ここ数年で大きな成長を遂げたビジネスと言えば「サブスクリプション」が思い浮かぶ事でしょう。
消費者の意識変化が背景となり、モノを所有するよりも利用することに価値を感じ、利用したいものを利用したいときにだけ料金を支払うということがスマートであると考えられています。
サブスクリプションは、このような時代を索引しているビジネスモデルであると言えるでしょう。
数年前までであれば、デジタルサービスこそサブスクリプションとしてビジネスが成り立つと言われていましたが、今さまざまな業界でもこのビジネスが注目されているため、デジタルサービスだけでなく非デジタルサービスを提供する大手企業までも、サブスクリプションの導入が始まっているのです。
今後ますますサブスクリプションの需要が増えることが予想されますが、最近のサブスクリプションビジネスの動向はどうなっているのでしょうか。
そこで今回は、続々と生まれるサブスクリプションの最新の動向についてお話しさせていただきます。
サブスクリプションビジネスにご興味のある方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
あるアンケート調査によると、今現在国内の有料サービスの利用率は、音楽配信市場全体の14.4%であることが分かっています。
Amazonが提供する「Prime Music」、Appleが提供する「Apple Music」、LINEが提供する「LINE MUSIC」といった人気の企業が提供している音楽サービスがトップに立ち、利用者を集めています。
それぞれ年々利用者が増加しており、10代~30代の利用者が多いでしょう。
こちらもあるアンケート調査によると、今現在国内の定額制動画配信市場は、動画配信サービス全体の76.0%であることが分かっています。
特に拡大を見せているサービスであり、「Netflix」、「DAZN」、「Abema Video」などが人気の高いサービスとなっているでしょう。
また定額制動画配信に関しては、ドラマや映画の配信だけでなく、教育コンテンツや料理コンテンツなどの動画を配信するサービスも続々と登場していますので、まだまだ成長が止まることはないでしょう。
定額制のヘルスケアサービスと言えば、メニコンが提供する定額制コンタクトレンズ「メルスプラン」が成功事例として挙げられるでしょう。
このヘルスケア業界自体には、まだサブスクリプションの広がりが見えていないものの、個人向けのオーダーメイドサプリメントをつくることができるデバイスや、美容サロン、スポーツジムをターゲットにしたサービスの提供が徐々に増えつつありますので、今後拡大が期待される分野です。
都心のチェーン店などではサブスクリプションシステムを取り入れ、オプションサービスの提供が始まっています。
たとえば、アンドモワが提供する「ONEMONTH MOWAPACK」はアプリを経由しサブスクリプションサービスを契約することで、飲み放題の定額サービスを提供しています。
その他にも会員制カフェ「ゼロCAFE」などもコーヒーの飲み放題やコーヒー1杯無料というサービスを提供しているのです。
インテリアや家具業界では、Elalyが提供する「airRoom」、その他にも「subsclife」「CLAS」「flect」がメインとなり家具やインテリア雑貨のサブスクリプションサービス提供が始まっています。
この事業はサブスクリプション住宅と提携している場合もあり、個人向けのサービス提供はもちろんですが、オフィス家具をサブスクリプションとしてレンタルすることができるサービスなどどんどん事業を拡大しています。
ゲーム業界に関しては、アメリカで特に需要が高い分野です。
ゲームは一人で好きなタイトルをとことんやり込みたいと考えるユーザーからの需要は低いのですが、いろいろなタイトルのゲームを楽しみたいというカジュアルなユーザーからは満足度が高いサブスクリプションサービスであると言えるでしょう。
もちろん国内でも提供が始まっており、SONYが提供する「Play Station Now」「Play Station Plus」が人気が高くなっているでしょう。
今後の5Gの時代に向けた新たなサービスの提供も始まっていますので、ゲーム業界のサブスクリプションは拡大することが予想されるでしょう。
私たちの何気ない生活分野にも、サブスクリプションビジネスは参入が始まっています。
たとえは花の定期配送サービスや、おむつの定額サービス、会員制ランドリーさびず、子供の成長に合わせたおもちゃが届くサービス、シェフが自宅に出向き料理の作り置きをしてくれるサービスなど、さまざまな面で非常に利便性の高いサービスがどんどん生まれているのです。
以上、続々と生まれるサブスクリプションの最新の動向についてお話しさせていただきました。
このように今はほとんどの業界がサブスクリプションの導入を始めており、よりユーザーに近いサービスの提供を心がけているのです。
もちろんまだ若いビジネスであるからこそ、戦略や成功事例も少ないのですが、このような動向を知っておくことは、サブスクリプションを開始する上では非常に重要なことです。
サブスクリプションとしてビジネスが成り立つかどうか、ということをしっかり考案し、ビジネス転換を行って下さいね。