新時代のビジネスを行う方にとって、「サブスクリプションビジネス」は避けて通れないような時代になってきていることでしょう。
サブスクリプションとは、企業が顧客に対して商品やサービスを継続的に提供し続けるビジネスモデルのことであり、顧客は月額料金や年額料金などの定額利用料金を支払うことでサービスを利用することができます。
このサブスクリプションビジネスは、2010年以降急激に成長を見せるビジネスモデルであり、今新たなビジネスとして注目を集め、サブスクリプションが日常生活に定着しつつあることでしょう。
従来のようにモノを生産しそれを販売するような「大量生産」「大量消費」から大きく変わり、環境に配慮した「共有すること」「所有するのではなく利用すること」を目的としているサブスクリプションこそ、今の消費者の価値観に合っていると考えられるでしょう。
このサブスクリプションビジネスを行う上で、知っておくべき知識としては「OODAループ」ですよね。
新しい行動理念とも言われる「OODAループ」こそ、サブスクリプションビジネスには必要不可欠であると言われているのです。
そこで今回は、サブスクリプションモデルとOODAループの親和性について、詳しくお話ししていきたいと思います。
サブスクリプションビジネスにご興味を持たれている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
サブスクリプションモデルとOODAループの親和性を理解するためには、まずサブスクリプションモデルのメリットとデメリットを理解しておかなければなりません。
企業にとってサブスクリプションを展開することで得られるメリットは、顧客が自社サービスを利用するための初期ハードルを下げることができること、そして一度サブスクリプションを契約してもらうことができれば、継続的に利益を得ることができますし、営業コストを抑えることができるでしょう。
また、サブスクリプションビジネスは、より細かな顧客ニーズが必要になりますので、今までとは違い膨大な顧客データを得ることもできます。
そしてデメリットとしては、サブスクリプションを利用している顧客は「いつ解約しても良い」という認識があります。
どのビジネスモデルよりもはるかに「出口」へのハードルは下がっていますので、これは大きなデメリットになるでしょう。
事前に提案する「お試し期間」で顧客が満足をしなければ、顧客はすぐに他のサブスクリプションサービスに移ってしまうでしょう。
つまり、サブスクリプションビジネスを展開するには、解約リスクをマネジメントすることができる仕組みが必要なのです。
常に改善を繰り返し、新たな成功体験を顧客に提供し続けることが不可欠だからこそ、サブスクリプションモデルにはOODAループの親和性を理解しておかなければならないのです。
従来であれば、PDCAサイクルこそビジネスの場に必要であると考えられていましたが、今のビジネスモデルではOODA(ウーダ)ループが必要であると考えられているのです。
PDCAサイクルであれば、「Plan(計画)「Do(実行)」「Check(確認)」「Act(改善)」のサイクルでありましたが、」OODAループは「Observe(観察)」「Orient(方向付け)」「Decide(決定)」「Act(行動)」というステップを踏んで進めていきます。
PDCAサイクルとの大きな違いとOODAループの特徴は、まず「Observe(観察)」から入るということであり、市場のニーズが今どこにあるのか、ひとつのチームとしてどれだけのサービスを提供することができるのか、という観点が必要になるのです。
OODAループではスピード重視であるため、計画通りに進めるというよりも成果を挙げることを目的としています。
サブスクリプションモデルでは、常に顧客の反応を確認しながらビジネスを進めていき、解約抑止を行っていかなければなりませんので、この点においてもOODAループとの相性は非常に良いと考えられるでしょう。
OODAループがビジネス戦略として評価され始めていることも、サブスクリプションモデルが定着していることが分かるでしょう。
以上、サブスクリプションモデルとOODAループとの親和性について、詳しくお話しさせていただきました。
今サブスクリプションは非常にその規模を拡大しており、デジタル領域だけでなく実店舗にまでも、その拡がりを見せています。
だからこそ今、サブスクリプションビジネスに乗り出そうとしているのであれば、競合他社に敗けないための確実な戦略が必要になってくるのです。
ぜひこの機会にOODAループの知識を深め、サブスクリプションビジネスに役立ててくださいね。