サブスクリプションは、商品やサービスを一定の期間利用することに、定められた料金を支払う仕組みのビジネスモデルです。
一般的には、定額制のモデルとして知られていますが、中には、定額制以外のサービスも出てきています。
このサブスクモデルは、現在では、あらゆる業種に広まり、様々なサービスがサブスク化されており、いわば何でもサブスクと言った状況となっているのです。
しかし、この状況がいつまでも続くとは考えられません。時が来れば、この何でもサブスクの時代も終わると言われているのです。
そこで今回の記事では、何でもサブスクの終焉について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
サブスクには、これまでのビジネスとは異なる特徴があります。
従来のビジネスは、商品やサービスと引き換えに料金を支払い、それが収益となる仕組みです。
一度商品やサービスを売ってしまえば、そこで取引は終了となりますが、一度の取引であっても大きな収益を得ることも可能となります。
一方サブスクは、継続してサービスを利用してもらうことで、収益を上げていく仕組みです。
利用者からの申し出がない限り、利用は継続され、その間収益を上げ続けることができるのです。
このように従来とは異なり、定期的に収益を見込むことができることから、サブスクビジネスに高い注目が集まり、多くのビジネスがサブスク化を進めているのです。
しかし、この特徴から考えた場合、サブスクに向いていないサービスもあります。
それにもかかわらず、あらゆる業界が、このサブスク躍進の流れに遅れまいとして、サブスク化を急いでいるのです。
この増え続けているサブスクサービスの中には、既存の商品やサービスを仕組みを少しアレンジして、サブスクと名付けて提供しているケースもあります。
これは、サブスクと名が付けば、消費者の関心を引けると考えてのことですが、このようなサービスが長続きするわけはないのです。
サブスクは、前述のように、継続して利用してもらうことで、安定した収益を得ることができるビジネスです。
これは裏を返せば、収益を安定させるためには、利用者に継続して利用してもらわなければならないと言うことになります。
そして、それは、言葉で言うほど簡単なことではないのです。
サブスクサービスは、続々と増え続けており、似たようなサービスもいくつもあります。
その中で、自社のサービスを選び続けてもらうためには、質の高いサービスを提供し続け無くてはなりません。
また、いくら質の高いサービスであっても、内容が同じサービスを長く利用すれば、飽きてしまうものです。
これを避けるためには、サービスの質を高めていくだけでなく、内容も変化させていかなくてはならないのです。
そして、このサービスの内容を変化させる際には、利用者一人一人に合わせていくことが求められるのです。
さらに、サービスの質や内容だけでなく、企業側の顧客対応の質も高めていく必要があります。
これだけのことを、常に継続して行って始めて、利用者に長く継続して利用してもらうことができるのです。
現在のサブスク市場には、これらを実現できるサービスはそれほど多く存在していません。
先ほども述べたように、サブスクと言う名が付いただけの、実の無いサービスがほとんどであるのです。
現在市場では、サブスクと言うビジネスモデルの特徴に適した質の高いサービスも、単に既存のビジネスの仕組みを変えただけのサービスも、同じサブスクサービスとして扱われています。
しかし、この現在の市場で起こっていることは、流行にすぎません。
この流行は、時が来れば過ぎ去るものであり、いつまでも続くものではないのです。
この流行が過ぎ去った後に残ることができるのは、サブスクビジネスの特徴に適し、利用者が長く利用したいと思える本物のサブスクだけなのです。
本物のサブスクビジネスとなるためには、先ほども述べたように、継続して質の高いサービスを提供していく必要があります。
そして、サブスクビジネスに適していれば、これを容易に実現できる仕組みとなっているはずなのです。
サブスクビジネスのような、ストック型のビジネスと言うのは、時間はかかりますが、続けていくことで事業が安定し、成長していく仕組みになっているのです。
この中には、継続して質の高いサービスを提供しやすい仕組みであることも含まれ、さらには利用者側が、継続して利用しやすい仕組みも含まれているのです。
これらがないサービスが、サブスクサービスとして、長くやっていけるわけはありません。
この何でもサブスクの流行が終われば、そのようなサービスは淘汰されてしまうのです。
サブスクビジネスは、これまでにない勢いで市場を拡大し、ありとあらゆる業種からサブスクサービスが提供され、何でもサブスク状態となっています。
しかし、今回説明したように、サブスクビジネスには、その特徴から求められる重要な要素があるのです。
この要素を満たしていないサブスクは、サブスクの流行が終わるとともに、淘汰されて行くと考えられるのです。