被災地を応援するための消費、障碍者を支援するための消費、フェアトレード製品の購入、環境保護活動に取り組む企業やブランドからの製品の購入などがエシカル消費と呼ばれています。

D2Cブランドが注目するエシカルデザイン

このエシカルと言う言葉は、現在、多くの企業から注目を集めていますが、中でもD2Cブランドなどが注力しているのがエシカルデザインです。

これは、論理的な観点から製品やサービスを見直し、企業の利益を追求するだけではなく、社会問題の解決へ取り組みを行いながら、消費者の人生や生活をより良いものとしていくためのデザインのことです。

例えば、製品にサスティナブルな素材を使用することや、動物実験を行わない製品を開発すること、環境に配慮した製品を使用することなどがエシカルデザインとなります。

特に、海外では、D2Cブランドを中心として、既にこのエシカルデザインがすでに広く普及しています。

例えば、アメリカのカリフォルニア州は、2020年以降の動物実験を行う化粧品の輸入、販売を禁止しています。

そして、この動きは他の多くの国でも進んでおり、EUをはじめとする28か国で同じように動物実験を行う化粧品の輸入、販売を禁止しているのです。

また、この動きは、消費者の意識にも大きな影響を与えています。

実際に、アメリカでは、Z世代と呼ばれる若い世代の多くが、多くのブランドの中から、サスティナブルな取り組みをしているブランドを選択するようになっています。

何か商品を購入するのであれば、サスティナブルな取り組みに注力しているエシカルなブランドを選びたいと考えているのです。

この若い世代は、モノに溢れた時代に生まれ育ったため、既に十分満たされており、これまで消費の中心であった世代よりも、モノに対する執着が薄いと言われています。

この世代は、モノを購入し所有するよりも、論理的な考慮をすることを重要と考えており、エシカルなブランドに強い関心を持っているのです。

そして、この流れは日本にも普及しつつあり、大手企業もエシカルな取り組みに注力し始めているのです。

その中でも、D2Cブランドはその多くがエシカルな取り組みを実践しています。

例えば、アパレルD2Cブランドでは、ほとんどが大量生産、大量廃棄の問題に取り組んでおり、適切な生産をし、セールなどを行わないと言った施策を実現しています。

また、多くのブランドが原材料や生産体制においてもエシカルデザインを取り入れており、消費者もこのような取り組みを熱心に行っているD2Cブランドを支持するようになっています。

現代の日本の消費者も、何が欲しいかではなく、どんな取り組みをしているブランドなのかに重きを置くようになってきており、消費の中心が若い世代に移行していくほどに、この傾向は高くなっていくと思われます。

そして、これからのD2Cブランドは、その消費者の意識の変化に応え、さらにエシカルデザインに注力していくことが求められるのです。

まとめ

現在は、世界的に地球の環境保護などの社会問題に対する関心が高まっており、この傾向は若い世代で顕著となっています。

そして、消費者は、企業に対してもこれらの問題に対する取り組みを行うことを求めるようになっているのです。. …

そこで、注目されるようになったのが、今回説明したエシカルデザインです。

海外では、このエシカルデザインは既に広く普及しており、日本でもこの動きは加速しています。

これは、D2Cビジネスでも同様であり、多くのD2Cブランドがエシカルデザインに注力し始めているのです。