近年、サブスクリプションと言うサービスがあらゆるところで話題となっています。
このサービスは、顧客のライフスタイルに合わせた新しいサービスと言われていますが、中にはレンタルサービスとの違いがよく分からないというケースもあるようです。
そこで今回の記事では、サブスクリプションとレンタルの違いについて説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
サブスクリプションとは、商品やサービスに対し代金を支払うのではなく、それを利用する期間に対して代金を支払う仕組みのサービスです。
基本的には、月額使用料を支払うことで、その期間好きなだけ利用できるシステムであり、代表的なものとしてソフトウエアサービス、音楽配信、動画配信などがあります。
このサブスクリプションと言うサービスはアメリカで誕生し、日本国内で急激に広まっていますが、そもそもこのサービスの形態は、日本で昔から行われてきたものです。
最も身近なものとして新聞配達があり、これは毎月の代金を支払うことで、毎日新聞が届けられるという、サブスクリプションの基本的な仕組みと同様のサービスになります。
このようにこのサブスクリプションと言うサービスは、昔から行われてきたサービスの形態が名前を変えたものだと言えます。
また、日本では名前を略し、サブスクと呼ばれているケースが多く見られます。
このサービスが今になって注目を集めている背景には、消費者のライフスタイルの変化があります。
従来の、商品やサービスそのものに代金を支払い、それを所有するのではなく、必要な時に利用するという考えを持つ消費者が増え、その流れにこのビジネスがうまく合致したため、このサービスがここまで広まったのだと考えられます。
現在もサブスク市場は拡大化を続けており、あらゆる業界から新規参入が相次いでいます。
自動車や洋服など様々な商材がありますが、中にはレンタルサービスとの違いが分かりづらいサービスも見られるようです。
特に、自動車のサブスクサービスは、従来の自動車のレンタル、いわゆるレンタカーのシステムとの違いが良く分からないという声も多く聞かれます。
このレンタルと言うシステムは、自動車に限らず特定の商品やサービスのに対して代金を支払い、その商品やサービスを借りることができるサービスです。
つまり、自動車でいうと、レンタルの場合、特定された1台の自動車を指定した期間借り、その期間中その自動車を利用し、期間が修了したら自動車を返却して取引終了となるシステムです。
一方で、サブスクの場合、毎月一定の金額を支払い、自身で選んだ自動車をその期間中乗車することができ、さらに、サービスにもよりますが、期間中自動車を変更することも可能な場合もあります。
このように、どちらも、自動車を借り受けるというサービスの形態に変わりはないですが、サービスの内容には大きな違いがあるのです。
レンタルのように、ただ自動車を借りるのではなく、顧客のライフスタイルに合わせた質の高いサービスを提供するのがサブスクなのです。
また、このサブスクには、代金を支払うことで、商品やサービスを一定の期間利用できるというサービス形態のほかにも、様々な形態があるのもレンタルサービスとの大きな違いと言えます。
洋服のサブスクで例えると、基本的なものとして、毎月一定の料金を支払うことで、洋服を借り受けることができるサービスがあり、これは先ほどの自動車の場合と同じように、レンタルと似たサービスです。
このサービスでは、既定の点数まで好みの洋服を借りることができます。
さらに、この借り受けた洋服を変更することが可能、気に入ったものを買い取ることが可能と言ったサービスも提供しています。
中には、自身で借りる洋服を選択するのではなく、プロのスタイリストなどの専門家が、顧客に合わせて洋服をセレクトしてくれるというサービスもあります。
このようにレンタルよりもさらに顧客のニーズに合わせたサービスを提供しているのがサブスクと言うサービスなのです。
以上のように、サブスクは、レンタルサービスのように、ただ商品を借り受けるのではなく、さらに優遇されたサービスを受けることができます。
しかし、従来の代金を支払うことで商品やサービスを買い取る仕組みや、必要な時に商品を借りるレンタルサービスの仕組みと比べた場合、利用している間、継続して料金を支払い続けなくてはならないため費用がかさんでしまう場合があります。
つまり、長く利用しているとコストが高くなる可能性があるということになります。
また、月々定額を支払う仕組みなため、契約期間中、利用していなくても料金が発生し、利用しないほど損をしてしまうということになります。
そして、この場合、料金がもったいないからと無理に使用するケースが多く、精神的に負担がかかるという声もあるようです。
さらに、サブスク市場が拡大化しすぎ、競合が増加していることから、契約期間中に提供している企業が倒産する、サービスから撤退すると言うケースも増加しています。
この場合サービスが利用できなくなるだけではなく、返金される可能性も低くなりますので注意が必要です。
今回説明したように、サブスクは、レンタルと似た仕組みではありますが、より顧客のことを考えた質の高いサービスを受けることができます。
自動車であれば好みの車種に変更が可能であったり、洋服であれば気に入ったものを買い取ることができるというような、優遇されたサービスを受けることが可能です。
しかし、こういった利点ばかりではなく、利用しなくても料金が発生してしまうと言ったデメリットもありますので、レンタルサービスも含め自身に合ったサービスを選択することが重要です。