成功するD2Cブランドの共通点とは

成功するD2Cブランドの5つの共通点

「D2C」という言葉を最近耳にする機会が多くなったと感じる方も多いでしょう。

D2Cビジネスとは、Direct to Consumerの頭文字を取った略語であり、自社内で商品開発、企画、製造した商品を中間業者を介すことなく顧客のもとへ直接販売する、というビジネスモデルです。

中間業者を介しないので、その分のコストを削減することができ、よりクオリティの高い商品を低価格で販売することができますので、かなり魅力的なビジネスモデルであると言えるでしょう。

このD2Cビジネスは、2010年ころからアメリカのスタートアップ企業がSNSを利用して大きな成長を遂げたことから始まり、そこからどんどん拡大を見せ、今では日本でも注目を集めるビジネスモデルになりました。

ですがD2Cビジネスモデルは、ブランド力が弱い中小規模の企業では簡単には成功することができませんので、失敗に終わってしまうことも多いことが現実です。

そこで今回は、成功するD2Cブランドの5つの共通点について詳しくお話させていただきたいと思います。

今後D2Cビジネスの展開を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

1:ブランドの世界観が一貫している

まず最初の共通点は、ブランドの世界観が一貫していることが挙げられるでしょう。

そもそもブランディングがしっかりできていなければ、D2Cビジネスとして成功することは難しいと考えられますので、ブランド世界観を一貫させるためにも企業公式のSNSアカウントやWebサイトを持ち、消費者とつながるチャネルを持ちましょう。

たとえばInstagramを利用して、オリジナルハッシュタグを作り、自社や商材にまつわるコンテンツを次々と生み出すことで、コアなファンを獲得することができるでしょう。

2:ソーシャルグッドな視点を持っている

今の消費者は、環境や社会から見て価値のあると判断できるブランドから商品を購入したいという考えを持つことが多くなってきました。

D2Cビジネスだけでなく、多くの起業者が今会社を設立することの目的として、今までは見過ごされてきた社会問題や生活者の不満を解決することを目的としていることが多いですよね。

例を挙げてみると、2015年に創業したアパレルブランド「Everlane」は、「徹底的透明性」というモットーを掲げ、アパレル業界の常識を覆したことで一躍話題になりました。

商品の原価や材料費、労働費などをすべて明確に公開したことで、ユーザーはそれを見て納得して商品を購入することができるようになったのです。

これはミレニアム世代を中心に絶大な支持を得て、あっという間に成功企業へと登り詰めたのです。

3:ユーザーファーストでのモノづくり

D2Cビジネスを行う上で忘れてはいけないことが、「ユーザー目線」ということです。

D2Cでは、顧客の声をダイレクトに受け取ることができるからこそ、その声を商品開発に反映させることが大切なのです。

モノの販売する場合は、お試し期間や保証をつけたり、初期登録段階でユーザーの好みを入力してもらうことで、商品を絞ってより好みに合わせた商品を提案したるすると、ユーザーの手間を省くことができるでしょう。

4:独自の価値観や世界観を持っている

成功しているD2C企業のほとんどが、独自の世界観や今までになかった価値観を提案していることが多いでしょう。

これらを明確にしておくことで、ブランドイメージやブランドの考えを直接消費者に伝えることができます。

この特徴を活かさないことは、D2Cビジネスを行う上でかなりもったいないことですよね。

消費者の「こんな商品があったら良いのに」「こんな悩みを解決できる商品があれば良いのに」という気持ちを正確にキャッチし、その課題にどのようにして答えるか、ということを企画段階から考えることは非常に大切なのです。

5:コンテンツを充実させる

D2Cビジネスを成功させるには、コンテンツを充実させることが非常に重要です。

コンテンツを充実させなければ、ユーザーの満足度が向上することはありません。

特にスタートアップ時では、企業独自の価値観や世界観を提供することを目的とし、SNSやオウンドメディアを中心として情報を発信するでしょう。

ここから購買へとつなげるにはいかに充実したコンテンツを揃え、その魅力を訴求するか、いかにうまく導線を設計するか、ということがポイントになります。

まとめ

以上、成功するD2Cブランドの5つの共通点についてお話させていただきました。

日本でもどんどん拡大し、今後も見逃すことのできない存在となっているD2Cビジネスだからこそ、避けては通れない道でしょう。

自社がD2Cとして何を販売したいのか、それらをどう見せたいのか、ということをしっかり考え整理してみてください。

今回お話した5つの共通点をしっかり意識し、D2Cビジネスモデルに取り組んでくださいね。