D2Cビジネスが急速に普及したことにより、市場は拡大化し、多くのD2Cブランドが誕生しています。
しかし、ブランドが増えたことで、競争も激しくなっており、集客に苦労するケースも増えてきているのです。
この現状の中で、消費者の支持を得るためには、他のブランドとの明確な差別化が必要です。
そして、その差別化に重要となるのがユニークと言うキーワードなのです。
そこで今回の記事では、D2Cブランドに求められるユニークさについて説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
D2Cビジネスは、ここ数年の間に急激に成長し、現在では多くのD2Cブランドが誕生しています。
このようにビジネスが成長していくのは歓迎すべきことであり、良いことではありますが、D2Cブランドが急速に増加していることで、ブランド間の競争が激しくなっていると言うのも事実です。
ほんの数年前であれば、集客が可能であったブランドでも、競合が増えたことにより、簡単には集客することができなくなっているのです。
そのような市場の現状の中で存在感を示すためには、他のD2Cブランドとは一線を画すような差別化が必要です。
そして、このD2Cにおける差別化に特に重要となるのがユニークであることなのです。
ユニークとは、日本では面白い、楽しいと言うような意味合いで使用されることが多い言葉であり、基本的に人間の性格や思考、行動、動作などに対して使用します。
具体的には、「あなたはユニークな人だね」などのように使用され、この意味は「あなたは面白い人だね」となるのです。
しかし、この言葉の英語の本来の意味は、独特、特異、唯一の、他にはない、比類ないなどです。
つまり、前述の例の「あなたはユニークな人だね」と言うのは、本来の意味では「あなたは変わった人だね」となるのです。
D2Cブランドに必要とされるのは、この後者のユニークのほうであり、面白いと言う意味ではありません。
D2Cに必要となるのは、他に類を見ない、唯一無二と言う意味のユニークさなのです。
このユニークであることと言うのは、特にどこがと決まっているわけではありません。
それが、商品自体であっても、ブランドの世界観であってもかまわないのです。
実際に、アメリカで成功しているD2Cブランドのほとんどは、このユニークさを持っていますが、商品そのものがユニークである場合もあれば、商品はありきたりのものでもその売り方がユニークである、マーケティングの方法がユニークであるなど、様々な形のユニークさをそれぞれが持っているのです。
そして、このユニークさは、ブランドの強みとなり、消費者を強く惹きつけることができるのです。
特にアメリカのD2Cブランドに多くみられるのが、ユニークなマーケティングを展開しているケースです。
その代表的とも言えるのが、スーツケースブランド「Away」です。
このブランドは良質なスーツケースを取り扱うブランドですが、スーツケース自体がユニークなわけではありません。
もちろんスーツケースの品質はよく、デザインも秀逸ではありますが、このブランドのユニークな点はマーケティングにあります。
Awayが目的としているのは、スーツケースを売ることではなく、旅を愛し、旅をする人を増やすことであり、スーツケースはその旅をより良くするための一つのプロダクトにすぎないと主張しているのです。
実際に、Awayは旅専門雑誌を刊行していますが、この内容は旅に関する情報がほとんどで、Awayのスーツケースには触れられていないのです。
この雑誌の内容から分かるのは、あくまでもAwayは旅する人を増やし、その旅を良くするためのブランドであり、スーツケースを売るだけのものではないと言うことです。
そして、このAwayの主張は多くの旅好きに好意的に受け入れられ、ブランドのファンを増やしているのです。
日本で人気のD2Cブランドもこのユニークさを持っているブランドが多くあります。
その代表的なブランドが「BASEFOOD」です。
このブランドは、世界で初めて完全栄養の主食を生み出した革新的なブランドであり、その名声は日本だけにとどまることなく、世界中に広まりつつあります。
完全栄養食は、これまでにパウダー状のものや、ドリンク、エネルギーバーなど様々形状のものが登場していますが、BASEFOODのユニークなところは主食で完全栄養食を作り出したことにあります。
この点が多くの消費者に支持され、商品の発売開始の時点から非常に高い注目を集めています。
さらにこのブランドの注目すべき点は、商品を購入してくれた消費者の声を迅速にフィードバックし、商品をさらに良いものへと改善し続けているところです。
他のブランドにはないユニークな商品を持っていながら、さらに進化し続ける姿勢に、消費者は惹きつけられているのです。
D2Cブランドは、現在も続々と誕生しており、似たような商品を取り扱うケースも増えています。
この状況の中で、生き残っていくためには、他のブランドとは違う何かが必要なのです。
その何かと言うのが、今回説明したユニークさであり、D2Cにおいて成功しているブランドはほとんどがこのユニークさを持っているのです。