D2Cビジネス開始前に知っておくべき成功事例と失敗事例

今多くの企業が注目をしている新しいビジネスモデルと言えば「D2C」ですよね。

D2Cとは、Direct to Consumerの頭文字を取った略語であり、ブランドやメーカーが仲介業者を介さずに、ECサイトを立ち上げ直接顧客とやり取りをするビジネスモデルです。

このD2Cビジネスの元はと言えば、アメリカ企業がSNSやブログを利用して大きくアピールしたことで大成功を納めたビジネスモデルですよね。

今では日本の多くの企業にも注目されているのです。

従来とは違い、今ではSNSが普及しているからこそ、企業は多くのコストを費やして広告発信しなくても、多くのユーザーと直接を取ることができるようになっていますよね。

だからこそこのD2Cビジネスの需要が高まってきていると言えるでしょう。

D2Cビジネスを行う上で、予算に余裕がある大企業や、ブランド力が強い企業は成功する確率が高いのですが、そうでない小規模の企業であれば、D2Cビジネスを行うことは難しいと言われているのです。

そこで今回は、D2Cビジネス開始前に知っておくべき成功事例と失敗事例についてお話ししていきたいと思います。

今後D2Cビジネスを始めようと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

成功事例

「Glossier(グロッシア)」

ニューヨーク発のコスメブランドであるGlossierを立ち上げたエミリーワイズ氏は、もともと有名ファッション誌VOGUE社に努めており、スタイリングアシストを経験していました。

その経験から、ファッションブログを運営したところ、月間読者数は140万人以上にもなる、大人気ブログになったのです。

このブログを運営する中で、読者のコメントに返信し、コミュニケーションを取り合うことで、顧客の希望に沿い、ユーザーの意見を取り入れたコスメブランドの立ち上げを決め、わずか4年ほどでGlossierを起業したのです。

短期間でブランドを立ち上げることができたのは、熱狂的なファンのコミュニティがあったことは間違いなく、アメリカのコスメ市場で急成長を遂げ、今ではコスメ市場に大きな影響を与えるほどになったのです。

今、Glossierはブログ以外にInstagramも運営しており、このInstagramを徹底的に活用したマーケティングも行っています。

Glossier製品にインスタ映えがしやすいステッカーを同梱し、ユーザーがそのステッカーを使ってGlossierのハッシュタグを付けてInstagramに投稿します。

そうするとGlossierの公式Instagramが、そのユーザーの投稿をリポストすると、ユーザーの満足度が高まりますよね。

そして他のフォロワーがそれを見て、同じようにGlossierの商品を投稿するのです。

このようにInstagramを活用することで、1,200万人を超えるフォロワーを抱えるブランドになったのでしょう。

もちろん、これらすべてが成功する、最大の要因は「商品が優れている」ということであることは忘れてはいけません。

失敗事例

D2Cビジネスに失敗してしまったブランドは多くありますが、そのブランドの共通する要因は、「商品力が欠如していた」「担当者が他力本願だった」ということです。

もし自社が取り扱う商品に、そこまでの商品力が無く、D2Cビジネスに成功しないと予想しているにも関わらず、会社の方針と言って仕方なくECサイトをリリースした、という状況はよくあるのではないでしょうか。

たとえばその商品自体、海外ユーザーには好んで受け入れられるものの、日本ユーザーにはその商品の機能やコンセプトがまったく受け入れられないことがあります。

これは大きな失敗に繋がってしまうことでしょう。

特に商品力が欠如している場合、ECサイトを展開するに当たって、担当者やそれに関わるメンバーのモチベーションが下がりやすくなってしまい、後ろ向きなまま業務を行わなければなりませんよね。

他力本願な仕事では、成功することはまず有り得ません。

この状況は日本企業が良く陥るケーススタディだと言われていますので、誰もが本気で取り組み成功を目指すことができるような商品を開発することが重要なのです。

まとめ

以上、D2Cビジネス開始前に知っておくべき成功事例と失敗事例についてお話しさせていただきました。

GlossierはD2Cビジネスの代表的な成功事例であり、その経緯を見ても成功を確信できるかのような良い流れでビジネスを進めていますよね。

これほどまでの工夫と施策を繰り返し行い、顧客の満足度を向上することができるようなD2Cビジネスを行うことが重要なのです。

D2Cビジネスの成功は、担当者の本気度にかかってることを忘れずに、ビジネスを開始してくださいね。