ファンが離れないD2Cブランドを構築する方法

D2C 2022年6月29日

現代では、ブランドビジネスにおいて、ファンの育成が重要視されるようになっています。

中でも、D2Cブランドは、ファンを作り出すことが欠かせない事とされており、多くのブランドがそれに注力しているのです。

しかし、そう簡単に消費者がブランドのファンとなってくれる訳はありません。

ファンを作り出すためには、ブランド側も様々な施策を行う必要があり、その地道な努力によってファンを作り出すことが可能となるのです。

そこで今回の記事では、ファンが離れないD2Cブランドを構築する方法について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

Contents

ブランドにファンが必要な理由

現在の市場に数多くあるブランドの中には、成功し、成長していくために、ただ商品が売れれば良い、売り上げが上がれば良いと考えているブランドもありますが、ブランドビジネスにおいて、それだけが重要なことではありません。

もちろん、ビジネスとして売り上げを上げることは大切なことではありますが、それよりも重要視しなければならないのが、ブランドのファンを作り出すことなのです。

例えば、同じ売上であっても一人の客が一度限り商品を購入した場合の売上と、ブランドのファンがリピート購入してくれた売上では、その価値には大きな差があります。

前者はその後に過剰な期待はできませんが、後者の場合は、その後も何度も継続して商品を購入してくれることが期待できるのです。

これは、一度限りの客を大切にするなと言うことではありません。

そういったお客様も大切ではありますが、それよりもさらに重要視しなければならないのが、ブランドに対して強い愛着を持ち、何度も利用してくれるブランドのファンなのです。

この考え方は、これまでも重要とされてきましたが、D2Cビジネスにおいては、その重要性が再認識されているのです。

D2Cビジネスでは、ブランドのスタート時には認知度はなく、まずブランドの名を知ってもらうことから始めなければなりません。

また、新しく立ち上げられた企業が多いため、とにかく売り上げを上げることが目的となってしまっているケースが多いのです。

しかし、そのようにして、一度限りのお客様を一時的に集めたところで、先ほども述べたように、継続して利用してくれることは期待できません。

D2Cビジネスにおいて大切なのは、ただ売るために商品を訴求することではなく、ブランド自体に関心を持ってもらい、共感してもらうことなのです。

そして、このブランドへの関心や共感を得るために、まず、必要となるのが、ブランドの世界観やストーリーを構築し、消費者に伝えることです。

ブランドに独自の世界観や優れたストーリーがなければ、数あるブランドの中から消費者に関心を持ってもらうことはできません。

特に、現代の消費者はブランドのストーリーに惹かれて、ブランドに関心を持つようになることが多く、ブランドを選択する際の最重要ポイントともなっています。

実際に、多くの消費者が、何か商品を購入しようと考えた際に、ブランドが伝えているストーリーによって、購入するかどうかを判断しているのです。

次に、必要となるのが、消費者とコミュニケーションをとることです。

これまでは、ブランドが消費者とコミュニケーションをとる機会は、店舗で商品を購入するときなどの限られた機会しかありませんでした。

しかし、現在はSNSを通して、簡単に、そして密接に消費者とコミュニケーションをとることが可能となっています。

このコミュニケーションによって、消費者側は、ブランドに親近感や好感を持ってくれますし、ブランド側は、消費者の生の声を聞くことができ、それがさらに、商品やサービスの改善に繋がっていくのです。

次に必要となるのが、ブランドに関心を持ってくれた消費者に、それぞれに適した手厚いサービスをすることです。

D2Cビジネスは、デジタルを活用するため、これまでとは異なり、消費者の個人情報や嗜好、関心などのデータを容易に入手することができます。

そして、このデータを利用して、その消費者に最も適したサービスを提供することで、消費者の満足度を向上させ、ブランドに愛着を持ってもらうことができるのです。

このような体験をした消費者は、再度利用してくれる可能性が高くなります。

それを継続していくことで、ブランドのファンとすることも可能となるのです。

現代のブランドにはファンを作り出すことが必要とされており、特にD2Cブランドにおいては、それが欠かせないこととなっています。

そして、そのファンを作り出すためには今回説明したように、ブランドの世界観やストーリーを伝え得ることで、ブランドに共感を持ってもらい、コミュニケーションや手厚いサービスで親近感や好感、愛着を持ってもらうことが重要となるのです。

こうしたブランド側の努力により、ブランドはファンを作ることが可能となり、そのファンにより、ブランドは成長することができるのです。