D2Cマーケティングは顧客との繋がりが重要!

D2Cは、現在最も注目を集めているビジネスモデルであり、多くの企業が様々なブランドを立ち上げています。

しかし、D2Cでは従来のビジネスと大きく異なるマーケティングを必要とするため、苦労しているケースも多いようです。

そこで今回の記事では、D2Cマーケティングで重要なポイントについて説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

D2Cマーケティングの特徴

D2Cは、自社で開発、生産した商品を、自社ECで直接消費者に販売する仕組みのビジネスモデルです。

特徴的であるのは、マーケティングにおいて、主にSNSを活用することであり、これにより、消費者と密にコミュニケーションをとることを可能としています。

以前からマーケティングにSNSを活用している企業も多くありますが、これらとD2Cが異なるのは、商品の認知、宣伝や販促だけのために、SNSを活用するのではないということです。

つまり、商品を販売することだけをマーケティングの目的とするのではなく、商品開発時から、積極的に消費者とコミュニケーションをとり、商品販売後もそのつながりを保ち続けるのです。

D2Cは、この消費者との繋がりを重要視するビジネスモデルであり、これにより、消費者との関係性が強固なものとなり、消費者からの支持を得ることが可能となるのです。

D2Cマーケティングの成功事例

D2Cは、アメリカで誕生したビジネスですが、現在では日本国内にも多くのD2Cブランドが誕生しています。

そして、それらのブランドのほとんどが、上記のように消費者との繋がりを重要視しマーケティングを行っています。

その代表的な事例として、よく取り上げられるのが、健康食のD2Cブランド「BASEFOOD」です。

BASEFOODは、2017年から販売を開始しているブランドで、1食で必要な栄養がとれる完全栄養の主食を取り扱っています。

このブランドは、クラウドファンディングによって立ち上げられており、その時点から、このブランドの理念に共感し、支持してくれるファンを獲得し、その繋がりを大切にしています。

そのため、その後に事業を拡大する際にも、このブランドのファンとの繋がりを重要視したのです。

実際に、立ち上げ時にも商品の開発は続いており、商品はまだ完成したものではありませんでした。

これは、従来の商品ありきのビジネスでは考えられないことですが、このブランドは、それを逆手に取り、消費者との繋がりを最大限に利用し、実際の消費者の声を商品開発に活用したのです。

これにより、消費者との関係性は強固なものとなり、実際に商品の販売を開始した際には、すぐに完売することができたのです。

D2Cマーケティングは消費者との繋がりが重要!

このように、D2Cにおけるマーケティングは、消費者とのつながりが軸となっています。

従来のビジネスでは、前述のように、まず商品を作り出し、その商品を軸にマーケティングを展開していました。

商品の認知を獲得し、購入を促していく事を重要視していたのです。

一方D2Cマーケティングでは、まず消費者と直接繋がりを持ち、その繋がりを活用してデータを収集し、そのデータを基に商品の開発、販売、物流、購入後のフォローを進めていきます。

D2Cマーケティングは、一日一日改善を積み重ねながら進化していく運用型のマーケティングであり、この点において、従来のマーケティングとは大きく異なるのです。

D2Cは、直販モデルと言う捉え方をしている向きもありますが、商品の売り方の問題ではないのです。

ビジネス全体で消費者との繋がりを重要視し、それを活かしていくのがD2Cの大きな特徴なのです。

この消費者との繋がりと言うのは、D2Cにおいては、SNSや自社ECでの接点を指しています。

ここでの直接のコミュニケーションによって、実際の消費者の声を聞くことが可能となるのです。

また、SNSで積極的に消費者とコミュニケーションをとることで、消費者同士のコミュニケーションが生まれ、一つのコミュニティが形成されると言う利点もあります。

企業側がアクションを起こさなくても、このコミュニティが、さらに新しい消費者を取り込んでくれるのです。

最近では、D2Cにおいても実店舗を持つケースが増えており、これも消費者との接点を増やし、繋がりを強固なものにすることに役立っています。それほど、D2Cにとって消費者との繋がりと言うのは重要なものなのです。

これほど、D2Cが消費者との繋がりを大切にするのは、現在のビジネスでは消費者の多様化するニーズに対応することが強く求められているからです。

消費者のニーズを知るためには、消費者の属性やライフスタイルなどから消費者が抱えている問題や悩みまで、様々な情報を入手する必要があります。

しかし、そ多くの消費者はそういった個人情報を信用のできない相手に漏らすことはありません。

消費者の情報を入手したいのであれば、消費者から信頼されることが必要であり、そのために、消費者と積極的につながっていくことが重要となるのです。

そして、D2Cではその情報を基に、消費者それぞれに合わせた商品やサービスを提供していくのです。

まとめ

D2Cビジネスは、従来のビジネスよりも立ち上げが容易とされており、安易に参入するケースも増加しています。

しかし、従来のビジネスよりも容易に成功できると言うわけではないのです。

従来のビジネスとは、大きく異なる点が多く、その最もたる点が今回説明した消費者との繋がりを重要視したマーケティングです。

このD2Cマーケティングは、常に消費者の視点に立ち、積極的にコミュニケーションをとりながら、それを最大限に活かしていかなくてはなりません。

これは、従来の商品を売るためのマーケティングよりも難易度が高く、容易にできることではないのです。

D2Cマーケティングを成功させたいのであれば、まず、消費者と繋がると言うのはどういうことなのかを考えることが必要なのです。