サブスクリプションビジネスに必要となる、新たな考え方

今、新たなビジネスモデルとして、サブスクリプションビジネスが注目を集めています。

サブスクリプションビジネスは、今の時代の流れに合ったビジネスモデルだと言われており、消費者の価値観の変化が大きく関わって来ていると言えるでしょう。

従来の販売モデルであれば、完成品の商品を販売することこそ、最終的なゴールとして設定されてきましたが、サブスクリプションでは顧客との関係をより長く継続させ、商品を利用し続けてもらうことが目的とされています。

今、世の中のサブスクリプション化が非常に進んでおり、さまざまな企業がサブスクリプションの導入を実施していることでしょう。

サブスクリプションを導入することで、商品の販売形態が大きく変わるため、ビジネスの良い流れを作ることができれば、今よりも安定した利益を得ることができますので、企業としては大きなメリットがあります。

このような新たなビジネスモデルであるからこそ、今のビジネスとは違う「新たな考え方」を理解しておかなければなりません。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスに必要となる、新たな考え方についてお話ししていきたいと思います。

今後サブスクリプションの導入を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

プライジング

プライジングに関しては、従来の販売モデルであれば、商品原価に利益をプラスした価格でのプライジングが設定されてきました。

プライジング方法にはさまざまあり、従来の販売型では主に、コスト志向型価格設定法や、心理的価格設定法が用いられていることが多かったのですが、サブスクリプションビジネスでは、「価値」に見合った価格設定の考え方が重要だと言われています。

コストとニーズをしっかり考慮し、市場に受け入れられやすい価格設定をすることが重要です。

マーケティング

従来の販売モデルのマーケティングであれば、企業自体がブランドの価値を高めて顧客によりメリットを与える「ブランディング」の考え方が重要でありましたが、サブスクリプションビジネスでは「エクスペリエンス」の考え方が重要です。

ユーザーエクスぺリエンスとなる「顧客体験」にフォーカスを当てたサービスが重要なのです。

顧客がそのサービスを受けることで、どのような感動を覚えるか、どのような驚きがあるのか、という顧客の心を掴む体験を、頻繁に提供できるようなマーケティングを行っていかなければなりません。

セールス

従来の販売モデルの場合、商品やサービスを売るときは、当然のことながらそのプロダクトを販売することこそ、最重要視されていました。

ですが、サブスクリプションビジネスとして商品やサービスを売るときの重要になることは、「価値を提供する」という考え方なのです。

モノを持たない時代、顧客はサブスクリプションを通して「価値」にお金を支払いたいと考えているので、セールス方法も大きく変わってくることでしょう。

顧客ニーズをしっかり踏まえ、求められている「価値」を提供し続けなければならないのです。

ファイナンス

従来のファイナンスの考え方では、ユニットあたりの利益に視点をおかれていましたが、サブスクリプションでは「顧客生涯価値」へと考え方が重要になってくるのです。

顧客生涯価値とは、顧客が企業にもたらす売り上げの合計のことを言い、初回購入時からその顧客との関係が継続する限り、この売り上げは増え続けるのです。

サブスクリプションビジネスでは、この顧客生涯価値が重要な指標となり、顧客を満足させ続けるこよで、より多くのサービスを利用してもらうことに繋がるのです。

カルチャー

従来の販売モデルであれば、流行などを考慮して「ヒット作」を作ることが重要だと言われていましたが、サブスクリプションビジネスでは「リレーションシップ」を強化することに考えが変わってきているのです。

リレーションシップとは、企業間や企業と個人、そして個人間の信頼関係や関係性を意味しています。

顧客と企業との取引が、デジタルデータで管理されるようになっている今、企業はこのサブスクリプションで得たデータを細かく管理し、個々に対応することによって、顧客との長期的なリレーションシップを構築することができるのです。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスに必要となる、新たな考え方についてお話しさせていただきました。

サブスクリプションビジネスは、ここ数年で急成長したビジネスモデルでありますので、日本ではまだ十分な事例はありませんが、今後間違いなく普及するビジネスモデルであると言えるでしょう。

そのためにも、今の考え方ではなく「新たな考え方」が重要になることを忘れてはいけません。

サブスクリプションビジネスの導入を検討されている方は、ぜひこの新しい考え方を理解して、ビジネスに取り組んでみてくださいね。