失敗してしまう新規D2Cビジネスの要因

D2C 2022年6月28日

誰もが気軽にインターネットで買い物を楽しむことができるようになり、ECサイトが発展している今の時代、D2Cは非常に多くの注目を集めるマーケティング手法となりました。

D2Cビジネスを行うことで、コストの削減や独自のマーケティングの展開をすることができますので、ネットショップビジネスを行う多くの企業が、D2Cの導入を始めています。

商品を製造しているメーカーやブランドが、自社内で運営するECサイトを通じて直接消費者に商品を販売しますので、メーカーやブランドの利益率も上がりますし、場合によっては従来までのビジネスモデルよりも低価格で商品を販売することができますので、販売者と購入者双方にとって大きなメリットがあるのです。

新規D2Cビジネスをスタートさせるためには、今までとは違う新しい価値や新しい課題を発見することが求められます。

年々D2Cの導入事例が多くなっていくのですが、新規事業だからこそ、ビジネスをうまく軌道に乗せることは簡単なことではなく、多くの場合は大きな売り上げを作る前に撤退を余儀なくされることが多いのです。

そこで今回は、失敗してしまう新規D2Cビジネスの要因をお教えしたいと思います。

これからD2Cビジネスを行おうと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

Contents

新規D2Cビジネスが失敗する要因

もし今ビジネスを行っている場合は、その分野でのビジネスに関しては長年経験を培ってきたかもしれないのですが、新規事業を行う場合には、どうしても不確実性が高くなってしまいます。

自社ビジネス内においては、ゴールや課題を設けることによって、それに向かって課題を解決することは比較的分かりやすい方向性なのですが、新規事業となると最終のゴールが見えていない場合が多く、どのように計画を進めていけば良いのか分からないことがあります。

もし新規サービスをローンチしたとしても、「新しいことをした」という結果だけが残る形になってしまい、そこからの方向性が明確ではありませんので、長期的にビジネスを成功させるのは難しいでしょう。

いざD2Cビジネスをスタートさせようとしても、社内での意見や状況が上役に伝わっていなければ、ビジネスを実現することができません。

企業が新規事業に注力していたとしても、いざビジネスを推進する段階になると、社内で話が通っておらず、ブレーキがかかってしまうことがありますし、新規事業として未開の領域に足を踏み入れることに対して消極的になってしまいやすいのです。

新規事業であるからこそ、人選が難しいことはよくある課題でしょう。

特にスタートアップの場合であれば、全員が素人であることも珍しくはありませんので、ゼロからの状態でマーケティングやビジネス計画を考えなければなりません。

このような場合では、従業員の負担が大きくなってしまいやすいので、誰をどの配置にするか、という問題が大きくなってしまいやすいのです。

十分な経験が無かったり、ノウハウが蓄積されていないことがあり、経験値や実績が利用できず、どのようにビジネスを進めていいのか分からなくなることもあるでしょう。

既存ビジネスが新規事業としてD2C市場に参入する場合でも、今まで自社が行っていなかったことに挑戦するので、どうしてもビジネスに対して素人の考え方で挑んでしまいますし、ノウハウを十分に蓄積する前に資金が足りなくなってしまう可能性も非常に高いのです。

「とりあえずスタートさせてみる」「流行りのビジネスモデルだから挑戦してみる」というような、本気度が足りていないマインドセットで新規事業を始めることは、失敗の大きな要因です。

既存ビジネスから新規D2Cビジネス立ち上げの場合でも、従業員にとっては今までとは異なる分野の仕事を任されることも多くなりますので、精神的な負担やストレスも多くなることでしょう。

新規事業としてD2Cビジネスを行うためには、明確な意識と本気度が必要なのです。

以上、失敗してしまう新規D2Cビジネスの要因についてお話させて頂きました。

D2Cビジネスは今非常に注目を集めているビジネスモデルなのですが、実際にはこのような要因から失敗へと繋がってしまう事例も多いのです。

ですが事前に失敗する要因をしっかり理解しておくことで、事前に失敗を避ける対策を立てることができるので、しっかり熟知しておかなければなりません。

このような失敗を防ぐためには、外部人材を活用し、その人材が持つ知見を十分に活かすことも有効でしょう。

D2Cビジネスをより効率よく成功へ導くためにも、ぜひこのような要因をしっかり理解して、今後のビジネスのために活用してくださいね。