サブスクリプションビジネスに管理会計を導入するメリット

今、大手企業をはじめ続々と導入する企業が多くなっているビジネスモデルといえば、「サブスクリプション」が挙げられるでしょう。

サブスクリプションとは、顧客が企業に対し料金を支払うことで、一定期間サービスを受けることができるビジネスモデルであり、定期購読、定期課金とも呼ばれています。

顧客は利用料金を支払うことで、好きな時にサービスやコンテンツを楽しむことができるシステムですので、今さまざまな業界においてどんどん需要が高まってきているのです。

サブスクリプションは利用期間に応じた対価を求めるビジネスモデルであるからこそ、売上を単純計算することができませんので、従来のやり方通りの計上を行うことができません。

だからこそ、特にサブスクリプションを導入したばかりの企業にとっては、どのように数字を管理するべきなのか、悩まれている方も多いのではないでしょうか。

一般のビジネスにおいて、経営が好調であるかどうかを可視化するためのものとして「管理会計」というものがありますが、サブスクリプションビジネスにおいてもこの管理会計を知っておくことが重要なのです。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスに管理会計を導入するメリットについてお話させていただきたいと思います。

サブスクリプションビジネスの経営に悩まれている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

管理会計とは

管理会計とは、企業内部のための会計であり、企業内部で管理、活用します。

これにより、今現状の経営分析はもちろん、今後の経営方針策定を行うことができます。

そうなると、企業内でサービス品質の向上のための議論や、売上の向上を目指すための新たな策を打ち出すことができますので、不要な経費を削減する際にも非常に役に立つでしょう。

そしてこの管理会計は企業内のみのものであり、外部に出す必要はありませんので、会社の経営方針に合わせて作成しますので、週単位や月単位で頻繁に経営の見直しを行うと良いでしょう。

管理会計を導入するメリット

現状と今後の目標が明確になる

管理会計というものは、そもそも将来の経営に役に立てるためのデータを用いた会計になりますので、自然と部門別の現状を把握することができるでしょう。

そして今までに定めてきた経営方針と現状を照らし合わせてみることで、営業部門の活動方針をより具体的に定めることができますし、不要な経費の削減にも繋がります。

これらの数値をしっかり意識して経営を行うことで、今提供しているサービスをいかに改善するか、ということを確認することができるでしょう。

またさらに各部門にて具体的な目標意識を持つことができますので、さらにモチベーションの向上になり、好循環になるでしょう。

早い段階で施策を打つことができる

管理会計を導入することで、経営者が把握しておくべき経費や売上などの数字を把握することができますので、これらの数字を念頭におくことで、即座に経営戦略を判断し、適切なタイミングで適切な施策を打ち出すことができるのです。

結果的に業務のスピードアップに繋がり、効率よく業務をこなすことができるでしょう。

それぞれの従業員も次第と経営者と同じ視点からサービスや企業のことを考えるようになりますので、数値を達成するためには何をすべきなのか、ということをしっかり話し合いながら決めることができるのです。

経営者の適切な指示と日々の業務改善を続けることで、より良いサイクルを回すことができるので、経営が安定してくるでしょう。

予算の判断を素早く行うことができる

管理会計を行い、原価をしっかり計算することで、サービスの開発に必要な予算はいくらなのか、マーケティングにはどれくらいの予算を費やしたのか、ということを一目で確認することができるようになるでしょう。

さらにひと月ごと一年ごとに管理することで、機関に応じてどれほどの予算が動いているのか、ということも確認することができますし、今後の予算の方針を明確にすることもできるでしょう。

予算を明確にすることで、本当にそれだけの費用が必要であったのか、無駄なコストはないか、高額経費を使う習慣がついていないか、ということを判断することができ、知らず知らずのうちに経営悪化に陥っていたという状況を防ぐことができるのです。

もし予算に余裕があったとしても、予算を減らすことができるものに対しては思い切ってコストカットをすることも大切であることを忘れてはいけません。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスに管理会計を導入するメリットについてお話させていただきました。

管理会計を導入することは、かなりメリットが大きく今後長くサブスクリプションビジネスを続けようと思われているのであれば、導入は必須でしょう。

もしサブスクリプションの経理についてお悩みの場合は、管理会計についての知識を増やし、サブスクリプションビジネスに活かしてみてはいかがでしょうか。