サブスクリプションサービスとリカーリングの違いとは?

サブスクリプションサービスとリカーリング

今や、ネットビジネスの中でも急速な成長を遂げているのがサブスクリプションビジネスで、一度は耳にしたことがある方も多いと思います。

しかし、実はサブスクリプションビジネスとよく間違われやすい「リカーリング」というビジネスモデルも存在します。

あまり聴き馴染みのない「リカーリング」ですが、私たちの生活の中に当たり前のように溶け込んでいるビジネスなので、意外と気に留めていない方も多いと思います。

しかし、昔からある「リカーリング」を理解しておいても損はないです。

そこで今回は、今話題の「サブスクリプションビジネス」と昔からある「リカーリングビジネス」の違いについてご紹介していきたいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

共通点と違い

まず、「サブスクリプション」も「リカーリング」も継続的な利益を得ることが出来るビジネスという意味では共通です。

サブスクリプションの元々の意味は「定額・定期制」という意味がありますが、リカーリングも元々の意味は「くり返し」という意味があります。

サブスクリプションも「定額制・定期サービス」という意味では「くり返し利用する」ことになるので、ニュアンスが非常に似ています。

だからこそ、「サブスクリプション」と「リカーリング」の理解が出来ていれば、更にサブスクリプションビジネスを展開しやすくなります。

そして、本題である「サブスク」と「リカーリング」の違いですが、かなり簡単に言えば「料金が変動するかどうか」の違いになります。

「サブスクリプション」は文字通り「定額制サービス」なので料金は一定ですが、「リカーリング」は定額制ではなく料金は変動します。

具体例を出すと、サブスクリプションは、Amazonプライムのように一定の料金を支払うだけで色んなサービスを利用することが出来ます。

一方のリカーリングは、光熱費(電気代・ガス代・水道代)などのように使用量に応じて支払う料金が変動します。

どちらも継続的に利用すると言う点では共通点ですが、料金が変動するかしないかでは異なるため、似ているようで形態は全くの別物というわけです。

このように考えると「サブスクリプション」も「リカーリング」も似ているようで異なるものだと思いませんか。

たまに、サブスクリプション サービスのようなのに、料金が変動するサービスを展開しているビジネスもありますが、「料金が変動する」という時点で厳密に言えばサブスクリプションではなくリカーリングに近いです。

実際に展開しているサービスの中にも、複雑にサブスクリプションとリカーリングが混ざってしまっていることもあるので、混乱してしまうこともあると思います。

ですので、まずは単純に

料金は一定で変動せずくり返し利用出来る:サブスクリプション
料金が変動してくり返し利用出来る:リカーリング

とだけ覚えておけば良いと思います。

ですので、サブスクリプションサービスと言いながら、ユーザーが支払う料金が変動するなら、そのサービスは「サブスクリプションサービス」ではなく、電気代や水道代と同じ「リカーリング」になります。

となってしまうと、ビジネス上法的問題も関わってきてしまう可能性があると思うので、今後サブスクリプションビジネスの展開を考えているなら、一応気を付けておいた方が良いかもしれません。

特に「サブスクリプション」のような比較的新しいビジネスを展開するのであれば、法律関係を気を付けておいて損はないと思います。

まとめ

今回は、サブスクリプションとリカーリングの違いについてご紹介してきました。

最近になって注目されている「サブスクリプションビジネス」ですが、似たようなビジネスモデルは、今回ご紹介した「リカーリング」や「頒布会」のように昔から日本に根付いています。

だからこそ、サブスクリプションビジネスのような事業は日本人が抵抗なく受け入れやすく、どんどん発展していっているのだと思います。

しかし、展開していく上で、似たようなビジネスモデルを知っておくのは非常に大切だと思います。

なぜなら、昔から廃ることなく続いているということは必ずユーザーや顧客が必要としている証拠だからです。

ですので、リカーリングと同じような料金形態を取ってしまっては「サブスクリプション」ではなくなってしまいますが、「なぜリカーリングや頒布会のようなビジネスモデル廃れないのか」という背景や理由などを知る事は、サブスクリプションビジネスを始めるにあたって、知っておいうて損はないでしょう。

流行っている「サブスクリプションビジネス」を展開するもの良いと思いますが、昔からある「リカーリング」や「頒布会」のようなビジネスもサブスクリプションビジネスを考えているなら学んでおいても良いと思います。