単品リピート通販とD2Cビジネスの決定的な違いとは

こんな商品があれば良いな、というアイデアの元、いちからブランドを立ち上げて商品を販売する起業家が多くなっています。

自社内で自ら商品を企画し、製造、そして販売までのすべてを行う、D2Cビジネスモデルが小規模事業者や大手メーカーから注目を集めていることでしょう。

日本でもインターネットやSNSの普及に伴い、D2Cビジネスへの展開が多くなっており、従来までのビジネスモデルとは大きく異なり、問屋や小売業者を介さずに自社Webサイトを用いて直接消費者に商品を販売しますので、その分のコストを大幅に削減することができ、高品質な商品を低価格で販売することができることが特徴でしょう。

そのほかにも、ブランドの世界観や思想を顧客に直接伝えることができますし、ひとりひとりの顧客の声を聞くことができますので、顧客に合わせた商品を提供することができることも、魅力的なポイントですよね。

D2Cビジネスを行う際、まず初めの疑問になることと言えば、「単品リピート通販との違いは何か」ということではないでしょうか。

D2Cビジネスと単品リピート通販は、両者共にECを起点にしている点は同じであり、同じもののようにも思えますが、これらはまったく異なるものなのです。

そこで今回は、単品リピート通販とD2Cビジネスの決定的な違いについて、詳しくお話させていただきたいと思います。

D2Cビジネスについての知識を得たいと考えられている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

単品リピート通販とD2Cビジネスの決定的な違い

単品リピート通販は画期的なビジネスモデルである

そもそも単品リピート通販は、非常に画期的なビジネスモデルであることをお分かりでしょうか。

単品リピート通販は、セールスプロモーションの最適化を行うことで、販売強化を見込むことができるビジネスモデルであり、簡単に言うと顧客が持っている課題を解決するため、もしくはその課題に沿った商品を製造し、そしてLPを作り広告を出稿し、PDCAを回し続ければ成果を上げることができます。

もちろん商品によっては、売れる、売れないに大きく分かれる場合がありますが、それに関してもデータドリブンで十分改善をすることができますので、コストをかければ最適化をすることができますので、単品リピート通販は画期的なビジネスモデルなのです。

単品リピート通販とD2Cビジネスの決定的な違い

上記で説明した通り単品リピート通販は、顧客が持っている課題を解決するためや、その課題にそった商品を開発しますが、単品リピート通販とD2Cビジネスの違いをみるには、「顧客への提供価値」という点に注目すると分かりやすいでしょう。

単品リピート通販は、セールスプロモーションを全面的に最適化しているビジネスモデルでありますので、基本的に顧客には「機能的価値」を提供するでしょう。

ですが、D2Cビジネスの場合は機能的価値だけでなく、「情緒的価値」を提供するビジネスモデルなのです。

この顧客に対する提供価値こそ、両者の決定的な違いでしょう。

D2Cビジネスから考える顧客の課題は、必ずしも明確であるとは限りません。

「なんとなくおしゃれ」「雰囲気がなんとなく好き」というように、言語化できない感覚的な選択で購入に至ることが多いのです。

もちろん顧客満足度を高めるためには、機能的価値があっての情緒的価値なのですが、単品リピート通販は、のようにセールスプロモーションを最適化すればビジネスが成功する、というわけではないのです。

D2Cビジネスでのマーケティングは、商品を企画、製造、販売に加え、さらにフォローアップまでを一貫して行わなければ、ビジネスとしては成り立ちません。

単品リピート通販とD2Cビジネスの比較

単品リピート通販とD2Cビジネスを比較すると、単品リピート通販は最適化によって成果が出るビジネスモデルですので、短期的な視野でみると、急激なビジネスの成長に期待することができるでしょう。

D2Cビジネスは、多くの先行投資を行ったとしても、短期間でビジネスを成長させることは難しく、初期から黒字を出し、堅実的に少しずつ成長することが求められます。

つまり、D2Cビジネスで売り上げを一気に上げることは難しいですし、D2Cビジネスではノウハウが溜まりにくいということがありますので、少し難易度が高いこともおぼえておきましょう。

ですが、D2Cビジネスでは、一貫性をしっかり保ってビジネスを行うことで、単品リピート通販ではない利益を得ることができます。

たとえば、デジタル広告に頼ることなく、自然発生的な売り上げの成長を望むことができますし、D2Cビジネスはファンビジネスであるからこそ、LTVが伸びやすい傾向にあるでしょう。

ビジネススタート時から、デジタル広告に頼らずにビジネスを成長させますので、デジタル広告市場が大きく影響しないことが、D2Cビジネスの有望な点でしょう。

まとめ

以上、単品リピート通販とD2Cビジネスの決定的な違いについて、詳しくお話させていただきました。

「単品リピート通販はファンビジネスではない」というわけではないのですが、D2Cビジネスの「なんとなく」は簡単に変えることは出来ませんので、LTVが伸びやすいのです。

これら以外にも異なる点は細かくあるのですが、まずはこの決定的な違いを知っておくことこそ、D2Cビジネス成功のポイントであることを覚えておいてくださいね。