今、アパレル業界と美容業界を中心に、D2C事業に取り組む企業が非常に多くなってきました。
D2Cは企業と顧客の間に新しい関係性を作り出すと言われており、海外だけでなく日本でも注目されることが多くなっているのです。
なぜ今D2Cが注目されているのかというと、ここ数年でのインターネット環境が整ったこと、そして消費者の購買行動に変化が見られていることが影響しています。
D2Cを取り入れることで、自由度が高く柔軟に対応していくことができますので、多くの利点が開生まれるのです。
自社のこだわりを十分に反映したプロダクトアウトなモノを製造することができますので、魅力的なビジネスであると言えるでしょう。
D2Cとしてビジネスを進めていくことで、自社ブランド力を高めることができます。
世界観や販売方法からオリジナリティの高い物が多いので、注目されている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ブランド力を高めた国内外のD2C導入事例をご紹介したいと思います。
今後D2Cの導入を検討されている企業の方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
ベースフード株式会社が提供する「BASE FOOD」は、「主食をイノベーションして、健康をあたりまえに」というミッションを掲げており、手軽においしく、身体に良い主食を開発し販売しています。
ウェブサイトやスマートフォンを通して、自社で運営しているECサイトでの定期購買がメイン販売となっており、今実際にBASE FOODにて販売されているものは、パスタとパンであり、この特徴は1食だけで1日に必要な栄養素の3分の1を取ることができるということでしょう。
D2Cとして商品を提供することで、食品関連に重要となる「作り手の顔が見える」という安心感を与えることができるでしょう。
Minimalは、チョコレートのD2Cビジネスであり、Bean to Chocolate専門店です。
チョコレートの製造工程であるカカオ豆の仕入れから選別、成形などのすべてを自社工房で行っています。
「最小限で作るチョコレート」というコンセプトを掲げており、カカオ農家と直接取引を行い、流通構造の全てを自社内で担っているのです。
一般的なチョコレート販売企業では、商社がカカオ豆を仕入れ、一次加工メーカーで材料の生地を作り、そしてショコラティエやパティシエの方が二次加工をしますよね。
ですがMinimalでは、4つの店舗を運営して実際に試食をしてもらい、顧客のリアルな反応をすぐ近くで見ることができますので、新商品の開発や分析に役立てることができるのです。
顧客とコミュニケーションを取り、そのまま商品へフィードバックできることこそ、D2Cのメリットですね。
FABRIC TOKYOは、ビジネスウェアのカスタムオーダーサービスを提供しています。
日本国内で真っ先にD2Cを導入した企業として、多くの注目を集めましたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
従来までのオーダーメイドスーツは高価であり、購入に手間がかかってしまうというイメージを持たれていた方も多いかと思いますが、FABRIC TOKYOではオンラインですぐに注文することができるスマートオーダーシステムが採用されています。
まず、ショールーム型の店舗で採寸を行い、そのデータをクラウド上に登録します。
それだけで今後必要な時にFABRIC TOKYOの専用ページから欲しい商品を選択し注文すると自宅まで配送される仕組みになっているのです。
ストレス無く購入できるということは非常に良いポイントでしょう。
海外のD2Cビジネスの事例としては、世界で初めてD2Cビジネスを成功させたと言われているWarby Parkerを挙げてみましょう。
Warby Parkerは、2010年からニューヨークでメガネとサングラスの販売を開始し、自社でデザイン、開発、製造をしているからこそ、低価格でありながらもハイクオリティなアイウェアを販売することができたのです。
好きなアイウェアを最大5つまで無料で借りることができ、商品に少し迷ってしまった場合には、SNSにて「#WarbyHomeTryOn」を付けて投稿すると、Warby Parkerから直接アドバイスをもっらうことができます。
その他にもウェブサイトのライブチャットにて相談に乗ってもらうことも出来ますので、ユーザーから非常に好まれるサービスを提供しています。
以上、ブランド力を高めた国内外のD2C導入事例をご紹介させていただきました。
D2CはECサイトからスタートしましたが、今では多くの企業はオフラインでも活用しており、今後もさらに導入する企業が多くなるでしょう。
顧客にとってもメリットが大きいビジネスモデルですので、ぜひ積極的に知識を増やし、D2Cビジネスに取り組んでみてくださいね。