サブスクリプションビジネスで重要視すべき「情報資産」

これまでの製造業は、ひたすら物を作って世の中に向けてひたすら物を売る、ということに注力しており、「会社⇒顧客」というやり方が主流でした。

ですが、次第に物が市場に溢れるようになり、従来は市場に出せば売れる状態であったにも関わらず、物が売れることが少なくなってしまいました。

そんな時代の流れを変えた新たなビジネスモデルこそ、「サブスクリプションビジネス」なのです。

サブスクリプションビジネスは、企業によって提供される商品やサービスを、顧客が月額で支払うことで、その期間内は自由に利用することができ、「必要な人が必要な時に利用することができる」ビジネスモデルです。

基本的には継続課金型でありますので、企業は安定した収益を見込むことができますし、顧客にとっても安い料金で自由にサービスを利用し続けることができるので、双方にメリットが大きいビジネスモデルであると言えるでしょう。

サブスクリプションビジネスを行う上で、「ヒト」「カネ」「モノ」「情報」は欠かすことのできない資産と言われており、中でも特に「情報」は企業にとっては財産であり、資産なのです。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスで重要視すべき「情報資産」についてお話ししていきたいと思います。

今後サブスクリプションビジネスを成功させたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

情報資産とは

そもそも情報資産とは、「価値のある情報」ということを意味し、企業活動に必要になる情報本体はもちろん、その情報を処理、そして管理するための装置のことも意味します。

具体的には「顧客情報」「人事情報」「製品開発情報」「生産技術情報」「経営計画情報」「情報の記録媒体」などを指します。

今多くの場面で情報を扱うようになっていますので、誰でも簡単に情報を得ることができるようになっています。

特にサブスクリプションビジネスにおいては、今までより詳細な個人情報を得ることができるようになっていますよね。

その利便性の反面、重要な情報が簡単に漏洩してしまう場合も多くなってきているのです。

特に顧客情報や従業員情報、企業情報などの情報資産が漏洩してしまうと、企業に対する信用はもちろん、損害賠償責任が求められてしまうことがあるのです。

また、情報セキュリティにおけるリスクとしては、不正アクセスやウイルスなどによる外的要因により、情報そのものを壊してしまう「情報破壊」、企業内部により情報が別の情報に書き換えられてしまう「情報改ざん」などが企業運営において非常に大きな影響を与えるでしょう。

ですのでビジネスを行う際、自社にとってどのような情報が資産になるのか、と考える場合には、「この情報が漏えいしてしまうと社会的信用に関わるか」「この情報が無くなってしまえば企業が困るのか」という指標から判断してください。

サブスクリプションビジネスにおける情報資産

上記の説明で、企業にとって情報資産が非常に重要なものかをお分かりいただけたかと思いますが、サブスクリプションビジネスにおいても情報資産はカギを握るものになります。

もちろん、サブスクリプションビジネスでも多くの情報が情報資産になるのですが、特に重要になるものは「顧客一人一人の情報」でしょう。

サブスクリプションは、顧客の趣味趣向やその人の属性を特定できるような情報を得ることができ、ビジネスを運営していく上ではなくてはならない情報です。

顧客がどんな課題を抱えているのか、どのような条件であれば自社サービスを契約するのか、顧客が欲しい情報は何か、その情報をどんなタイミングで得たいと思っているのか、どのような方法で情報を得たいのか、ということは、サブスクリプションの営業だけでなくマーケティングにも必要となる情報でしょう。

このような情報を得るためには、展示会やセミナーの出席リスト、サイトからの問い合わせ、資料請求、直接のヒアリングを行い、内面的な情報を得てアプロ―チを行いましょう。

SFAなどを用いて、ひとり一人の顧客にアプローチした結果を残すことで、担当者の営業力の強化をすることができますし、その情報を蓄積することで、PDCAサイクルを高速に回すこともできるようになるのです。

情報は蓄積し貯めるだけではなく、可視化をして有効に用いましょう。

営業戦術に役立つ情報資産

どのような方法で営業戦術に活用すれば良いのか、と思われる方もいらっしゃるかと思います。

得た情報は「名刺管理」「CRMの活用」を主に用いることで、効率よくサブスクリプションビジネスを行うことができます。

さらにこれらを有効活用することで、情報資産を得ることで生まれるリスクを減らし、確実に守ることができますし、より顧客視点にたったビジネスを行うことができます。

ビジネスチャンスを逃さないためにも、情報資産は営業戦術に役立てるべきなのです。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスで重要視すべき「情報資産」についてお話しさせていただきました。

情報資産の重要性がお分かりいただけたかと思いますが、適切に管理し、活用しなければその情報は資産としての価値が無くなってしまう場合があるのです。

情報を得ることのセキュリティリスクをしっかり理解して、適切なツールを導入し、「情報」を資産として最大限に活用し、企業の成長に繋げてくださいね。