D2Cビジネスでは、SNSやブログなどを利用したデジタルマーケティングが一般的となっています。
ほとんどのブランドが、従来のように、大掛かりな広告やプロモーションを行うことはなく、顧客とコミュニケーションをとりながら、マーケティングを行っているのです。
実際に成功しているブランドの多くが、SNSを効果的に活用し顧客の支持を集めています。
しかし、D2Cブランド全てが、SNSを巧く使いこなしているわけではありません。
集客に苦戦しているケースも増えており、撤退するブランドも出てきているのです。
そこで今回の記事では、現在のD2Cに必要なマーケティングについて説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
D2Cは、マーケティングの手法からも分かるように、従来よりもコストを掛けずにブランドを立ち上げることができるビジネスです。
それ故に、各方面から高い注目を集め、多くの企業が続々とこのビジネスに参入してきています。
しかし、市場が拡大し、ブランドが増えれば、それだけ成功することは難しくなってしまうのです。
D2Cが誕生した初期のころであれば、オンラインであまり取り扱いがない商品を取り扱っていると言っただけで、注目を集めることが可能でした。
それが今では、日々新たなブランドが誕生しており、激しい競争が繰り広げられているのです。
D2C市場には、既にあらゆる分野の商品が溢れており、手に入らない商品など無いような状況となっているのです。
特に増えているのが、成功しているD2Cブランドと類似したブランドです。
成功している企業を参考にするのは、ビジネスとして当然のことではありますが、同じような商材を扱えば、顧客の奪い合いとなるのは必然です。
実際に、アメリカのD2C市場では、大きく成功したブランドを真似た、類似ブランドが数えきれないほど誕生しています。
しかし、これらのブランドは結局は、先達のブランドが産み出したトレンドに乗っているに過ぎず、そこにオリジナリティは存在しないのです。
このようなブランドが成功することは難しく、ましてや先達のブランドを追い越すことなどあり得ません。
またこれらのブランドは、商材だけではなく、マーケティング手法までもそのまま真似ているケースが多いのです。
取り扱う商材が類似しているため、マーケティングにおいても同じ手法をとれば売れると勘違いしているのです。
しかし、成功した先達のブランドも、簡単に成功できたわけではありません。
自社の商材に合うマーケティングを模索し、試行錯誤を繰り返しながら、独自の手法を編み出してきたのです。
それを、そのまま真似したからと言って上手くいくほどビジネスは簡単なものではないのです。
成功したD2Cブランドのマーケティング手法は、主にSNSをうまく活用したケースが多く、メディアに取り上げられることも多いため、真似をする企業が増えています。
しかし、SNSにはいくつもの種類がありますし、複数のSNSを活用しているケースや他のマーケティング手法と組み合わせているケースなど、各ブランドが自社の商材や特色に合わせて、手法を選択しているのです。
また、それらのブランドは、その時の市場の状況や世界情勢なども十分に考慮しています。
成功しているD2Cは、これらすべてが上手く嚙み合っているために成功することができたのです。
さらに、現在は、D2C企業が急激に増加し、同じようにマーケティングを行うだけでは、成功するのが非常に難しい状況となっているのです。
この状況の中で、成功するためには、先達のブランドを真似するだけではなく、これまでにないアプローチを考え、実践する必要があります。
D2Cにおいて、顧客とのコミュニケーションは必須であるため、SNSを活用するのは当然のことです。
しかし、それぞれのSNSの特性を活かせていなければ、SNSを活用する意味がないですし、SNSだけに固執する必要もないのです。
まず、考えなければならないのは、自社のブランドイメージや商材、ターゲットに最も適したマーケティング手法は何かということです。
そして、それを知るためには、自社のブランドイメージや商材、ターゲットについて深く理解することが重要なのです。
自社ブランドや商材、ターゲットに合わない手法をいくら行っても効果は得られません。それぞれのブランドには、それに適したマーケティングの方法があり、成功するためにはそれを見極めることが重要となるのです。
SNSを活用すれば、D2Cビジネスで必ず成功できる訳ではないですし、必ず成功できるマーケティング手法など存在しません。
成功するブランドは、成功するために、独自の手法を時間をかけて見つけ出し、それを実践しているのです。
そして、それをいくら真似しても、同じように成功することはあり得ないのです。
成功したいのであれば、自社も商材やターゲットを理解し、それに合う手法を見つけ出していくしか方法がないのです。