今の時代の消費者心理の変化から、サブスクリプションサービスの需要がどんどん増していることでしょう。
従来までであれば、モノを所有することに価値を感じていた消費者が多かったことに対し、モノを所有すること自体にそれほどまでの価値を感じず、モノを持たないことがスマートだという考えを持つ消費者が多くなってきているのです。
また、誰しもが経験したことのある感情といえば、モノを購入した後に「思っていたものと違った」ということであり、「失敗したくない」という消費者心理が強まっている中で、サブスクリプションサービスの特性である「始めやすく終わらせやすい」ということが上手く合致しているのでしょう。
このようにサブスクリプションサービスの需要が高まるにつれて、必然的にサブスクリプションビジネスを提供する企業が多くなりますよね。
デジタル領域だけでなく、非デジタル領域までもサブスクリプション市場が拡大しつつあり、今ではサブスクリプションとして提供できない商材はない、とまでも言われているほどです。
サブスクリプションビジネスを行う際、まず最初に悩むことと言えば、「どのカートサービスを利用すれば良いのか」ということではないでしょうか。
そこで今回は、サブスクリプションに合ったカートサービスを選ぶポイントについて、詳しくご説明していきたいと思います。
サブスクリプションビジネスにおけるカートサービスにお悩みの方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
まず最初のポイントはステップメール機能が備わっているか、ということでしょう。
ステップメールとは、複数のメールの自動配信の予約をすることができるシステムであり、この機能が備わっていれば初めに複数のメールを用意しておくことで、自動的に宣伝や集客を行ってくれますので、非常に効率的にビジネスを進めることができるでしょう。
また、メールマガジン配信のためのタイミングの起算日を定めるトリガー設定を行うことができますし、さらにどのタイミングでそれぞれのメールを配信するのか、というシナリオ設定もついているので便利な機能なのです。
心理学で言う「ザイオンス効果」を利用し、ステップメールを配信し、自社の存在をアピールし続けることこそ、二度目三度目の購入繋がるのでしょう。
二つ目のポイントは、アップセル機能やクロスセル機能が備わっているかどうか、ということでしょう。
アップセル機能とは、商品を購入のためカートに入れたり、もしくは購入した際により高額な商品やその商品の定期購入をすすめる機能です。
このアップセル機能を用いることで、顧客が最初の商品よりも高額な商品を購入してもらうことができる可能性が高まります。
また、アップセル機能にはワンタイムオファーがあり「この特典は今だけ!」というような演出を行うことができます。
マーケティング業界において、商品が最も購入されやすいタイミングは、他の商品の購入の購入を決めた時であるといわれており、最初に購入する商品は慎重に選ぶと言われています。
ですが一度購入を決意すれば、併せて他の商品も購入され安い状態になるのです。
またアップセルは購入後でなくても、商品がカートに入っている段階でも、購入を80%決めていると言えますので、効果的に働くでしょう。
カートシステムによっては、アップセルだけでなくクロスセル機能もついている場合がありますので有効活用すべきですね。
できるだけこれらが備わっているカートシステムを選ぶことをおすすめします。
三つ目のポイントは、クーポン設定機能が備わっているかということでしょう。
クーポン設定機能が備わっていることで、顧客の購買意欲を促進することができますので、大幅な業務効率化を図ることができるのです。
クーポン設定機能は、設定した金額以上の購入金額で購入されると、割引クーポンが配布されたり特典をつけることができるシステムを選ぶことをおすすめします。
ネットショップにおいて、このような割引システムや特典は顧客の目を惹きすいポイントになっているのです。
また、この機能はショップ自体を効果的に宣伝したい場合にも非常に役に立つ機能ですので、運営を楽にさせるためにもそれぞれのネットショップに応じたクーポン設定機能があるカートシステムを選びましょう。
以上、サブスクリプションに合ったカートサービスを選ぶポイントについてご説明させていただきました。
サブスクリプションビジネスのような定期通販向けのカートシステムには、顧客に定期購入を促すために、利便性の高い多くの機能が備わっています。
ですので、これらを効果的に有効活用することで、顧客の定着率が向上し、売上も安定していくでしょう。
ぜひこれらのポイントを参考に、自社に合ったカートサービスを選んでくださいね。