コロナ禍の今、伸びているD2C事業は?

2015年頃より、D2Cビジネスモデルが大きな注目を集めています。

D2Cとは、企業が一般消費者に対して直接取引を行うビジネスモデルであり、自社内で企画し、製造した商品やサービスを、仲介業者を介すことなく直接消費者に販売します。

自社内で商品開発から販売、顧客へのアフターフォロー、マーケティングまでのすべてを一貫して決定権を持っていることが特徴です。

D2Cビジネスを行うことで、仲介業者によるマージンが発生することがなく、ブランドコンセプトを一貫して伝えることができること、そして顧客と共に商品やマーケティングの改良をすることができるので、D2Cビジネスを行うブランドが多くなっているのです。

ここ数年、未だに新型コロナウイルスがネガティブな空気感を作っており、店舗ビジネスでは多くの影響が出ていますが、ECビジネスやD2Cビジネスを行っている企業の多くは、新型コロナウイルスの影響を受けておらず、むしろ広告の費用対効果が改善し、売上を上げている事例が目立っています。

そこで今回は、コロナ禍の今、伸びているD2Cビジネスについて、詳しくお話させて頂きたいと思います。

これからD2Cビジネスを始めたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

コロナ禍で伸びているD2Cビジネス

ブランディング広告よりもダイレクト広告

D2CビジネスのLPで多くあるものが、とても綺麗なデザインで、ブランドイメージやブランドの世界観をアピールしていても、実際に広告の配信実績を確認すると、そのLPが中々売上に繋がっていないことでしょう。

なぜこのようなことが起きてしまうのか、その理由は広告の役割は「販売」だからです。

どれだけブランドイメージや世界観をアピールしたとしても、新規顧客獲得が進まなければまったく意味がありません。

まずは確実に新規顧客を獲得し、CRMにてブランドイメージや世界観をアピールし、LTVを高めることが重要なのです。

ワンステップ→「ツーステップ」

数年前より、SEO広告やアフィリエイト広告、運用型広告、記事LPなどにより、商品に興味関心がある特定の人に対するアプローチが可能になり、ワンステップマーケティングにより新規顧客獲得に注力しているD2C事業者が多かったのです。

ワンステップマーケティングは、新規顧客に対し、いきなりサブスクリプションの定期コースを売ることなのですが、昨今EC市場での薬機法や特定商取引法などの取り締まりが強化されている上、Googleの大型アップデートによるアルゴリズムの仕様変更や、Yahoo!広告基準変更によるAD運用ができなくなったこと、GDPRの波によるクッキー法のリターゲティングの危機、フェイク広告の規制強化、薬機法や景表法改正による課徴金制度の導入など、さまざまな外部要因によりワンステップマーケティングによる新規顧客獲得が難しくなっており、今後もさらに難しくなることが予想されます。

そんな中でも右肩上がりに売上を伸ばし続けているD2C事業者は、ツーステップマーケティングを攻略しているD2C事業主なのです。

ツーステップマーケティングは、まず無料体験や低コスト体験により見込み顧客を収集し、その後アップセルやクロスセルによりサブスクリプションサービスへと誘導する、2段階のビジネスモデルであり、今だからこそ、より注目を集めているのです

化粧品・コスメ・サプリメント→「食品」

D2Cビジネスと言うと、化粧品やコスメ、健康食品やサプリメントなどの商品カテゴリーを思い浮かべる方が多いと思いますが、今最も注目を集めていて、最も伸びている商品カテゴリーは「食品D2C」です。

なぜD2C市場で食品カテゴリーが伸びているのか、それいはコロナ禍による外出のリスクが上昇したため、外食回数が大幅に減少したこと、そしてそれに伴い「Uber Eats」や「出前館」が普及したことが主な要因でしょう。

このような要因により、最近のD2C市場には飲食業界や食品業界の参入が非常に多くなっているのです。

たとえば、焼肉店を経営している企業の場合、通常店舗で提供している新鮮なお肉を「頒布会」という名目でECビジネスをスタートさせたり、大手ECも~rにて食品を販売している企業がD2Cビジネスに転換し、D2C用の商品容量の設定やパッケージの変更を行い、ツーステップオファーにて広告専用のLPを作成し、広告運用を行ったりと、さまざまな事例が上がっており、どんどん成功を納めているのです。

まとめ

以上、コロナ禍の今、伸びているD2Cビジネスについてお話させて頂きました。

従来までのD2Cビジネスは、化粧品やコスメ、健康食品、サプリメントが定番カテゴリーとされていたのですが、今ではビジネスモデルも商品カテゴリーも伸びている事業が変わっています。

どんどん市場が拡大していくD2Cビジネスの流れに乗り、競合他社に負けてしまわないためにも、最新の情報をしっかり仕入れて、スムーズにD2Cビジネスをスタートさせてくださいね。