これからのD2Cに求められる広告とは?

D2Cビジネスは、従来とは異なり、大掛かりな広告運用はあまり行われません。

その多くが、SNSなどのデジタルを活用しており、中には、ほとんど広告を出さないブランドもあるのです。

しかし、D2C市場は急速に成長し、競争が激しくなっています。

その中で、広告において差別化を図ることも重要と考えるブランドも出てきているのです。

そこで今回の記事では、これからのD2Cに求められる広告について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

D2Cにおける広告とは?

D2Cは、マーケティングにSNSなどのデジタルを活用するため、従来のように多くの媒体に広告を出稿することはあまりありません。

SNS広告を利用するブランドもあれば、SNSに限らず広告をほとんど出さないと言うブランドもあるのです。

これは、従来のビジネスでは考えられないことです。

従来では、テレビなどのマスメディアに広く広告を出稿することが当たり前となっていました。

しかし、現代では、この広告に対する考え方が、大きく変化しているのです。

その背景には、デジタルの進化があります。

現代は、スマートフォンが一般に広く普及し、インターネットの利用が日常的となっている時代です。

そして、消費の中心は、そのデジタルに精通したデジタルネイティブと呼ばれる世代となっているのです。

その中で、従来通りの広告を打っても、以前ほどの効果を得ることはできません。

テレビを見る若い世代は減っているのに、テレビにコストをかけて広告を打っても、新聞を読む若い世代が減っているのに、新聞に広告を出しても、若い世代の支持は得られないのです。

現代の若い世代の支持を得るためには、この世代が日常的に利用する場所で効果的にアピールをする必要があり、その場所と言うのがデジタルなのです。

D2Cが、マーケティングにデジタルを活用するのは、この若い世代がD2Cの主なターゲットであるからです。

この世代を取り込むためには、デジタルを活用するのは必須であり、この世代が日常的に利用するSNSを上手く活用しなければならないのです。

このように、D2Cでは、SNSを活用することは欠かせない事であり、基本とも言えることなのです。

もちろん、中には、テレビCMなどを打ち出しているブランドも存在しています。

しかし、そもそもD2Cはスタートアップ企業の多いビジネスです。

そのため、広告にコストをかけることができない企業も多く、SNSの通常の投稿を上手く使うことで顧客の支持を得ているブランドが多いのです。

実際に、成功しているD2Cブランドのほとんどが、SNSをうまく活用しています。

例えば、男性用化粧品のD2Cブランドは、InstaglamやTwitterに投稿するだけでなく、Instaglam広告やTwitterでのキャンペーンなどを行い、売り上げを着実に伸ばしています。

このブランドは、以前はアフェリエイト広告やリスティング広告などの運用に注力していましたが、そこで効果を得ることができず、SNSを利用するようになったのです。

しかし、SNSにおいてもすぐに効果が得られたわけではありません。

初めのうちは、Instaglamの特性を活かすため、おしゃれで洗練された画像を投稿しましたが、良い感触を得ることはできませんでした。

そこで、現在投稿しているような、実際に商品を使用しているような画像に切り替えたところ、売り上げが格段と上がったのです。

このブランドのように、SNSをただ利用するだけでなく、上手く使いこなすことができなければD2Cで成功することは難しいのです。

これからのD2Cに求められる広告

このブランドの事例のように、SNSをただ利用するのではなく、使いこなすことが、D2Cでは求められているのです。

しかし、D2C市場が大きくなり、ブランドが急増している現在では、SNSを活用するのは当然のこととなっています。

これからを考えた場合、さらにプラスアルファが必要となってくるのです。

その一つの例として挙げられるのが、動画の活用です。YouTubeの人気を見れば分かるように、現代は動画の時代となっています。

ありとあらゆる情報が動画で発信されるようになっており、動画をマーケティングに活かすことが、これからのD2Cには重要となってくるのです。

Instaglamでも動画を配信することは可能であり、これを巧く利用しているD2Cブランドが増えています。

しかし、YouTubeを中心としているD2Cはそれほど多くはありません。

そのブランドのイメージにもよりますが、YouTubeを使いこなすことが今後のD2Cで成功する鍵とも言えるのです。

現代の若い世代は、商品をただ買うのではなく、その商品を買うことによって得られる体験や企業やブランドのストーリーに価値があると考えています。

これらを若い世代に強く訴求するためには、より分かりやすい動画のほうが適しているのです。

まとめ

現代は、デジタル化が進み、広告も大きく変化しています。

これは、現在の消費を担う世代がデジタルに親和性が高く、従来通りの広告では効果を得ることができないからです。

その中でも、D2Cは、ターゲットとなるのが若い世代であるため、デジタルの活用が欠かせません。

特に、若い世代が日常的に利用するSNSの活用は必須であり、ほとんどのD2CブランドがSNSを利用しています。

しかし、ただ利用するだけでは、日々激しくなる競争の中で生き残ることはできないのです。

成功するためには、SNSを使いこなすことが必要であり、今後はそれからさらに進化していかなくてはならないのです。