新型コロナウイルスの流行により、消費者には新たな生活様式が求められ、日常生活に大きな変化が表れています。
また、この変化は消費活動にも表れており、この状況は今後も続くと予想されています。
この急激な生活の変化、消費行動の変化は、消費者の心理にも多大な影響を与えており、変化に対応できず困っている消費者や、悩みを抱え込んでいる消費者も多く存在しているようです。
サブスクは、そもそもこの消費者の悩み事に寄り添うサービスであり、このチャンスをうまく生かすことが求められます。
そこで今回の記事では、アフターコロナで求められるサブスクについて説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
このコロナ禍において、消費者が抱えている問題は、消費者それぞれに異なります。
その中で特に多く聞かれるのが、運動不足、経済的な不安、外出自粛によるストレスと言った悩み事です。
運動不足は、外出の自粛や在宅勤務により、運動と言うよりも歩く時間が極端に減ったことが原因と考えられます。
また、家にいる時間が長いため、食べることに意識が集中してしまい体重が増加する、いわゆるコロナ太りに悩んでいる方が多いようです。
外出の自粛は、言葉の通り、外出をできる限り自粛することにより、人とのコミュニケーションが減っていること、家族や親しい人とも自由に会うことができないことがストレスとなっていることが推測されます。
経済的な不安は、コロナの影響により収入が減ったこと、新規採用を控える企業が多く、新しい仕事が見つからないことに悩んでいると考えられます。
このように、消費者の生活はコロナ以前と比べ大きく変化し、その変化に対応できずに困っているケースが多いのです。
特に、思うように外出することができないという現状に多くの消費者がストレスを抱えているのです。
一方、このコロナ禍の外出自粛をきっかけとして、新しく何かを始める消費者も多く存在しています。
外に出ることができないのであれば、家にいる時間を楽しく過ごそうと考えた消費者も多いのです。
具体的には、ゲームや読書、オンラインを利用した飲み会や食事会、料理やお菓子作り、手芸や編み物、ガーデニングやDIYなどが挙げられ、また、運動不足の解消に、自宅での筋トレやヨガ、ウォーキングやジョギングなどを始めた消費者も多いようです。
上記のような、消費者の多くが感じているストレスや悩み事と言うのは、サブスクビジネスにとっては、新たなニーズは発掘する大きなチャンスでもあります。
特に注目すべき点は、消費者はストレスを解消するために何を求めたのかということです。
オンラインヨガなどで運動することを求めた消費者も多いですし、美味しいものを食べることを求めた消費者もいます。
また、家にいる時間を快適にするために、インテリアや家具などを求めるケースもあるようです。
このような、コロナ禍における具体的な消費者の行動が、今後のビジネスに繋がる新たなニーズとなるのです。
実際に、新たなニーズとして、今後需要が高まっていくことが期待されるのが、自宅で行える運動に関する商品やサービスです。
しかし、普段くつろげる場所である自宅で行う運動と言うのは、長続きしない傾向が高く、高額な商品を購入しても放置されてしまうことが多いのです。
そのため、家事をしながら、読書をしながらと言った、別の事を行いながらできる、手軽なトレーニンググッズの需要が期待できます。
また、モチベーションを保つためには、トレーニングの成果がはっきりと見えることも重要です。
実際に、コロナ禍においては、スマートウォッチの需要が拡大しており、今後も市場の成長が期待できます。
また、外出の自粛により外食を控え、自宅で料理する機会が増えたことにより、調理器具、食材など、料理や食に関する需要の拡大も期待できます。
実際に、コロナ禍では、料理や菓子作りに目覚めるケースも多く、それに関する調理器具、調味料、食品類などの売り上げが上がりました。
その一方で、家族が自宅で食事する回数が増え、料理の手間を省きたいと言う消費者も多く存在します。
そういった消費者が求めるのは、簡単に調理ができることであり、例えば、冷凍食品、ミールキットなどひと手間で簡単に調理が完成する商品に注目が集まっています。
また、料理の時間を短縮する調理家電の需要も拡大しており、特にコロナ禍ではホットプレートが良く売れています。
他にも、自宅で過ごす時間にできる掃除やガーデニング、DIYに関連する商品やインテリアや家具など、自宅を快適にする商品などの需要も今後伸長していくことが推測できます。
以上のように、このコロナ禍において、消費者は何に悩み、何に困っているのかを知ることができれば、今後消費者が何を求めるのかを理解することが可能となります。
そして、探り出した消費者の新たなニーズを、サブスクリプションビジネスに繋げていくことが重要となるのです。
サブスクリプションサービスの多くは、このコロナ禍においても消費者の支持を得て、収益を上げることができています。
しかし、コロナの流行が終息したアフターコロナにおいても、この状況が続くわけではありません。
ビジネスにおいては、次の局面を見据えていくことが重要であり、その参考として、今回説明したような、コロナ禍における新たなニーズの発掘が重要となるのです。