インターネットの普及に伴い、企業と顧客との距離が近くなった今、最近人気を集めているものが、D2Cビジネスです。
現在自社ブランドを持つ多くの企業が参入し始めているので、ご興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。
D2Cビジネスは、自社内で企画し生産した商品を、顧客へ直接販売するビジネスモデルであり、中間流通業者や卸業者を介さないことが特徴です。
自社独自のチャネルにて商品を販売し、消費者へ直接商品が届けられる仕組みで、今アパレルや食品、雑貨などを取り扱う企業を中心に導入事例が多くなっています。
D2Cビジネスを始める際、企業の方針により、目標の設計を行わなければなりません。
そしてこの目標設計は、変化していくことが当然ですので、定期的に見直さなければ、ビジネスでの視野が狭くなっている状態でビジネスを進めてしまい、気が付けば間違った方向に進んでしまっていた、ということもあるのです。
そこで今回は、D2Cビジネスで目標設計する重要性について、詳しくお話させていただきたいと思います。
これからD2Cビジネスを始めようと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
ビジネスを始めて、どこに向かうべきなのか分からない状態でビジネスをスタートさせても、ゴールに辿り着くことはありません。
もし目標がない状態であれば、今何をすべきなのか、ということがわからず、自ら動き出すことはできないでしょう。
そうなると、誰かの指示に従って動くことしかできませんので、自身の個性を発揮することもできないのです。
ですが、目標設計をしっかりするだけで、この状態を逃れることができます。
目標までの筋道を自分自身で考え、その通りに進むことができますので、目指す目標があることで、何をすべきか、ということが明確になり、その理由に基づく選択をすることができるようになるのです。
目標設計をすることで、自社D2Cビジネスに関わるスタッフは、どこへ進むべきなのか、ということをしっかり理解した上で仕事をすることができます。
より目標が明確であると、現状とのギャップを埋めるためのアクションをより具体的にイメージすることができますし、事業者はスタッフがしっかり目標に向かって進んでいるか、ということを確かめながら、部下やメンバーを導き、より効果的に指示をすることができます。
事業者とは違い、スタッフはどうしても「やらされている」という気持ちになってしまいやすく、モチベーションが下がってしまうこともあります。
ですが、目標があることで、その目標に向かってコツコツと進めることができると、モチベーションが保ちやすくなりますよね。
もし小さな仕事であったり、スタッフ自身が望んでいない仕事であっても、〇〇のためにやっていると理解し、意識を持っていると、やりがいが見えてくるものなのです。
明確にゴールが設計されていると、進捗状況を可視化することができるようになります。
ビジネスが前進しているという感覚を得ることは、モチベーションの維持に繋がりますし、もし計画よりも進捗が遅れているとなると、その遅れをリカバリーするために、アクションプランを立て直すこともできるでしょう。
この点は事業者だけでなく、管理をする者もマネジメントする上では非常に効果的だと考えられるでしょう。
目標設計において、現状の整理と目指すべき状態の把握が重要になります。
そしてその上で、どのようにビジネスを進めることができるか、ということを整理することができるフレームワークがあるのです。
そのフレームワークは「ベーシック法」と「SMARTの法則」です。
ベーシック法は、最も基礎的な目標設定のフレームワークであり「目標項目の設定」「達成基準の具体化」「期限の具体化」「達成計画の具体化」という4つのステップで構成されています。
SMARTの法則は、目標設計のための法則であり、「Specific(具体的である)」「Measurable(測定可能である)」「Achievable(到達可能である)」「Result-based(成果に基づいている)」「Time-line(期限がある)」という、5つのポイントがまとめられています。
以上、D2Cビジネスで目標を設計する重要性についてお話させていただきました。
D2Cビジネスを行う上での事業者は、目標設計を行うことは非常に大切であり、何を行うのか、なぜそれをするのか、いつまでにするのか、という3つのことを常に考えなければなりません。
よりやる気を高め、D2Cビジネスとしての成果を上げるためには、正しい方法で目標設計をすることが非常に重要ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。