D2Cブランド立ち上げ時の支援に求めるべき領域

企業やブランドが小売店舗や流通業者を介すことなく自社Webサイトで消費者に直接商品を販売する、D2Cビジネスが今多くの企業から注目を集めていることでしょう。

アメリカではここ数年で多くのD2Cブランドが巨額の資金調達を達成し、ユニコーン企業となっていますね。

だからこそ、日本でもスタートアップ企業を中心にD2Cビジネスを展開する企業が急増しているのです。

D2Cビジネスは、従来までのECビジネスと比較すると、世界観を伝えること、ユーザーへの利益還元であることが特徴のビジネスモデルです。

D2Cビジネスの注目度は年々高まっているのですが、いざ実際にD2Cビジネスを始めようと思うともちろんさまざまな困難があることでしょう。

ビジネス初心者の場合であれば特にすべてを内製するという選択肢もありますが、ビジネスの成長のスピードを考えると適切な会社にしっかり支援をしてもらうことが重要です。

そしてさらにD2Cビジネスを行う上では、どの領域で支援を求めるべきなのか、ということでしょう。

D2Cビジネスではただ「モノを作って売る」という単純な話ではないのです。

そこで今回は、D2Cブランド立ち上げ時の支援に求めるべき領域について詳しくお話させていただきたいと思います。

今後D2Cビジネスの展開を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

D2Cブランド立ち上げ時に求めるべき領域

OEM選定と調整

特にアパレルD2Cビジネスを展開する場合、OEMに委託する場合が多いでしょう。

その際OEMとリレーション構築を行い、商品のジャンルや重視しなければならない要素に合った最適なOEM企業を選定しなければなりません。

そしてその製造のディレクションやタスク進行管理が重要です。

もし「こんな商品を作りたい」というイメージがあったとしても、要件定義を行い商品として具現化するまでにはかなりの時間がかかりますし、想像しているよりもはるかにOEM企業とやりとりを行わなければなりません。

コールとロジ選定と立ち上げ支援

ひと月の獲得想定数と目標とするLTVに合わせた企業選定、そして規制のフルフィルメントの適性診断や、オペレーションの構築が重要です。

自社D2Cブランドだけの特性や将来を見据えた規模などをしっかり理解し、適切なコールセンターとロジスティックを選定することはそう簡単なことではありません。

またさらに選定ができたとしても、その後のオペレーションに関しての構築も同様なのです。

D2Cブランド立ち上げ後のショップ運営代行

受注・発注の業務だけでなく、倉庫やコール運動型のオペレーションの構築、さらにLTVを最大化するための戦略など、D2Cビジネスを運用していくために必要な支援が重要です。

D2Cビジネスはすべての領域が連動していますので、ショップの運営自体のコールとロジをすべて含めた全体のオペレーションをスムーズにかつ迅速に回すことができる、高いスキルが求められるでしょう。

CRMの施策と設計、実行

今現状の数字をしっかり分析し、LTVを最大化するためにはそのための施策を検討し、明確な戦略を考案しなければなりません。

そしてそれを実行し、改善点があればすぐに改善をしていかなければなりません。

同梱物によって顧客満足度を向上させるためにも、商品を購入者の元へ発送した際の同梱物の工夫も大切です。

LTVを最大化させるための戦略は非常に数多くありますので、その時と状況に応じてどの戦略が適切であるのかをしっかり判断しましょう。

より本格的にD2Cビジネスを行う際に求める領域

D2Cブランドを立ち上げビジネスがある程度軌道に乗ってくると、より本格的ビジネスを行うため、求める領域も広くなってくるでしょう。

この場合の領域は、

「マーケティングプランを設計し、実行する」
「商品企画を行い戦略を立てる」
「KPIのモニタリングとPLの管理を行い、改善する」

ということでしょう。

D2Cビジネスの支援は、ビジネスが始まる前の検討段階とビジネス開始後のスケールの施策まで、幅広い領域で行うべきなのです。

まとめ

D2Cブランド立ち上げ時の支援に求めるべき領域について、お話させていただきました。

D2Cビジネスは、スタートアップ企業が多いため、急成長を遂げることが非常に多いのです。

ゆっくりビジネスを進めていると、後からきたD2Cブランドにあっさり先を越されてしまうことも珍しくはありません。

今後さらに市場が拡大すると予想されているD2Cビジネスだからこそ、D2Cブランドの立ち上げ時にはしっかり戦略を立て、求めるべき領域を理解しておかなければなりません。

今後D2Cブランドを立ち上げようと思われている方は、ぜひこの記事を参考に、領域を求める重要性を理解してくださいね。