自社D2Cブランドは大手ショッピングモールに出店すべきなのか

D2C 2022年2月24日

EC業界の中でも特に、大きな注目を集めているものが、D2Cビジネスモデルでしょう。

D2Cビジネスは、商品開発から販売までのすべての工程を自社内で完結させ、顧客と直接的な関係を構築することが特徴です。

デジタル技術を用いて、運営効率を高くしたり、独自の世界観を構築し、顧客の共感をｴﾙという先進性も、D2Cビジネスの強みでしょう。

従来までのビジネスモデルとは違い、仲介業者を介すことがありませんので、コストを削減し、利益率を高めることができるのです。

また、事業者と顧客が直接的な関係を構築させることができますので、ブランドのコンセプトやブランドストーリーを過不足なく訴求することができるでしょう。

D2Cブランドを立ち上げ、Webサイトをオープンさせ、自社内で運用していく中で、大手ショッピングモールに出店すべきなのか、ということを考えるでしょう。

ある程度自社内売り上げを出すことができれば、さらに売り上げを得るためにも、ショッピングモールへの出店を検討されることもあるでしょう。

そこで今回は、自社D2Cブランドは大手ECショッピングモールに出店すべきなのか、ということについてお話させていただきたいと思います。

D2Cビジネスを効率よくすすめたいと思われている方は、是非この記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

Contents

自社ブランドのみの運用か、ECショッピングモールに出店すべきか

ショッピングモールと聞くと、楽天やAmazon、アパレルであればZOZOTOWNなどを連想される方が多いかと思います。

このような大手ECショッピングモールは、EC市場でも非常に高い認知とシェアを誇っていますので、比較的簡単に集客を見込むことができます。

ですがその反面、自由度がなく、広告コストが高騰してしまったり、自由度が高くとも独自のノウハウがなければ集客が難しいということがあります。

D2Cビジネスとしては、まず自社内でWebサイトを立ち上げ、そこでビジネスを勧めていくのですが、もちろんECショッピングモールに集客することは、さらなる売り上げに繋がります。

今でも多くの企業が自社Webサイトでの販売と並行して、ECショッピングモールに出店を始めていますので、参考になる事例も多いのではないでしょうか。

EC市場シェアはAmazonと楽天がそれぞれ20％超え、Yahooショッピングも約10％と、EC市場において、大手ショッピングモールの存在は非常に大きいので、このような大手ECショッピングモールへの出店は、ECビジネスの展開を考えると必須であることでしょう。

ショッピングモールに訪れる顧客は、購入、もしくは購入を検討している気持ちでWebサイトを閲覧していますので、購入へのプロセスは比較的容易でしょう。

ですが、ショッピングモールへ出店する＝すぐに売り上げを見込むことができる、というわけではありません。

ECショッピングモールの場合、数十万ものショップが出店しており、競合となるブランド同士が熾烈な競争を繰り広げています。

だからこそ、ショッピングモールへ出店し、その競争に勝ち抜くためには、より有効な手段を選ぶ必要があり、潤沢な広告料と価格訴求が重要なポイントになるでしょう。

取り組むことと言えば、顧客それぞれに適したWebサイト作りや、顧客に適切なセグメンテーションなどさまざまありますが、セール期間に自社ブランドが出店しなければ、自社Webサイトにユーザーが訪れることはないですし、同類の商品であれば、価格で選別されてしまいます。

自社ECでは、広告出現率を向上させ、低価格での価格訴求だけでは効率よく顧客数を増やすことができません。

自社ECにて顧客数を増やすためには、リピート率の向上と、既存顧客に対する丁寧なアプローチが重要になります。

ですが、ECショッピングモールの場合は顧客情報を自社内で管理したり、顧客と直接コミュニケーションを取ることができません。

そして、ショッピングモール外で収益化を考えるには、SEOやページ構成、SNSなどのさまざまな対策とノウハウが重要になってきます。

だからこそ、D2CブランドがECショッピングモールに出店したい場合には、まずは自社Webサイトを運営し、Webマーケティングを理解する必要があるのです。

自社ECで商品販売を行うことで、顧客の動向やステータスに関するデータを得ることが容易です。

自社内でしっかりD2Cビジネスの基礎を作り、ECに関するノウハウを十分に得た上でECショッピングモールへ出店しましょう。

以上、自社D2Cブランドは大手ショッピングモールに出店すべきなのか、ということについてお話させていただきました。

ECショッピングモールへの出店は、比較的コストを抑えることができますし、集客に関する課題も少ないでしょう。

ですがD2Cビジネスとして必要なノウハウや顧客情報は、自社ECビジネスでしか得ることができません。

D2Cビジネスが十分軌道に乗ってからECショッピングモールを展開することで、より売り上げと集客の増加に期待することができますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。