2020年生き残るサブスクリプション企業にするためには

ここ数年、サブスクリプションビジネスは非常に目まぐるしい成長を遂げております。

特に昨年2019年では、民放テレビ局や女性雑誌にまでサブスクリプションが取り上げられる機会があり、非常に注目された一年でありました。

数年前では、音楽や動画を配信するためのサブスクリプションサービスが注目を集めるきっかけになり、「サブスクリプションと言えばデジタルサービス」というようなイメージが定着しつつありましたが、2018年から2019年にかけては、車やアパレル用品、飲食業界など、さまざまな分野においてサブスクリプションビジネスが導入され、次々に成功を収めています。

このようにサブスクリプションは、今ビジネス業界では最先端を走っているとも言えるサブスクリプションではありますが、成功している企業の反面、もちろんサブスクリプションと相性が合わなかったり、サブスクリプションビジネスの進め方が間違っていたりと、サブスクリプションビジネスに参入したにも関わらず、撤退せざるを得ない状況に陥ってしまう企業も数少なくはありません。

今後サブスクリプションビジネスはより大きな成長が期待されるからこそ、導入した企業は成功し、生き残っていきたいと考えることでしょう。

そこで今回は、2020年生き残るサブスクリプション企業にするためには、どうすれば良いのか、詳しくお話ししていきたいと思います。

今、サブスクリプションビジネスを展開されている企業の方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

「値段が安い」だけでは失敗する

まずサブスクリプションビジネス失敗企業がなぜ失敗に終わってしまったのか、ということを知ってみましょう。

うどん屋さんの定期券や飲み放題の定期券などがありますが、サブスクリプションの前提として、お得で便利で悩みが解消されることですよね。

このようなサブスクリプションでは、結果的にどれほど値引きができるきか、ということになってしまうのです。

もちろん値段も重要ですが、それだけでなく、便利でそのサブスクリプションを利用することでいかに顧客が持っている悩みを解消できるか、ということが重要なのです。

ただお得なサブスクリプションは、顧客の悩みも解消されずに、顧客を集めるためのツールにすぎません。

継続してもらう期間が伸びることで収益が最大化するものがサブスクリプションなのです。

新規顧客のためだけのサブスクリプションになっていないか

サブスクリプションとは、上級層の顧客に向けたサービスですが、そのことを忘れてしまい、流行のサブスクリプションを用いて価格を下げれば、新規顧客が集まってくるだろう、といった発想から生まれたサブスクリプションは、失敗してしまいやすいのです。

本来自社が提供すべきサービスのターゲット層を無視してしまったり、サブスクリプションを用いて新規顧客獲得に繋げようと考えてしまっては、危ないケースでしょう。

もちろん、サブスクリプションサービスを用いて新規顧客を獲得することは重要なことですが、それがメインではありません。

本当に重要な顧客は、自社のロイヤルカスタマーということを忘れてはいけません。

ロイヤルカスタマーとは誰なのか、ということを再定義し、そういった顧客のペルソナを作成し、どんな悩みを解消したいのか、という顧客視点からサービス内容を考案していかなければならないのです。

既存顧客の上級層のユーザーにをサブスクリプションサービスを提案し、サブスクリプションサービスを利用してもらうことで、良いサブスクリプションの流れを作ることができるのです。

事業都合のサブスクリプションは成功しない

一番最悪初期の考え方として、「サブスクリプションをすれば人が集まってくる、儲かる」という感覚を持つことです。

もちろん事業主はこの考えを持って当然だとは思うのですが、これだけの感覚ででサブスクリプションを始めると、失敗しやすいのです。

あまり明確な設計もせず、自社都合のみで、サービスを何回利用しなければならない、というような縛りを設けてしまったり、解約のハードルが高すぎたり、違約金が発生したり、顧客が簡単に解約できないようなシステムになっているとしましょう。

そうなると顧客は嫌な思いをしてしまいますし、一度嫌な思いをした顧客はその企業に信頼感は有りませんし、サブスクリプションサービスを利用しなくなってしまうのです。

まとめ

以上、2020年生き残るサブスクリプション企業にするためにはどうすれば良いのか、ということについてお話しさせていただきました。

今後も大きな成長を見せるであろうサブスクリプションは、これらの項目を必ず逃してしまってはいけません。

ぜひこの項目を要注意しながら、サブスクリプション業界で生き残る企業にしてくださいね。