D2Cとパーソナライズの組み合わせの強みとは

数年前と比較すると、今はモノが溢れている時代になっており、本当に良いものは何かどれを選べば良いのか分からないと感じる消費者が非常に多くなってきています。

だからこそ消費者行動にも大きな変化が見られており、企業としては顧客のファン化、そして顧客との関係性の維持が非常に重要になってきているのです。

このような状況において今非常に大きな注目を集めているビジネスモデルが「D2C」そして「パーソナライズ商品」でしょう。

EC業界に携わっている方であれば、日本初のパーソナライズ商品として、シャンプーとコンディショナーを提供した「MEDULLA(メデュラ)」が特に注目されていることをお分かりいただけるのではないでしょうか。

消費者自身も、店舗へ訪れるよりもオンライン上で完結することを望む今、D2Cとパーソナライズの組み合わせこそ、今後のECビジネスを大きく左右するものになると考えるべきでしょう。

そこで今回は、D2Cとパーソナライズの組み合わせの強みとは何か、詳しくお話していきたいと思います。

今後D2Cビジネスの展開を検討されている方、パーソナライズ商品の提供にご興味を持たれている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

D2Cとは

D2Cとは、Direct to Consumerの頭文字を取った略語であり、企業が消費者に対して直接販売を行う仕組みのビジネスモデルです。

たとえばオンラインECショッピングモールであるAmazonや楽天市場の場合、流通業者などを介して商品販売を行いますが、D2Cでは自社チャネルを持ちその場で直接商品販売を行いますので、仲介手数料をカットし取引のスピードを挙げることができます。

さらにD2CブランドはSNSなどを用いて顧客との接点を多く持つことができますので、メッセージを直接伝えることができ、ブランディングしやすいことも利点のひとつですね。

顧客データを自社内で収集し、管理と分析を行うことで、仲介業者や他社に頼らなくてもブランド力と魅力を高めることができるでしょう。

パーソナライズ商品が注目されている理由

なぜパーソナライズ商品が注目されているのか、一つ目の理由は「商品の最適化が当たり前になった」ということがあるでしょう。

パーソナライズ商品とは、顧客の属性や行動によって提供する最適なおすすめ商品のことです。

D2Cビジネスは自社内で顧客データを収集することができますので、そのデータを分析し、顧客ニーズにマッチした商品を提供することができますので、D2Cとパーソナライズ商品は非常に相性が良いといえるでしょう。

また二つの理由としては、「自分のライフスタイルに合った商品が選ばれる」ということですね。

今消費者行動が大きく変わっている中で、消費者は自分のライフスタイルに合った商品やサービスが欲しいと考えています。

消費者が商品やサービスを選定する際、「自分に合っているか」ということを最重視していることが分かりますので、パーソナライズ商品のニーズが高まっている一因と言えますね。

そして三つ目の理由は、「価格より質が重視されている」ということにあるでしょう。

ブランドのロイヤル顧客になる消費者は、そのブランドを選ぶ大きな理由として「優れた賞品、優れたサービスであるから」ということが分かっています。

つまり、価格より質を重視する傾向になりつつありますので、お得感や利便性を提供するだけでなく、高品質な商品やサービスを提供することが大切なのです。

消費者が消費の無駄に気付く今、自分に必要なものだけを厳選する傾向にありますので、顧客満足度を意識したモノを提供しましょう。

パーソナライズ商品の強み

日本初のパーソナライズ商品として名前が上がった「MEDULLA」は、頭皮の状態や髪の長さ、くせ、太さ、なりたい髪のイメージなどの7つの質問に応えることで、ユーザーニーズに合わせて処方された、自分だけのシャンプーとトリートメントのセットが1ヵ月ごとに届くサービスです。

本来であれば、ECサイトでは商品を事前に試すことができませんし、特に美容商品であれば「自分に合っているか」ということが重視されますので、お試しサンプルがなければどうしても購入のハードルが上がってしまいますよね。

ですが、パーソナライズ商品は大前提として「自分に合ったものが提供される」という認識がありますので、お試しサンプルがなくても抵抗感が無くなり、購買意欲が高まるのです。

また、パーソナライズ商品は付加価値が高い上、体験する機会を提供しやすいので、顧客は無理やりの宣伝を感じることなく、純粋に気に入れば購入するということに繋がりやすいのです。

また、定期購入であるからこそ、継続利用を促しやすいので、サブスクリプションモデルとして商品を提供することで、ロイヤル顧客を増やすことができるのです。

たとえばMEDULLAの場合、一度自分だけのシャンプーとトリートメントを体験した後、太陽生産型の一般商品に変えることはランクダウンになってしまいますので、少なからず抵抗は感じるでしょう。

顧客データを蓄積しつつPDCAを回して商品をブラッシュアップすることで、顧客満足度を向上させることができますので、付加価値を高め続け、ロイヤル顧客を増やしていくことができるという点においても、パーソナライズ商品の強みであると言えるでしょう。

まとめ

以上、D2Cとパーソナライズの組み合わせの強みについてお話させていただきました。

新規顧客獲得のハードルがどんどん向上している今、多くの新規顧客を獲得するのではなく、いかにロイヤル顧客を増やすことができるか、という視点でビジネスを展開していくほうが堅実であり、今の時代に合っているといえるでしょう。

今注目を集めているD2Cビジネスモデル、そして顧客満足度の向上とリピート購入を促すことができるパーソナライズ商品で、ビジネスを安定させ、成長させてくださいね。