アパレルD2Cビジネス「ダラーシェイクラブ」のスタートアップ事例
今、日本のビジネスにおいて「D2C」が多くの注目を集めています。
D2CとはDirect to Consumerの頭文字を取った略語であり、メーカーやブランドが自社でECサイトを構築し、そのECサイトを通して業者などを介入せず直接消費者に商品を販売するビジネスモデルです。
中でも特にアパレル業界からの注目度は高くなっており、適正価格で高品質の商品を販売することができることから、今アパレル業界ではD2Cビジネスは行うべきだと考えられているのです。
企業にとって従来のビジネスモデルにはない多くのメリットを受けることができることから、企業が次々にスタートアップを始めているのでしょう。
そこで今回は、アパレルD2Cビジネス「ダラーシェイクラブ」のスタートアップ事例をご紹介したいと思います。
アパレルビジネスを行われている方で、D2Cビジネスへの参入を検討されている方は、ぜひこの事例を参考にビジネスを進めてみてくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
アメリカのD2C市場規模は、2017年は7,000億円であったことに対し、2020べbbが1兆9,287億円であると予想されており、かなり急増していることが分かりますよね。
この売り上げの大半を占めるジャンルは、アパレル関連や美容関連などが多くなっています。
中でも特に話題に上がったものが、アメリカのメンズカミソリメーカー「ダラーシェイクラブ」でしょう。
ダラーシェイクラブは特徴的なEC展開を行ったことで、年間売り上げは約200億円、そして300万人を超える会員数を抱えることになりました。
ですがダラーシェイクラブが販売しているカミソリは、特別な機能を持っているわけではありませんし、特徴的な要素を持っているわけではありません。
なぜ年間200万円もの売り上げを上げるほどに成長したのでしょうか。
その秘密こそ、その後メーカー直販として注目を集める「D2C」だったのです。
ダラーシェイクラブは、サブスクリプションビジネスモデルを採用し、定期購入へと繋げるようにしました。
アメリカでは1ヶ月平均的にカミソリに関連するものに必要な金額は、約20ドルと言われているのですが、ダラーシェイクラブでは1ヶ月で約1ドルという驚異的な価格で提供を始めたからこそ、一気に多くの会員を獲得することができました。
サブスクリプションビジネスモデルと合わせた結果、定期的に会員の希望に合ったカミソリやシェービングクリームが手元に届くようになったのです。
そもそもアメリカではカミソリは100年以上前から完成されており、その後各社がより売り上げを伸ばそうと過剰なまでに高性能な商品が多く現れ、差別化が難しくなり激しい宣伝合戦が行われていたのです。
毎日使う日用品とは言えど、1ヶ月で約20ドルも必要であることが少し特殊な状態であったのです。
これを持続させ、勝ち抜くためには巨額を投じることができ、資本力のある代表的な企業だけが生き残る状態になってしまい、新規参入企業はとても太刀打ちできないようになってしまっていたのです。
そんな状況を突如変えた企業こそ、ダラーシェイクラブなのです。
上記のような段階を経て、ダラーシェイクラブは毎月300万人の会員数から安定した収益を見込むことができるようになりました。
カミソリの製造から販売まですべての過程を自社内で完結しています。
広告に関しても、SNSとYouTubeのみで行い、YpuTubeの動画製作費は50万、そしてその動画に話題性を持たせ多くの会員獲得に繋げたのです。
その結果ダラーシェイクラブはカミソリの価格を1ヶ月1ドル~という低価格を実現することができました。
結果的に今やD2Cのビジネスモデルは世界的なビジネストレンドになったのです。
ダラーシェイクラブは新規参入メーカーが大手企業を上回るほどの売り上げを達成し、D2Cビジネスを成功させた要因は、新たなブランドの価値を提供したこと、300万人のリピート顧客を確保したこと、ダイレクトな流通チャンネルを確保したことにあるでしょう。
ブランド開拓に工夫を凝らし、ユーザーの心を惹きつけるようなかっこいいイメージを与えるなど、新規参入企業でありながらも世間に大きいインパクトを与えることができたことこそ、成功の秘密なのですね
アパレルD2Cビジネス「ダラーシェイクラブ」のスタートアップ事例をご紹介させていただきました。
ダラーシェイクラブが行った、ECとソーシャルの掛けあわせこそ、D2Cの本質であり、ビジネスの拡大に繋がったのです。
ビジネスモデルがどんどん新しいものへと移行している今、このようなビジネスチャンスは逃したくないものですよね。
このような成功しているスタートアップ事例を参考に、ぜひD2Cビジネスへ参入してみてくださいね。